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 夏になると子どもを中心に手足口病が流行します。昨今は大人が手足口病に感染することも増えていると言います。今回はその手足口病の予防と対処法を特集しました。

大阪府医師会 出典


手足口病
【1】夏風邪と手足口病
【2】手足口病の症状と治療法
【3】手足口病の予防と対処

【1】夏風邪と手足口病

 手足口病を詳しく取り上げるに当たって、本節では、夏に子どもが罹りやすい感染症を取り上げます。これらは従来夏風邪と言われてきたものも含まれます。
夏に気をつけたい子どもの感染症
赤ちゃんの夏風邪の代名詞、ヘルパンギーナ

手足口病 夏風邪とも呼ばれるヘルパンギーナは今年の盛夏も気をつけたい病気です。最初は発熱が現われ、しかも一気に発熱するので、熱性痙攣(引きつけ)経験のある赤ちゃんは必ず近くで様子を見ましょう。発熱の次は喉の奥に小さな水泡が発生します。数個の赤ちゃんもいれば、多いと数十個の水泡が口の中にびっしりできます。高熱の後で大きく口を開けて確認しましょう。


症状
 急な高熱(39℃前後)と咽頭、口の中の上顎の奥の粘膜や喉に小さな水疱ができ、涎が増えます。水疱が破裂して潰瘍状になることもあります。5歳未満の乳幼児に多く、水泡のせいで喉が痛み、飲みこんだりすることが辛くなるため、食欲低下や嘔吐する場合もあります。熱いものや酸味のあるものは痛がります。

原因
 主にコクサッキーウイルスへの感染が原因ですが、原因となるウイルスは複数種類あるため何度も発症することがあります。

治療
 小児科を受診します。治療は対症療法を用い、症状が重い場合は解熱剤を服用するなど症状を和らげます。看護のコツは喉の水泡を刺激しないことです。口腔内の痛みで食事が難しい場合があるので、食事内容は軟らかく喉ごしのよいものを与えます。また脱水症状への注意も必要なので、水分補給を小まめに行ないましょう。離乳食なら喉ごしの良い食材や飲みこみやすい料理を心懸けます。なお授乳時では一度に沢山飲むことができず、頻繁にほしがることを理解して下さい。

目が充血するプール熱(咽頭結膜熱)

 プール熱はプールで感染拡大することが多かったため言われるようになった呼び方で、正式には咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)という病気です。最初は39度以上の高熱が出るので、熱性痙攣(引きつけ)や急激な脱水症状が心配です。赤ちゃんは急激に体力と水分を失っている状態なので、病院にゆく前から高熱への対処をしておきましょう。


症状
 急な発熱(38〜40℃)、喉腫れや痛み、リンパ節の腫れ、目ヤニ、涙、充血など結膜炎の症状が見られます。また、吐き気や腹痛、下痢などが見られることもあります。耳の前や顎の下辺りが腫れて結膜炎のような目の異常が現われたらプール熱を疑って下さい。ただし、どの症状が強く出るのかは個人差があります。結膜炎の症状は目の充血や目ヤニです。

原因
 アデノウイルスが感染の原因で、プールの水から感染することから一般にプール熱とも呼ばれています。6〜9月頃に発生しやすく、幼稚園児や小学生はプールでうつることが多いですが、咳やクシャミを介して感染したり、便を介して目や口に感染して赤ちゃんが感染することもあります。プールに入る前と後にシャワーでよく体や手、目を洗うことと、タオルや洗面器、食器を共用にしないことが大切。また、洗濯も別にします。

治療
 小児科や眼科を受診します。プール熱に対して特別な治療方法は定まっていないため、治療は目立つ症状に対してその症状を和らげる対症療法を行ないます。従って家庭での看病がとても重要となります。なお、高熱の場合は小児科を、結膜炎の症状がある場合は眼科での治療が必要となります。看護のコツはそれぞれの症状を悪化させないことです。喉の腫れがひどいと扁桃腺炎になることがあります。また、扁桃腺炎は症状が治っても、体力が低下した時や病気に罹った時に併発しやすいので厄介です。また、目の症状がひどいと、赤ちゃんは朝起きる時に目を開けることができません。ぬるま湯で絞ったタオルを閉じた目にあてて、乾いた目やにを少しずつ除去してあげましょう。また、こびりついた目ヤニは蒸しタオルでふやかすことが効果的です。目ヤニを取る時は清潔なガーゼが安心です。親の指で取ると、爪で肌を傷つけたり細菌感染のキッカケにもなり兼ねませんし、無理矢理に目ヤニを引っ張って肌を痛めることも心配です。なお、目の症状が悪化する時は、看護中の細菌感染や赤ちゃんが気になって傷つけることが原因です。もしも点眼薬を使用する時は、家族間で使い回しをしないように決めましょう。

猩紅熱(溶連菌感染症)


症状
 急な発熱(38〜40℃前後)と頭痛、喉の痛み、食欲不振、吐き気など風邪のような初期症状があります。やがて喉が非常に赤くなり、舌の表面にブツブツの赤みが出来ることが多く(いちご舌)、口の中も真っ赤になります。また、扁桃腺や首のリンパ節が腫れたり、扁桃腺に白ないし黄色がかった膜ができることがあります。他に嘔吐や腹痛、筋肉痛、関節痛、首のリンパ節が腫れて痛むこともあります。発症後1〜2日すると痒みを伴う小さな発疹が全身に現われます。

