1stサービスヤマト生活情報館
インデックスページに戻る
こちらもチェック 水のトラブル プロが教える自分で出来る修理法
Presented by Yamato Group
今月のワンポイントアドバイス




 昨今、健康にもよいと散歩が見直され、一部ではブームにもなっています。今月は、散歩が見直される意味やその効用などにつき取り上げ解説しました。
お散歩

派遣切りと2009年問題
【1】散歩とは何か?〜今、散歩が見直されている!〜
【2】散歩の効用〜認知症の予防にも!?〜
【3】老化は足から〜歩行と健康をめぐって〜


【1】散歩とは何か?〜今、散歩が見直されている!〜

 昨今、健康にもよいと散歩が見直されてきていますが、それでは散歩とは一体どのような活動なのでしょうか? 手始めに、本節では散歩とは何かについて簡単に解説しました。
散歩とは?

 散歩は散策とも言い、気分転換や健康のために、特に目的地を設けずに歩く行為を言います。また、散歩は娯楽として、或は健康増進に歩く行為全般を指す言葉ですが、それ以外に、より明確な目的意識を持って歩く行為には、ハイキングといった行楽の様式がありますし、さらには登山もその一環と捉えられます。その一方で健康増進のための歩行としてはウォーキングがあります。これらの歩く行為に対して、散歩は気軽に住居の周辺地域を歩くことを指します。
 ちなみに、人間の他に犬や猫と言ったペットにも散歩のような行為を好む傾向が見られますが、動物と違って人間の場合は、歩く行為そのものや、また、移動することで見聞きすること、あるいは出歩くことで他人とのコミュニケーションの場に出向くなどの様々な動機づけが見られ、散歩にゆく理由は、人により、或は状況によって千差万別です。また、多くの発明家が散歩の時に発想を得た逸話などがあるように、歩きながら話をしたりものを考えたりすることは大脳の活性化など真信の健康にとって特に有効との考えもあります。


◆参考: 散歩の語源
 中国の三国時代に何晏が流行らせた五石散と言う今で言うところのドラッグが流行していました。これは名前の通り主材料に石鐘乳・蛍石・石英・石硫?・赤石脂の5石を使用していましたが、服用後に汗をかかなければ死ぬという重大な副作用が存在しました。そのため、汗をかいて五石を散ずるために歩くことを散歩と言うようになり、それが転じて現在では健康のために歩く意味になったと言われています。

人間と散歩

 乳幼児では、自分で歩くことがまだ出来ない場合、乳母車(ベビーカー)に乗せられるなどして戸外を移動することもありますが、これも散歩の一種と考えられます。ちなみに、この乳幼児の散歩では、戸外に出ることで太陽光線を浴びて(一種の日光浴)、それがビタミンDの生成を促すため、乳幼児が日光を浴びることは成長に欠かせないものと考えられています。そのため、ベビーカー等での散歩が奨励されているのです。また、戸外に出ることで乳幼児が音や光といった様々な刺激を受け、精神的な成長に好作用があるとも考えます。
 また、自分で出歩ける児童にとっても、歩くという刺激は体の健全な成長に欠かせないと考えられており、児童にも散歩は健康維持に有効であると言えます。ただ児童の場合は戸外での遊びとの区別はつき難く、一般に「遊び歩く」という状態になります。その一方で事故や事件に巻き込まれた際に自分を守り切れない児童の場合は、安全確保の面から散歩の際には携帯電話や防犯ブザーを携帯することが勧められれています。
 さらに大人にとっても、散歩という活動は身体面や精神面で一定の好い作用が見られ、そのためストレスの発散や肥満防止の目的で歩く者も多く見られますが、これらの場合にはウォーキングなどの活動も多く見られます。特に心肺機能の衰えが出始めた高齢者や病み上がりの人、或は循環器系障害のある人の健康維持に散歩を勧める医療関係者は少なくありません。適度な散歩は睡眠にもよい効果があるとして、不眠症に散歩を勧めるケースも見られるようです。
今、散歩が見直されている!