原因
 A群β溶血性連鎖球菌が原因の溶連菌感染症で、A群β溶血性連鎖球菌という細菌がクシャミや咳を介して感染して発生します。5歳をピークに4〜9歳が罹りやすく、秋から春に多く発症します。喉は12〜3月、皮膚では7月〜9月に多い傾向にあります。

治療
 小児科を受診します。抗生物質を服用します。ただし、服用後1〜2日で元気になったように見えて溶連菌を完全に除く前に服用をやめてしまい、再発することが多く、中耳炎・気管支炎・リンパ節炎・副鼻腔炎、急性腎炎、リウマチ熱を合併する危険度が高くなります。医師の指示通りの治療を最後まで続けることが大切です。

子どもにとってポピュラーな病気、手足口病
5歳までの子どもに流行することが多い疾患

 手足口病と聞いて「そんな変わった名前の病気があるの?」と思われた方も多いかも知れません。手足口病の名前の由来は手足口に主な症状がでることからこの名前がつきました。ちなみに英語でも「Hand-Foot-Mouth disease:HFMD」と直訳と同じ表記です。5歳までの子ども、特に2歳以下の乳幼児を中心に発症するこの病気は1年中感染する可能性があるものの、日本では7月が流行のピークとなることが多く、これからが流行の時期です。今のうちに、病気とその対応の仕方を知ることで感染を最小限におさえることができると考えられます。
手足口病とは

手足口病 手足口病は夏風邪の一種で、発熱や口内炎、手足に水疱が出たりするのが特徴の病気です。毎年夏をピークに流行します。手足口病は、口の中の粘膜、手や足などに水疱性の発疹を主症状としたウイルス感染症で、4歳位までの幼児を中心とした疾患で、2歳以下が半数を占め、小学生でも発症が見られることがありますが、成人での発症は比較的稀です。潜伏期間は3〜6日で、飛沫感染や接触感染によってうつります。原因ウイルスは主にコクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他コクサッキーウイルスA6、A9、A10などがあります。 基本的に軽症で済む病気ですが、原因がエンテロウイルス71の場合、肺水腫や脳幹脳炎など比較的思い合併症が起こることもあり、注意が必要です。手足口病流行のピークは夏季ですが、秋から冬にかけても多少の発生が見られます。最近では1985年、1990年、1995年、2000年と5年置きに比較的大きな流行があり、それぞれの年に検出されたウイルスを見ると、85年はCA16、90年はEV71、CA16、CA10の混合流行、95年はCA16、2000年は EV71がそれぞれ流行の主流となっています。


手足口病と似た病気
  • 水痘(みずぼうそう)
  • 帯状疱疹
  • 急性灰白髄炎(ポリオ)
  • 日本脳炎
  • 猩紅熱

流行時期〜どうして夏に流行するのか?〜

 手足口病は例年6〜8月にかけて流行のピークが見られますが、秋から冬にかけても多少の発生が見られることがあります。数年置きに大きな流行が見られ、過去にも90年、95年と大流行があり、2000年にも比較的大きな流行が起こっています。

 それでは、手足口病はどうして夏に流行するのでしょうか? 手足口病の主な原因とされるコクサッキ−ウイルスは耐熱・耐湿という夏の環境に強く対抗できる性質を持っています。しかも消毒にも抵抗するので、中々除去できないウイルスなのです。しかも、コクサッキ−ウイルスは湿度の高い場所を好んで生息するので、湿気の多い日本の夏はウイルスにとって好都合の季節なのです。このコクサッキ−ウイルスはエンテロウイルス属に含まれていて、A群4型とか6型と更に細かく分類されています。手足口病はコクサッキ−ウイルスA群16型で、同じように夏に流行する夏風邪のヘルパンギーナもコクサッキ−ウイルスが原因ですが、細かくは手足口病とは別のコクサッキ−ウイルスA群4型や10型が原因です。このように夏の環境に強いウイルスが原因になっている病気は、夏に流行しやすいというわけです。特に乳幼児に流行するのはコクサッキ−ウイルスコクサッキ−ウイルスA群に関わるウイルスが多いようです。
好発年齢

 手足口病は4歳までの幼児を中心とした疾患で、2歳以下が半数を占めます。ただし、学童でも流行が見られることがあります。
赤ちゃんが感染しやすい場所

 手足口病に感染しやすい場所や行為としては、児童館や公園など乳幼児が集まる場所や、おむつ交換場所、また、同じタオルやコップの回し飲みなどが挙げられます。潜伏期間が3〜1週間ほどなので、早ければ感染して数日で症状が出始めます。
 飛沫感染の多い手足口病は、やはり乳幼児が多く集まる場所で感染しやすいです。赤ちゃんは直ぐにおもちゃの感触を確かめたくて、口に入れようとしたり舐めたりしますが、そのおもちゃを他の赤ちゃんと共用していると、おもちゃを介して飛沫感染します。だから、児童館や保育園に通う赤ちゃんは飛沫感染の機会が多くなります。涎やクシャミ、咳は完全に止めることはできないので、おもちゃを掃除したりコップを回し飲みしないようにします。また、おむつ交換では、赤ちゃんのうんちにはウイルスが含まれているので、拭き取った時に母親の手や衣服にウイルスが付着する可能性があります。おむつ交換後は必ず手洗いしましょう。