 近年では社会様式の変化により公共交通機関の発達やコンビニエンスストアなどの発達による利便性の向上も相俟って、人が歩く機会は年々減少傾向にあります。しかしながら、歩くことで健康を維持できるのであればこれほど廉い健康法はないと言うことで、近年の健康ブームの中で散歩が見直されてきています。

 ちなみに、ウォーキングは積極的に歩くことで運動量や消費カロリーの増大を目指すものですが、日本ではジョギングの衰退と共にウォーキングに注目が集まっています。散歩はもちろん、ウォーキングはジョギングよりも身体へのダメージが少なく、一定の運動効果があると評価されています。もっとも、ただ歩くだけでも、現代では舗装道路などによる足腰の負担があるため、専用の靴の発達も見られ、また、万歩計のような歩くモチベーション維持のための道具も販売されていて、これにより歩くことを楽しむ人が多くなっています。


■参考文献1(お散歩雑誌)
散歩の達人
交通新聞社:散歩の達人の公式サイト
http://www.kotsu.co.jp/magazine/sanpo/


[ ページトップ ] [アドバイス トップ]


【2】散歩の効用〜認知症の予防にも!?〜

 それでは、散歩の効用には具体的には一体どのようなものがあるのでしょうか? 本節では散歩の効用とともに、朝の散歩のススメや、散歩に持参するとよいと思われるお散歩グッズを紹介しました。
散歩の効用とは?

 散歩を歩行という観点から考えてみると、下半身の筋肉の刺激以外にも様々な脳を覚醒させる秘密が潜んでいます。たとえば目に飛び込んでくる風景や身体で受ける風、音、匂い、温度や感触・・・その全てが刺激となって脳を覚醒させるのです。つまり、散歩は身体を鍛えると共に脳を刺激するよい運動なのです。
 確かに散歩は軽い運動ですが、健康な身体づくりには年齢を問わず大変有効です。散歩は、身体だけでなく心にも効用があります。柔らかな日差しを浴びながら風に吹かれ、せせらぎや鳥の声に耳を傾け、季節の花や木の香りを吸い込む・・・そんな五感への穏やかな刺激が適度なストレス発散になるのです。仕事や日常の雑事を暫し忘れることも活力を高める方向に働くようです。また最近の研究では、足を動かすことがぼけ防止につながるという結果も出ています。それによると、足を動かすと、足の筋肉運動を司る脳が使われ、脳全体に大量の血液が送られて神経細胞が活発に動くようなるのだそうです。身体の中でも運動能力の大きい足の刺激がより有効だと言います。


■主な散歩の効用
■1)  歩くことで血流量と呼吸数が増え、心肺機能が強化される。
■2)  足は血液を全身に送るポンプの役目をしているので、歩くと心臓の循環機能が高まる。加齢で心臓の力が弱まったら、足のポンプの力を借りよう。
■3)  身体を動かすと骨に負荷がかかり、これに耐えるため骨のカルシウム量が増える。
■4)  長時間の適度な運動は体脂肪を消費してコレステロール値も下げる。
■5)  動脈硬化を予防するHDL(善玉コレステロール)が増える。

認知症の予防にも散歩が効果的!?
中高年者が散する時の心得


■1) 春夏秋冬を感じながら歩こう
 空の色、太陽、風、 草木、家並みなどを眺めながら季節の変化を感じて歩くことが有効です。なるべく毎日違う道を歩くようにしましょう。

■2) 猫背にならず、正しい姿勢で、少し大股で歩こう
 普通はコンクリートの上を歩きますので、腰や膝に負担のかからないシューズを選びます。正しい歩き方が大切です。

■3) お洒落をして歩こう
 いかにも健康のために散歩をしているといった感じの恰好で、リックサッを背負ったり変な帽子を被っていては、見た目も余り格好よくありません。多少お洒落をすれば心もウキウキしてきます。そうすれば、散歩に出かける前から脳が刺激を受けます。

■4) できれば異性と2人で、話しをしながら歩こう
 配偶者も含めて、できれば異性と2人で、話しをしながらの散歩がオススメです。そうすれば脳の刺激にもなります。お洒落な喫茶店を見つけてお茶でも飲みましょう。

■5) 時間を気にせず、とにかく歩こう
 時間の制限はありません。若い頃を思い出して、夜の散歩と洒落込むのも中々もよいと思います。無理をしない程度に、できる時に好きなだけ散歩しましょう。

ウォーキングで脳を鍛える

 ウォーキングは有酸素運動なので、ウォーキングをすることで脳に新鮮な酸素を取り入れる事ができます。血液量も増加し、脳を活発にしてくれます。その証拠と言っては何ですが、古の哲学者や科学者は散歩をしながら構想を練ったり考えをまとめていたそうですが、現代でも屋外での課外学習はいつもと違う雰囲気も手伝い、効果があると言われます。
 ウォーキングは中高年の認知症予防にも効果があることが分かってきていますので、ウォーキングすることで、若い人からお年寄りまで自分のできる範囲で脳を活性化し、生き生きした充実した生活を送りましょう。