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【2】手足口病の症状と治療法

 手足口病はどのような病気なのでしょうか? 本節ではその手足口病の症状を中心に取り上げます。
手足口病の主な症状
手・足・口に出来る水疱が主な症状

 手足口病は急性のウイルス感染症で、主にコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型によって発症する他、コクサッキーウイルスA4型・A5型・A6型・A9型・A10型などによっても発症することが知られています。一度感染すればそのウイルスの免疫は出来ますが、原因となるウイルスが複数あるため、再び他のウイルスによって発症する場合があります。主な症状はどのウイルスに感染しても同じで、手のひらや足の裏、足の甲、口の中などに出来る2〜5o程度の水疱性の発疹(水ぶくれのような小さな発疹)が特徴です。また、発疹がお尻のまわりや脚・腕全体に現われることもあります。手・足・口の全てに発疹が出たり、1箇所だけしか出なかったり、他の部位にも発疹が見られたりと、ケースによって若干異なります。一時的に微熱や軽い喉の痛みを伴うこともあります。通常は痒みを伴うことは殆どありませんが、口の中に出来た発疹は軽い痛みを感じることもあり、特に口の中の水疱が破れて口内炎になると強い痛みが出て、食事や水分が摂りにくくなり、脱水症状を起こすことがあります。一般的に症状は比較的軽い状態のまま、水疱はかさぶたになることもなく、1週間程度で自然に治ってゆきます。なお、病気の始まりの頃に微熱を伴うことがありますが、1〜2日で大抵下がります。予後もよいことが殆どですが、稀に髄膜炎や脳炎といった中枢神経系のものや心筋炎などの合併症を起こすことがあります。神経質になる必要はありませんが、最悪の場合には死に至ることもありますので、経過をよく観察することが大切です。症状が悪化し、高熱や長引く頭痛、嘔吐を繰り返す、視線が合わない、呼びかけに反応しない、呼吸不全、ぐったりしている、顔色が悪いといった症状が見られた場合には直ぐに医療機関を受診しましょう。
手足口病の初期症状

 赤ちゃんが手足口病になった時の初期症状としては、手足口病はまずは発熱から始まります。熱は高くても大体38度程度までで、体外は微熱でさほど苦しそうでもない赤ちゃんもいます。そして、発熱と同時期に喉の痛みが始まりますが、赤ちゃんにとってはこの症状が最も厄介です。喉が痛くて母乳やミルクを飲むことが大変で、空腹が満たされずに不機嫌になります。次に口の中に赤い湿疹のようなポツポツが出来、やがて潰瘍になって痛みを持ちます。同時か少し遅れて、今度は手のひらや足の裏、お尻などに水泡が現われます。水泡は中身が白っぽい米粒のようで、ニキビよりも大きめです。この水泡を掻き壊すと、中身の液体が飛び散ります。そこにブドウ球菌が入ると、とびひになることがあるので、掻き壊さない方が安心です。なお、初期症状が出てから大体7〜10日で落ち着きますので、それまでは喉の痛みと水泡の掻き壊しに注意しましょう。
乳幼児の手足口病の症状

 乳幼児の手足口病の症状が現われる場所は、その病名が示すように手足及び口内が主体ですが、お尻や膝、肘等にも出現します。この病気の症状は比較的軽くすむことが多く、重症になることは滅多にありません。乳幼児の手足口病の感染から発症までの潜伏期は大体2〜7日とされていて、その後、軽い発熱や頭痛、筋肉痛、嘔吐や下痢など通常の風邪症状に似た症状が現われ、特に乳児では機嫌が悪くなりおっぱいにも吸い付かなくなったりします。それに続いて手足口病に特有な下記のような症状が現れてきます。


口内の発疹
 口内の舌や歯肉、口蓋弓、硬口蓋、軟口蓋、頬粘膜などと呼ばれる部位に2〜5mmほどの水泡性口内炎(口内疹)が出来、時に潰瘍が形成されることもあり、痛みを伴うこともあります。水泡の個数には個人差があり、数個〜10数個出来るのが普通です。水泡が破れて潰瘍化すると多少の痛みを伴います。特に舌周縁部に出来た発疹は痛みを伴うことが多く、そのため、乳児などでは不機嫌になり、多量の涎を流し、おっぱいを飲まなくなったり、食欲不振となったりします。口内の水泡は5〜7日以内で吸収され消失します。

皮膚の発疹
 手のひらや足の裏、手の甲、足の甲、膝、肘、お尻に2〜7mm以下くらいの周囲が赤く真ん中が白い米粒大の水泡が出来ます。発疹は特に痛みや痒みはなく、数日すると飴色になり、5〜7日くらいで吸収され消失します。

発熱
 3割ほどの患者に軽い発熱を伴うこともありますが、37〜38度の微熱程度で、発熱があっても1〜2日ほどで下がります。

手足口病の原因と感染経路
手足口病の原因

 乳幼児の手足口病は病原ウイルスによる感染症のひとつです。手足口病は、主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされる乳幼児や小児に多い感染症で、どちらもウイルスもいわゆるエンテロウイルスの仲間ウイルスです。その名が示す通り、手のひらや足の裏、口の中に現われる水疱性の発疹を特徴とした病気です。最も多いものはコクサッキーウイルスA16型とエンテロウイルス71で、ウイルスによって症状が異なるという報告はありません。潜伏期間は3〜5日で、感染力の強い特徴があり、集団生活や子どもが多数集まる場所で多く感染しています。ウイルスは感染者の鼻や喉の分泌物や便に潜み、クシャミや咳の飛沫感染、接触によって感染を広めます。特に公共のベビーベッドで赤ちゃんのおむつを交換する際ベッドに感染者の付着物が残っていて感染してしまうこともあります。また、手足口病が完治しても、喉は1〜2週間、便からは3〜5週間もの間、原因ウイルスが排泄されます。そのため、完治した患者との接触が思わぬ感染原因になることもあります。 通常の感染症であれば、一度感染し治癒すれば免疫の作用で抗体が出来、二度と感染することはありませんが、手足口病の場合には、幾つかの病原ウイルスの種類が存在するために、最初に感染した場合、そのウイルスに対する免疫はできるのですが、別のウイルスに対しては免疫は出来ないため、手足口病を引き起こす別のウイルスに感染すると再び発症することも可能性も珍しくありません。


※参考:消毒剤に対する抵抗性
 コクサッキーウイルスやエンテロウイルスは様々な消毒剤に対して比較的高い抵抗性を持つウイルスです。

手足口病の感染経路

 手足口病はエンテロウイルスによる感染症ですが、主な感染経路は咳や唾液などの空気感染です。その他、排泄される便内にも病原ウイルスは存在するので、便が手を介して口に入るなどでも感染する可能性があります。特に手足口病の病原体のひとつであるコクサッキーウイルスは腸内で増殖し、1か月ほどの間は排泄される便内に出て来ます。手足口病の主な感染経路としては、咳やクシャミなどによって咽頭から排出されるウイルスによる飛沫感染と、便や水疱内容物のウイルスが手指を介して感染する接触感染、また、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する経口感染が知られています。保育施設や幼稚園などで手足口病が発生した場合には集団感染となりやすい傾向があります。
手足口病の潜伏期間

 突手足口病の初感染時の潜伏期間は約10日〜2週間と推定されています。ただし、便中へのウイルスの排泄は長期間に渡り、症状が消失した患者でも、2〜4週間に渡って感染源になりえます。腸管で増殖したウイルスが血行性に中枢神経系(特にEV71)や心臓(特にCA16)などに到達すると、それらの臓器の症状を起こすこともあります。一度HFMDを発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するのですが、他のウイルスによるHFMDを起こすことは免れないので注意が必要です。
手足口病の合併症

 手足口病になると下痢をすることがあり、整腸剤を投与する場合もありますが、食事療法で充分に回復できます。このように手足口病は基本的には軽い病気ですが、稀に髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症や、心筋炎や神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など様々な症状が出ることがあります。特にエンテロウイルス71に感染した場合、他のエンテロウイルスによる手足口病と比べて中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています。また、コクサッキーA16の場合は心筋炎に注意しなければいけません。さらに、手足口病の典型的な症状が見られずに重症になることもあります。何れにせよ、手足口病を発症してから2〜3日は症状の変化を注意して観察する必要があり、高熱を伴ったり頭痛や嘔吐がある場合は合併症を疑わなければいけません。高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこが出ない、ぐったりとしているなどの症状が見られた場合は直ぐに医療機関を受診しましょう。
検査と診断

 特徴的な発疹から、見ただけで症状から簡単に診断することが出来ます。簡単に診断が出来ます。発疹は胴体にも出ることがありますが、同じように水疱が出来る水疱瘡とは違って、水疱が出来るのは手足が主体で、水疱が化膿することもなく、大きなかさぶたも出来ません。単純ヘルペスの場合は集中的に水疱が集まり、左右対称的になることはありませんし、水疱は大きく、水疱の中央に小さな窪みが出来るので見分けがつきます。また、口の中はヘルパンギーナと異なって臼歯より前部の頬(きょう)粘膜、口唇内側、舌にも出ますが、ヘルペス性歯肉口内炎のような歯肉の腫れや発赤はありません。ウイルスを特定する場合には、水疱の中の液や喉の拭い液、便からウイルスを分離する方法か、或はRT-PCR法でウイルス遺伝子を検出します。急性期と回復期の血清から診断されることもありますが、殆ど行なわれていません。
 手足口病は感染しても比較的軽度の症状の後に自然治癒することが多い病気なので、その診断は通常であれば患者の状態などから臨床的に行なわれ、水泡性発疹の発症部位や口内炎や皮膚発疹の発症状況・分布状況などの他、季節や周囲の流行状況なども参考に診断されます。また、手足口病と同様な水泡を伴う口内炎については、ヘルパンギーナやヘルペスウイルスによる歯肉口内炎やアフタ性口内炎などがあること、手足の発疹に関しても初期段階の水痘やストロフルス、伝染性軟疣腫(水いぼ)などの病気もあるので、特に必要があると認められる場合には、それらの病気との鑑別のための試験が行なわれることもあります。なお、鑑別を行なう場合には水泡内容物や便などのサンプルからウイルス分離などの検査が為されます。