 ちなみにある研究によると、日頃から運動しているグループの脳の代謝能力は、運動習慣のないグループの2倍もあり、代謝能力が高い人は疲労の原因となる乳酸をエネルギーとして使える一方、長時間にわたり糖分を脳や筋肉などに供給することができ、体力や思考力の持続につながるといことが分かったそうで、とにかく、ウォーキングに限らず運動は脳の能力を向上させることが科学的に実証さたわけです。ウォーキングをしている時期としていない時期とでは集中力が断然違い、作業効率が違ってくると言われますが、それがこうして科学的に実証されると、運動の大切さが一段と実感されるというものです。
脳を活性化する歩き方


朝、早起きして歩く
緑の多いところやいつもと違った場所を選び、景色を見ながら歩く
背筋をピンと伸ばして歩く
爪先に体重をかけて歩く
 以上の項目を全て守れば、時間は1日10分程度でもOKです。散歩で脳を充分活性化し、脳の健康を保つように心掛けましょう。

朝の散歩のススメ
朝の散歩の効用

 自律神経失調症の人へのアドバイスとして「規則正しい生活をする」ということがよく言われますが、生活にリズムをつくるひとつの策として「朝の散歩」がオススメです。
 毎日の習慣にすることでも生活にリズムが生まれます。生活にメリハリがつき、また、様々な風景を見ながら歩けば気分転換にもなるでしょう。1日に30分でも、辛ければ5分からでもよいのです。毎朝同じ時間に起きて戸外へ出て歩きましょう。不思議に元気になる人間の身体の仕組みがあるのです。


■朝の散歩の効用
■1) 体内時計を正常にすることで生活のリズムが規則正しくなる
■2) 前向きな気分になる
■3) 様々な健康効果が期待できる

朝の太陽光が体内時計を合わせる
散歩
 動物実験によれば、黄昏時に明るい光を浴びると増えるタンパク質が体内時計を刻むタンパク質を抑えてしまい、その結果として体内時計が狂い、翌日の生活リズムが狂うのだそうです。要するに、夜更かしをすると体内時計は狂うことが科学的にも証明されたわけです。
 人間の体内時計は25時間だそうですが、それが朝起きて太陽の光を取り入れることで体内時計の時刻合わせが行なわれ、体内時計がリセットされます。これで多少のズレなら修正されます。しかし、昼間にしっかりと太陽光を浴びておかないと寝つきが悪くなってしまいます。夜間に強い光を浴びれば尚更です。要するに、毎朝きちんと起きて太陽の光を浴びることで体内時計が正常になり、夜もスムーズに寝つくことができるようになるわけで、体内時計が生活リズムを刻んでいるのです。人間は元々は昼行性の哺乳類で、そのため、毎朝同じ時間に起きて太陽の光を浴びることに生物学的にも根拠があるわけです。
前向きな気持ちにさせるセロトニン

 セロトニンとは人間のやる気に必要な様々な脳内ホルモンの働きを助ける脳内物質で、(1)精神を安定させ興奮や不快感を鎮める、(2)姿勢を保つ抗重力筋などの筋肉を刺激する、などの様々な働きがあります。
 ところが、冬になって日照時間が短くなると、通常よりもセロトニンの分泌が減ることが分かっています。そうすると、何となく疲れやすくだるいとか、元気が出ず、暗い気持ちになる、筋肉が弛んで老けた印象になる、満腹感がなく、甘いものなどを食べ過ぎて太る、或は軽鬱状態になるなどの状態になります。従ってセロトニンの分泌を促すためにも、明るい太陽の下で5分以上(もっと長くてOK)散歩ないしはウォーキングをするのが最適だということになります。


■参考:セロトニンの分泌を促すには?
  • 一定のリズム運動を
  • 5分以上持続する
  • 2500ルクス以上の光を浴びる(※室内灯ではダメ。太陽光がよい)