初診に適した科
小児科、皮膚科、内科

※なお、病院・診療所によって診療科目の内容が異なりますので、受診の際はよくご確認をする王にしましょう。

手足口病の治療法

 手足口病に対してはこれと言った有効な薬がないために対症療法が行なわれます。手足口病に対して特異的に有効な薬はなく、予防ワクチンも開発されていません。また特別な治療方法もないため、発熱や喉の痛み、水疱などといった症状に対する対症療法を行ないます。手足の水疱性発疹の痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬の塗り薬を、口の中の潰瘍の痛みが強い場合には口内炎用の軟膏を塗ることもあります。ちなみに、特に痛みを訴えやすい口内には口腔治療薬の塗布がよいという説もあるのですが、基本的には効果は実証されていないので、大概は痛みの緩和に有効的な食事やアドバイスを受けることが多くなります。しかし、稀に嘔吐や下痢を併発することがあり、また、発熱と口内の痛みで食欲不振を起こして脱水症状や急な体力低下を起こすことも考えられます。乳幼児は体調の急変スピードが速いので、その時は早急に受診して医師の指示に従って下さい。夏の暑い時期に罹りやすいにも拘わらず、痛みで食事が出来ないのと水分も摂れないために脱水にはくれぐれも注意して下さい。


発疹
 手足口病の多くは発疹のみの軽い病気で、特別な治療は行ないません。ただ、非常に稀ですが、発疹を痒がったり痛む場合には抗ヒスタミン剤の湿布を行なうことがあります。

口腔内
 口の中にできる発疹は軽い疼痛と軽い食欲低下でおさまることが大半です。ただし、症状が強いと口から食事や水分を摂取することが出来なくなり、脱水症状を起こす場合があるので、口腔内の刺激にならないような薄味の柔らかいものを食べさせるようにします。また、与える水分は薄めたお茶やスポーツ飲料などが適切です。薬での治療よりも水分を充分に摂取することが大切ですが、脱水症状を起こした時には適切な処置が必要です。

発熱
 手足口病の発病初期に、1/2〜1/3程度に38度前後の発熱があります。発熱が原因で全身が侵されることはないので、解熱剤なども使わずに経過観察します。高熱の場合や熱が下がらずにいつまでも継続している場合は合併症を疑います。


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【3】手足口病の予防と対処

 治療法がないと言われる手足口病ですが、本節ではその手足口病の予防法と対処法を解説します。また、併せて最近流行の兆しがあると言われる大人の手足口病についても取り上げました。
手足口病に気づいたらどうするか?

 熱や発疹が出ても元気なら、家で安静にして様子を見て下さい。水分が摂れなくてぐったりしたり頭痛や嘔吐があるようなら小児科を受診しましょう。なお、熱が下がって子どもが元気になれば学校や保育園に行かせてもかまいませんが、治った後も暫くの間は便の中にウイルスが排泄されるので注意が必要です。
手足口病とその予防方法
 手足口病には予防接種のワクチンはありません。そのため、日常生活の中で出来る範囲の予防法を行ってゆく必要があります。保育園や幼稚園などで手足口病の流行の兆しが現われた場合には、手洗いの励行などを行なうと効果が期待できます。この病気発症中は咳や唾液飛沫などから感染してゆくので、他の子どもに感染させないために保育園や幼稚園は休んだ方がよいでしょう。また、注意しなくてはいけないのは、原因病原体であるエンテロウイルスが長期間に渡って便中に排泄されるという点です。患者からだけでなく、治癒した患者の便からも2〜4週間はこのウイルスが排泄され続けますので、依然として感染源になる可能性が残っています。そのため、患者はもちろん、治癒後の人も排便後の手洗いなどを徹底して励行する必要があります。何れにせよ、手足口病の予防法は手洗いとうがいの励行です。手足口病は手指や飛沫を介して感染するので、手洗いや手指消毒、うがい、身の回りの消毒が基本的な予防方法となります。手足口病の感染経路は飛沫感染や接触感染なので、手洗いとうがいは有効な予防法になります。集団感染の起きやすい保育園や幼稚園では子どもも職員も手洗いうがいを徹底させるようにします。感染を広げる原因となるのでタオルの共用も厳禁です。また、職員はオムツ交換をする時は特に手洗いを念入りに行ない、オムツの処理を適切に行なう必要があります。これは保育園や幼稚園だけでなく家庭においても同様です。なお大人が感染する場合、手足口病に罹った子どもの看病がキッカケで感染するケースが多いので、大人は罹りにくいからといって油断するのではなく、大人もしっかり予防対策を行ないましょう。


手足口病の予防方法
  •  患者との接触後は、手洗い・手指消毒、うがいを行ないましょう。

  •  便にもウイルスがいるので、子どもの排泄後はしっかり手洗い・手指消毒をするように指導し、赤ちゃんのおむつ交換の後はしっかりと手洗い・手指消毒をしましょう。

  •  近所で流行っている場合にはおもちゃの貸し借りにも注意し、念入りな洗浄・清拭により物理的にウイルスを除去した後、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)、場合により消毒用エタノールで消毒します。


3つの予防法
  1. クーラーをかけすぎない
     猛暑が続くと、ついついクーラーをかけ過ぎる傾向にあります。熱中症にも配慮して室温は28℃が最適です。外出先でクーラーの効いているところでは、お腹にはタオルケットをかけたりして冷やさないようにしましょう。

  2. 湿度のコントロールをする
     湿度を上げない工夫をしましょう。それは、夏風邪のウィルスが暑くて湿気が高い夏の環境を好むウイルスのためです。濡れた傘は室内に持ち込まない、お風呂の後はドアを閉め、しっかり換気を行なうなど部屋の湿度を必要以上に上げない工夫をします。

  3. 他人のタオルを使わない
     ウイルスは手などを介して口や目などの粘膜から入ってきます。しっかり手洗いしても、タオルにウイルスが付いていると感染する原因となってしまいます。タオルは個人用とし、小まめに取り替えるようにしましょう。

家族で手足口病を予防

 口の中に痛みが強い場合には、刺激の少ないもの、プリンやアイスクリームなど口当たりのよいものを与えるのがよいでしょう。脱水症状を起こしやすいため、薄いお茶やイオン飲料、スポーツ飲料などで十分に水分を摂るようにします。どうしても口から水分を摂ることが困難な場合には受診して医師に相談しましょう。状態によっては点滴が行なわれます。ただ、先にも説明した通りコクサッキ−ウイルスはとても強い耐性ウイルスで、しかも予防ワクチンもないので、どんなに気をつけても感染することがあります。感染してしまった時は、家庭内感染を防ぐことと、赤ちゃんの症状を緩和させることに努めて下さい。


神経質になりすぎず、冷静な経過観察と適切な対応を
 手口足病に罹りやすい5歳以下といった年代は、自宅で過ごす乳幼児が多い一方で、幼稚園や保育園などで集団生活を行なっていることも多く、遊びを通した接触が密な年代でもあります。さらにトイレトレーニングが徹底されていなかったり、衛生観念が未発達であったりすることから感染が一気に広がるケースも見られます。感染の予防としては、子どもたちの手洗いを小まめに励行し、タオルなどは共有しないといった配慮が大切だと言えます。さらに保護者や幼稚園・保育園の先生方は、便などの排泄物や汚れた衣服などの処理を適切に行うよう心懸けましょう。また、この病気は子どもにとっては非常にポピュラーな病気なので、神経質になりすぎず、冷静な対応を行なうことも大切です。幼稚園や保育園で流行し、感染した場合でも悪化することは多くありませんので、子どもの様子を見ながら落ち着いて対応しましょう。ただ悪化症状が見られた場合は合併症の可能性もありますので、速やかに受診することは言うまでもありません。もちろん感染した場合には、人にうつさないように子どもを自宅で待機させることも大切ですが、長期間、必ずしも休ませる必要はないかも知れません。感染症法の分類でも特に危険度の高い感染症という分類はされておらず(五類感染症)、また、学校保健安全法において出席停止の基準は「病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認められるまで」と定められており、明確な基準がないのが現状です。医師や幼稚園・保育園の先生方と相談しながら対応しましょう。

保育園・幼稚園への登園

 手足口病は保育園や幼稚園での集団感染が多いですので、子どもが手足口病に罹ったら、いつから登園させてよいか迷う親御さんも多いと想います。
 手足口病は、麻疹や風疹のように出席停止の措置が取られている病気ではありません。そして、手足口病は1週間程度で症状が治まり、治癒します。しかし、治癒しても約1ヶ月間は飛沫や便の中にウイルスを排泄していますので、感染を広げる可能性はあります。けれども、1ヶ月間も保育園や幼稚園をお休みするのは現実的ではありません。そのため、殆どの保育園や幼稚園では、症状が治まったら登園可としている所が多いようです。もっともそうは言っても、対処方法はその施設によって違いますので、いつから登園してよいか保育園や幼稚園に確認するとよいでしょう。
手足口病に罹った時の入浴

 手足口病の症状としては、手や足、口を中心として発疹ができるものです。手や足に出来た発疹は痒みを伴いますが、口の中にできると痛みがあります。それで、刺激の強い食べ物は避けることが必要です。手足口病はウィルスに対して免疫のない子どもが感染しやすい病気ではありますが、大人でも感染することがあります。原因としては手足口病ウィルスにも種類がたくさんあるので、そのウィルスの免疫を持っていないという場合は罹ることになります。また、体調がすぐれない時も罹りやすい状態にあるので注意が必要です。ちなみに、大人が手足口病に罹った場合でも、内科に行けば手足口病に効果的な薬を処方されますので、内科を受診するとよいでしょう。また、皮膚が痒くて我慢できないという場合は皮膚科でもよいでしょう。皮膚科では主に塗り薬が処方されることになります。
 何れにしても、手足口病はウィルスで感染する病気なので、手足口病に罹っている子どもがいる時は手洗いやうがいに気を付けて、うつらないように気をつけることが必要になります。それでは、手足口病の子どもが入浴した後のお風呂に入ることで感染してしまう危険があるため、入浴は控えた方がよいのでしょうか? 
 もし手足口病に感染した子どもに熱がないという場合は、入浴やシャワーを控える必要はありません。身体を清潔に保つことは大切なので、浴槽には浸からないとしても、シャワーなどで身体を流してあげることはして上げて下さい。何れにしても手足口病に罹ったら、お風呂などの入浴をすることは構いませんが、感染しないようシャワーなどにするとよいでしょう。
手足口病の時の食事
手足口病の時の食事