オススメは休みの朝の散歩

 休日に早起きしての散歩がオススメです。普段クルマに乗って走り去っていると気がつかないことも、散歩なら新しく発見することもたくさんがあります。それに、休みの日に早起きすると1日が長く感じられ、好きなことがいっぱいできます。またその他、健康に関すること意外にも、とにかく色々な効果が期待できますよ。このように朝の散歩の効果は絶大です。
参考1:朝のウォーキングの健康効果
ウォーキングの健康効果

 ウォーキングは30分程度でも充分効果があります。10分×3回などでもよいのです。朝の散歩には「前向きになる」とか「体内時計が正常になる」といった効果の他にも、ウォーキングをすることでの健康効果も勿論あります。


■1) 血行がよくなり、血液がサラサラになる
 コレステロールや中性脂肪でいっぱいのべとべとした血液では血流が悪く、疲れやむくみが取れません。それに対して、身体の中で第2の心臓と呼ばれるふくらはぎ、爪先で地面を蹴って前に進むことでふくらはぎの筋肉が使われることで全身の血行もさらによくなります。このように、ウォーキングには血をサラサラにする効果があるのです。

■2) 血行がアップすることで乳酸が除去され、筋肉の凝りを解消させる
 血行がよくなることで乳酸が速やかに除去されるため、肩こりなどの筋肉の凝り解消にも効果が期待できます。

■3) 筋力がアップする
 普段使っていない筋肉を使うことで筋力がアップします。また、筋肉を使うことで身体の柔軟性も上がります。

■4) 脂肪燃焼効果
 30分以上歩くことで脂肪燃焼効果が高まります。

■3) 免疫力が高まる
 リンパ球やホルモンの分泌がよくなるので免疫力が高まります。

■3) 心肺機能が高まる
 動不足の現代人は呼吸が浅く肺も充分に使えていないため、酸素が不足しがちです。身体を動かすことにより酸素が多く必要となり、呼吸も深くするようになります。従って、ぷらぶらと散歩したりウォーキングをしている間は深い呼吸になり、肺の機能も回復し、酸素を効率よく多く取り込める身体になります。

■3) 脳が活性化される
 ウォーキングでは下半身に多い遅筋をよく動かします。遅筋は身体のバランスや動きをコントロールする多くの神経とつながっているため、歩くことにより脳は活性化されます。また、視界に飛び込んでくる風景や風、気温といった感触による刺激も脳を刺激し活性化させます。

朝にウォーキングをする効果


朝日を浴びることで体内時計がリセットされる
 体内時計をリセットするには強い光を浴びるのが一番です。従って、夜勤明けにゆっくり眠りたい人はサングラスを掛けるなど朝日を浴びないようにするとよいそうです。それに対して時差ぼけの場合は逆に朝日を浴びた方がよいようです。

ストレスが発散される
 運動をすることでストレスは発散されますが、朝日を浴びウォーキングすることでセロトニンが多く分泌され、さらにストレスの発散が促されるのです。さらにセロトニンの効果は興奮を沈め、心を安定させます。1日5分以上の運動と1秒に2回程度のリズム的運動がセロトニンの分泌を促します。従って、朝日を浴びながらウォーキングが最もセロとニンの分泌を最も促すということになります。

参考:有酸素運動を意識した歩き方

 運動としての散歩では、毎日3キロ程度を30分ほどで歩くのが理想的ですが、これは時速6キロと意外と速いです。1分間では100m、1秒で2歩半程度が目安になります。このペースだと筋肉の温度が早く上昇し、酸素を利用して脂肪を燃焼するようになり、とても効果的です。
 ただし、膝や足などに問題がある場合は無理をしないことが肝要です。ゆっくりした歩きでも、しないよりはよいのです。また、体重負荷を減らせる水中運動もよいでしょう。
オススメのお散歩グッズ


■オススメのお散歩グッズ
腕時計
 楽しく散歩していると、ついつい時間を忘れがちです。特にデジカメで写真を撮りながら散歩したりしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。そんな時のために腕時計を持って出かけるようにしましょう。
帽子
 陽射しの強い日は紫外線対策のためにも是非とも帽子を被るようにしましょう。
フラットシューズ
 ローヒールで長時間歩いても疲れないものがオススメです。そのためにもフラットシューズがオススメです。
ザック
 なるべく両手がフリーになるバッグがオススメです。
ハンカチ&ポケットティッシュ
 散歩をしている時に公園のトイレ等を利用する時のため、ザックなどに忍ばせておきましょう。
デジタルカメラ
 比較的小型で携帯性のよいもの。ズーム付きだと楽しみも倍増します。
デジタルカメラのアクセサリー
  • 記憶メディア
  • バッテリー
  • レンズフィード、フィルタ、通信カードなど
好奇心
グッズではありませんが、何事にも好奇心が一番大切です。何でも興味津々に感じる心と新鮮な気持ちを持ち合わせましょう。

参考2:お散歩関連本


■参考文献2
杉浦さやか『お散歩ブック』角川文庫
杉浦さやか 著(イラストレーター)
『お散歩ブック』
角川文庫、角川書店・02年9月刊、¥580
原康『お散歩写真のススメ 』エイ文庫
原康 著(フリーカメラマン)
『お散歩写真のススメ』
エイ文庫、エイ出版社・07年7月刊、¥714

参考3:お散歩関連サイト


■参考サイト
お散歩なび ■【お散歩なび】
1日体験-散歩・ウォーキング・まち歩きの楽しい観光情報
http://www.osanponavi.com/

 当グループは、20歳代から70歳代の首都圏にお住まいの多くの方が参加されている会員制まち歩きの会です。1992年設立以来、毎月1つの街を見て歩いて1 5年、これまで東京を中心に約140タウンコースをウォッチングしてきました。コーディネーターが、街の名所旧跡・文化施設も含め、個人では見学しにくい所や、グループでないと行けない所をご案内して効率よくウォッチングします。グループタウンウォッチングで健康維持して、日常性を破り、知的な東京の小さな旅を楽しみたい方の入会をお待ちしています。(サイト説明文より)
横浜線沿線散歩 ■横浜線沿線散歩
http://www.natsuzora.com/may/

 八王子市・町田市・相模原市・横浜市とその近隣地域のさまざまな場所を訪ね歩いて、写真を添えた散策記を記しています。便宜上「街角散歩」「公園探訪」のカテゴリーに分類していますが、内部では関連するコンテンツ同士がリンクされてカテゴリーを超えて互いに繋がり合っています。リンクを辿って気ままにお楽しみ下さい。カテゴリー別のインデックスの他にも特定のテーマでまとめたガイドなども用意しましたのでお好きな入口から「横浜線沿線散歩」へお出かけ下さい。(サイト説明文より)
テレビ朝日のちい散歩 ■ちい散歩 - テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/sanpo/

皆さん最近歩いてますか?この番組は俳優の地井武男が散歩の楽しみ方、散歩のお勧めコースをお茶の間の皆さんに紹介する番組です。この番組を見て皆さんもさあ!散歩に出かけて、自分だけの楽しみを見つけましょう! (サイト説明文より)


◇参考:今月のワンポイントアドバイス バックナンバーより
ワンポイントアドバイス:08年2月号 ウォーキング
http://www.yamato-gr.co.jp/ans/08-02/index.html


[ ページトップ ] [アドバイス トップ]


【3】老化は足から〜歩行と健康をめぐって〜

 「老化は足から」とよく言われますが、本節では、観点を散歩から少し離して、その基本となる歩行の意味と、正しい歩き方について簡単に説明しました。
老化は足から

 全く運動をしないと、筋肉の萎縮や心容量の減少、心肺機能の低下、起立耐性の低下、そして骨軟化などを惹き起こし、約1月間寝たきりだと、筋力低下や目眩のため立ち上がることすら困難になってしまうと言われています。そして、内臓を支えている筋肉、特に腹直筋は、歩かないことによって衰え、胃下垂を始め内臓が下垂しやすくなり、便秘や肩凝り、頭痛といった不定愁訴も起きやすくなってきます。
 また、足腰には全身の筋肉の3分の2が集まっています。よく「老化は足から」とも言われるように、歩行不足や運動不足は、これらの筋肉を見る見るうちに衰えさせてゆきます。上半身の筋肉に比べ下半身の筋肉は衰えてゆくスピードがとても速いのです。上でも説明したように、たとえば寝たきりになった時の上肢の筋肉の衰えを1とすると、下半身の筋肉は3の割合で衰えてしまいます。よく言われるように、まさに「老化は足から」なのです。
歩くことの効用
歩くことは人間の基本

 人類にのみ与えられた直立2本足歩行。2本の足で立って歩くことは人類学的にもとてもすごいことだったと言われています。人類が直立2足歩行を始めたのはおよそ440万年前だそうです。4本足での歩行から2本足での直立した姿勢での歩行に進化することで、重たい脳を支えることができるようになり、手(前足)を自由に使えるようになったため、脳への刺激と脳の発達が進み、道具や機械を使えるようになって、さらに言語や文化が発達して、人類は現代の文明を築けるようになったのです。
歩行の効用