 口腔内の水疱が潰瘍になって痛むことが乳幼児にとっては大変つらいことです。痛みを最小限に抑える食事メニューも、手足口病の治療中には痛みの緩和法の一つです。子どもの好きなもの、食べたがるもので食欲不振をカバーしたり、食欲がなくても麦茶やさ湯で水分補給をして脱水を予防することも大切です。3食時間通りの食生活は少しお休みして、数時間置きに少しずつでも、痛みで辛い口内に刺激を与えない食事内容を考えてみましょう。ゼリーや白玉、すいとんなど喉越しがつるんとしているものやアイスは比較的食べやすいようです。逆に熱いものや塩気の強いもの、酸味のあるものは潰瘍に染みる傾向があります。硬いものよりは柔らかい口当たりがオススメです。


家庭で気をつけること
  •  お腹はすいているのに口の中が痛くて食べられなくなることがあります。その場合には、口の中が滲みないものを与えるようにしましょう。熱いもの、塩味や酸味の強いもの、固いものは控え、喉越しのよいものを食べさせるようにしましょう。

  •  小さな子どもで口の中の発疹がひどいと、食事や水分がとれなくて脱水傾向になることがあるので注意が必要です。水や麦茶はもちろんですが、果汁やくだものなどでも水分補給させるように心懸けましょう。

  •  主な感染経路は風邪と同じように鼻汁・唾液などからの感染です。また、便からも感染するので、子どもの手をよく洗うことも大切なので、親は気をつけてあげましょう。


  • ● お風呂は熱がなくて元気なようなら入浴して構わないでしょう。

こんな時はもう一度診察を
  •  口の中が痛くて水分が摂れない状態が続いている場合

  •  子どもが吐いてぐったりしていたり、高い熱が3日以上続いている場合

  •  感染力が強いので以前は登園禁止とされていましたが、最近では本人の状態に合せて休園を指導する先生も増えているようです。主治医の先生の指示に従うようにしましょう。親も子どもの様子をよく観察して、熱のある時や口内炎の症状の強い時、気分の悪い状態が強い時は家庭で安静にさせるようにしましょう。

下痢の時の対処法

 中には下痢を伴う子どももいるかも知れません。そんな時には腸を休ませてあげる必要があります。油や脂肪分を含むもの(シチュー・ラーメン・バターなど)、卵製品(プリン・カステラ・卵焼きなど)、乳製品(ヨーグルト・乳酸菌飲料・牛乳など)、果汁(オレンジジュースなど)は控えます。ちなみに、下痢の時には食物アレルギーが起こりやすくなることがありますので、卵製品は控えます。また、乳製品は乳糖不耐症と言って下痢が続く可能性もあるので禁止した方がよいでしょう。
手足口病の時のおすすめレシピ

 すいとんは見直したいバランスの取れた一品です。普通は小麦粉を使いますが、今回は喉越しがよいように白玉粉と小麦粉を使ったレシピを紹介します。


材料
  • 鶏胸肉(30g)
  • 油揚げ(1/4枚)
  • 大根(30g)
  • ニンジン(10g)
  • ネギ(10g)
  • 白玉粉(10g)
  • 牛乳(15cc)
  • 小麦粉(8g)
  • ダシ汁(200cc〜)
  • 塩(適量)
  • ミリン(小2/3)
  • 醤油(小1/3)

作り方
  1.  鶏肉は厚みに包丁を入れて平らにし、一口大の削ぎ切りにします。油揚げは熱湯に潜らせて油抜きをして短冊に切ります。

  2.  大根、ニンジンは短冊切りにし、ネギは斜めに切ります。

  3.  ボールに白玉粉を入れ、牛乳を少しずつ加えて溶き伸ばし、小麦粉を加えて耳たぶより柔らか目にこねます。

  4.  鍋にダシ汁と大根、ニンジンを入れて火にかけ、4〜5分煮て灰汁を掬い取り、塩とみりんで調味します。なお、味を見ながら、子どもの状態により塩加減をつけるようにします。

  5.  3の生地をスプーンで掬って4の鍋に落とします。火が通ったら醤油を加え、ネギを散らしてひと煮立ちさせ、器に盛ります。

  6.  食べ辛い時には白玉粉の代わりにワンタンの皮を使用してみましょう。その場合はワンタンの皮を半分に折って出し汁で煮ます。後の作り方は同じです。

参考:大人の手足口病
大人は手足口病に罹らないの?