■歩く効能10ケ条
■ 1) 心肺機能が向上する
■ 2) 心臓病(狭心症)や高血圧、糖尿病の予防&治療が期待できる
■ 3) 善玉コレステロールを増やし、動脈硬化を予防する
■ 4) 脂肪を燃焼させダイエットできる
■ 5) ボケが予防できる、脳機能が向上する
■ 6) 第2の心臓と呼ばれる足の血液循環がよくなることで全身の血液循環が改善される
■ 7) 足腰の筋肉を丈夫にし、腰痛の予防&治療になる
■ 8) 骨を丈夫にし、骨粗鬆症を予防する
■ 9) ストレスが解消され、免疫力が強化される
■10) 内臓機能が高まる

歩行数を増やすための工夫


買い物や外食などでも1キロメートル程度の近距離は歩く
職場では5階位までならエレベーターを使わず、なるべく階段を歩く
職場では内線電話を使わず、相手のところへ歩いて行って用件をすます
昼食後に散歩する
万歩計を装着して毎日の歩行数を知り、少ない日は反省する
休日の夕方などには夫婦揃って散歩する
休日などにはできるだけ小旅行、催し物に出かけるなど外出の機会を多くする
犬の散歩をする

正しい歩き方のポイント
(1)姿勢

 頭のてっぺんが上から吊られているように意識して立ちます。肩から下は重さに委せて自然にします。顎はやや引くようにします。そうすると、背筋は無理なく自然に伸びます。目線はやや遠く15メートルくらい先を見るようにします。頭は上に伸びるように軽い感じで歩きます。意識は臍に持ってきて、お臍から前に進んでゆくような感じにします。横から見た時に、耳と肩の先、股関節、そして土踏まずを結ぶ点が1直線に並んだ状態が理想の姿勢です。
(2)足裏の重心移動

 歩く時の正常な足の動きは、まず踵から着地し、爪先の小指側に向かって重心が移動し、最後に親指で蹴る、という動きをします。これを足のローリング運動と言います。
 足は第2の心臓と呼ばれています。歩行は足の筋肉を収縮させ同時に静脈を圧迫・収縮させます。心臓から送られてきた血液を上へ押し戻すポンプの役割を果たしているのです。
(3)歩幅

 歩幅の基本は、男性の場合は身長の45%、女性の場合は身長の40%程度だと言われています。大体の目安は肩から指先までの長さで、これがおよそ身長の40%程度です。女性ならほぼこのまま、男性ならこれにプラス10cmくらいを心掛けて歩幅を調整します。通常20〜30才前半くらいまでが一番歩幅が広く、それ以降は年齢と共に次第に狭くなってゆきます。
 なお、腰痛を治すために抗重力筋を鍛えたり心肺機能を高めたりするためのウオーキングでは、普段のブラブラ歩きよりはやや広めの歩幅にする必要があります。当然いくらか普段より速歩にします。
(4)爪先の向き(歩向角)と両足の横幅(歩隔)

 進行方向と爪先の向きの角度を歩向角と言い、普通15度くらいと言われています。ちなみに、この角度が大きくなるのががに股で、0〜マイナスになるのが内股です。
(5)膝を伸ばして真っ直ぐ前に踏み出して歩く

 膝を曲げて歩くと、いわゆるベタ足歩きになります。柔らかい感じで膝を伸ばしましょう。
(6)腕は自然に充分に振る

 手をポケットに入れたり、手に重い物を持ってのウオーキングはできるだけ避けましょう。
(7)頭は一定にさせる

 必要以上に頭をグラグラ横に動かしたり上下に揺すったりしないようにします。頭はてっぺんにスーッと伸びる、或は天井から吊られているような感じを失くさないようにします。

[ ページトップ ] [アドバイス トップ]


ヤマトグループ
神奈川県横浜市旭区柏町1-7
1STサービスヤマト管理(有)・(有)ヤマト興業
(有)アメニティー・ワイ・(株)ヤマトプランニング


Copyright (C) 2000 02 01.Yamato Gr.
Dezin By JCM inc.,

お気付きの点、ご意見等がございましたら下記までお寄せください。

yamato@yamato-gr.co.jp