 手足口病の原因となるウイルスや症状、治療法は、大人も子どもも基本的に変わりません。稀に子どもからうつり、発症する保護者などがいます。大人でも免疫がついていない原因ウイルスに感染すれば手足口病に罹るのです。しかし、多くの大人はすでに原因ウイルスの免疫を保持している場合が多く、発症することが少ないので、患者数は当然少なくなります。小さい頃に手足口病に罹った場合には、その際にそのウイルスの抗体を獲得して免疫がついています。稀にウイルスに感染しても症状を現わさないことがあり、手足口病に罹ったことがないという人でも、知らず知らずに免疫がついていることがあります。とは言うものの、感染すれば社会生活や育児などに影響を及ぼすことは避けられません。家族に感染者が出た場合には、大人もいっしょに、小まめな手洗いや、タオルを共用しない、排泄物の処理には気を配るといったことを励行し、予防に努めましょう。
大人の手足口病の原因と特徴

 手足口病はコクサッキーウイルスの一種が原因となって発症するウイルス性疾患で、手足や口の周りに水泡状の湿疹が現われることから命名されました。手足口病のウイルスには湿気や高温に強いという特徴があるので、流行するのは夏場が多く、夏の始まりと共に発生し、7月の終わり頃にピークを迎えます。初期症状が風邪に似ているため夏風邪と間違えられやすくなっています。手足口病は感染者の鼻水や唾液などの分泌物によって感染し、飛沫感染も起こります。3日から5日の潜伏期間があり、発症した後は1週間から10日ほどかけて自然に治癒しますが、急性髄膜炎による急性脳炎を引き起こすことがあり、乳児の場合は死亡するケースもあります。手足口病は乳幼児に多く見られる病気で、感染報告数の90%以上は5歳以下の子どもです。しかし、最近では大人に感染するケースも増えてきており、大人に感染した場合は症状が重くなる傾向があります。手足口病のワクチンなどは存在しないため、この疾病の予防には、手洗いやうがいを欠かさず行なうことが極めて重要になります。大人の手足口病の感染事例としては、家や保育施設でのオムツ交換の際にウイルスが含まれた便に接触したために感染するケースが多いので、オムツ交換や排泄物処理を行なった後には必ず石鹸でよく手を洗うようにして下さい。ちなみに、大人が手足口病に感染するのは免疫力や体力が低下している時なので、ウイルスに対抗するためには普段から健康に留意した生活を心懸けることが不可欠です。
大人の手足口病の症状と潜伏期間

 大人の手足口病の潜伏期間は3〜7日間で、発症後は鼻水や便から2〜5週間かけてウイルスが排出されます。手足口病のウイルスには風邪のように幾つかの種類があり、ウイルスによって異なる症状が現われます。大人の手足口病の症状としては以下のような点が挙げられます。


手足口病の初期症状
  • 発熱、喉の痛み
     発熱は微熱程度の場合が多いですが、中には40度近くの高熱が出るケースも約30%ほど見られます。


手足口病の中期症状:2日から1週間程度続きます
  • 口の中や足の裏の腫れ、水疱
     口の中や足の裏などに2〜3o程度の水ぶくれが出来、歩くことや食べることが困難になる場合があります。また、足の指や膝の裏、手のひら、足の付け根にも水疱瘡のような米粒大の水ぶくれが出来ます。さらに口の中や舌の付け根に多数口内炎が出来、唾を飲み込むことさえも苦痛を感じる場合もあります。ちなみに、最近流行している手足口病のタイプは、いつもよりよりも水疱が大きく、首筋や腹部など全身に現われる傾向があるとのことです。

  • 身体のだるさ
     身体がだるく、鉛のように重く感じたり、集中力が低下することがあります。自分で車を運転して病院にゆくのは極力避けましょう。

  • 頭痛・悪寒
     頭痛や悪寒を伴うこともありますが、頭痛がひどい場合は髄膜炎の疑いもあるので注意が必要です。

  • 足に筋肉痛のような痛み
     高熱が出た時と同じように筋肉や関節が痛むことがあります。

  • 爪が剥がれる
     発疹や痒みの症状が治まり、1〜2ヵ月後に手や足の爪が剥がれるという例もあります。


参考:手足口病に関する参考情報


◆参考図書
『小児感染症のイロハ 感染看護に必要な知識と対策』日総研出版
尾崎隆男+吉川哲史+伊藤嘉規・監修
『小児感染症のイロハ 感染看護に必要な知識と対策』
日総研出版・2013年08月刊、3,600円
種類の多い小児感染症の看護と対策、疾患、予防接種の知識を網羅。小児科必須の代表的な感染症の最新知識と感染対策を一冊に!
『子どもの感染症・アレルギー』労働教育センター
「子どもと健康」編集
『子どもの感染症・アレルギー』
子どもと健康95、
労働教育センター・2012年07月刊、1,771円
手足口病に関するQ&A - 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
手足口病 子どもの症状チェック - メディカルiタウン
http://medical.itp.ne.jp/shoujou-chekku/kodomo/teashikuchibyou/
東京都感染症情報センター ≫ 手足口病の流行状況(東京都 2014年)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/handfootmouth/handfootmouth/


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