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 めまいを訴える人の数は、厚生省の国民生活基礎調査によると約240万人にのぼっているそうです。今回は、そのめまいのうちでも立ちくらみを取り上げました。
立ちくらみ


立ちくらみ
【1】めまいとはどんな疾患か?〜めまいの種類と症状、その病態〜
【2】立ちくらみとはどんな疾患か?〜立ちくらみの種類と関連する病気〜
【3】立ちくらみの予防とその対処法
【4】妊婦と立ちくらみ


【1】めまいとはどんな疾患か?〜めまいの種類と症状、その病態〜

 めまいとはどんな病気なのでしょうか?
 本節ではめまいの種類と症状をまとめました。
めまいとは何か?


めまいの7割は内耳の異常によるもの
 朝起き上がろうとした時くらっときたり、目の前の風景がぐるぐる回ったりすることはありませんか? めまいの原因の7割は内耳の異常にありますが、脳に異常がある場合や自律神経やホルモンの乱れなどからめまいが起こる場合もあります。なお、めまいの激しさと病気の重大さとは必ずしも一致しません。症状が激しいからと言って重大な病気が潜んでいるとは限らない代わりに、ふらつくだけの軽いめまいがクモ膜下出血の前兆ということもあります。ですから、めまいを起こしたらなるべく早く専門医を受診して原因をつきとめる必要があります。

若い人に増えている心因性のめまい
 内耳や脳には異常がないのにめまいを起こすことを「心因性のめまい」と言いますが、最近若い人にこのタイプのめまいが増えています。心因性のめまいの特徴は、全身に力が入らず体がふわふわする感じがしたり、座っていても揺れている感じがするというもので、時に動悸や息切れ、異常な発汗を伴うこともあります。「まためまいを起こすのでは」という不安で、ますますめまいが起こりやすくなることもあります。なお、心因性のめまいの原因はストレスや緊張、不安、鬱状態などですから、心療内科などを受診します。病院では、抗鬱薬などの薬物療法やカウンセリング、リラクセーションなどが行なわれます。

ストレスを溜めず、睡眠を充分に摂り、積極的に身体を動かそう!
 内耳の障害が原因のめまいも、ストレスや生活リズムの乱れ、過労などが引き金となっていることが多いため、これらを改善することでめまいを起こしにくくすることができます。過度のストレスは内耳への血流量を減らし、メニエール病や良性発作性頭位めまい症などを引き起こすことがあります。また、めまいを気にしすぎるのもストレスとなって悪循環に陥りがちです。また、過労や睡眠不足もめまいの誘引になります。めまいを防ぐには、ストレスを溜め込まない、気にしすぎない、睡眠を充分摂って疲れを溜めないことが必要です。適度な運動は血行や代謝をよくし、内耳の状態をよくすることに?がります。そのためにも、ウオーキングなど適度の運動を積極的に行ないましょう。

めまいの症状とその種類
めまいの症状

 一般にめまいの症状としては、自分自身ないし周囲が回る感じ(回転性めまい)やふわふわ感、グラグラ感(動揺性めまい)、雲の上或は桟橋の上を歩くような感じ、頭部または身体が一瞬ふわっとする感じ(浮動性めまい)、身体のバランスが取れず、立ったり歩いたりすることが難しい感じ(平衡障害性めまい)、或は目の前が一瞬真っ暗になる感じ(眼前暗黒感)など様々なものが見られます。そして、こうしためまい症状も常に同じとは限らず、ある時は回転性、またある時は浮動性などと時と場合で異なることが多いです。また、めまいの起こり方も、突然に自然に起こる場合(自発性)や身体を動かした時に起こる場合(体動性)、頭の位置を換えた瞬間に起こる場合(頭位性ないし頭位変換性)、或は急に立ち上がった際などに起こる場合(起立性)など様々な場合があります。また、めまいの経過についても、一瞬の場合、数時間持続する場合、或は数日〜1週間以上も持続する場合など様々なものがあります。

 めまいは身体のバランスを保つ機能に障害が起こると生じます。めまいの感じ方は、「自分の身体が回っている」とか「自分のまわりの地球が回っている」「雲の上を歩くようにふわふわする」「谷底に引きずり込まれるように感じる」など様々です。
 身体の平衡を司る器官には三半規管と耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質があり、このどの場所が障害されてもめまいが起こります。まず三半規管は体の動きを捉える器官で、回転などの動きを鋭敏にキャッチしますが、三半規管に障害が起こると身体が回転するようなめまいを起こします。次に耳石器は加速度や重力を捉える器官で、ここが障害されると、ふわふわするようなめまいを起こします。三半規管と耳石器でキャッチした身体の信号は前庭神経で脳幹へ伝えられますが、この前庭神経が障害されると、強い回転性のめまいがおこります。脳幹には身体の位置、平衡を司る神経系が集まっており、ここが障害されると回転するめまいが起こることが多いのです。脳幹からの情報は視床、さらに大脳皮質へ伝えられますが、ここの障害ではふわふわするようなめまいを感じることが多いのです。従って、めまいを大きく分けると、耳から生じるめまいと脳から生じるめまい、それに加えて、特に老人に多いめまいの3つに分けることができます。耳から生じるめまいでは難聴や耳鳴り、耳が塞がった感じがめまいと同時に悪化し、軽快します。これらの症状を「耳症状」と呼んで注意します。ただし、過去に難聴があったり耳鳴りがあっても、めまいと同時に並行して症状が現われなければ関係がないものと考えるべきでしょう。
めまいの種類

 めまいは、(A)耳から来る「末梢性めまい」と、(B)頭すなわち脳から来る「中枢性めまい」の大きく二つに分かれます。

 (A)末梢性めまいで代表的なものとしては、めまいの代名詞のように言われているメニエール病が挙げられます。これは、何らかの原因(例えばストレスなど)で耳の奥(内耳)の内リンパ圧が高まることにより、蝸牛器(音を聴く装置)や三半規管(身体の動き・平衡を感知する装置)にむくみが生じ、耳閉塞感・耳鳴・難聴・めまいなどの諸症状が反復して出現してくる病気です。主に中年(40歳代)の働き盛りの人に多く見られ、病気自体は生命の危険はありませんが、めまい発作を繰り返すうちに次第に聴力が失われてゆく疾患です。それから、頭位や体位を変えた時だけに一過性にぐるぐる回る特徴あるめまい発作を繰り返す「良性発作性頭位性めまい症」などもあります。この病気自体は、生命の危険はありませんが、よく似た症状が中枢性病変(脳幹・小脳)で見られる(中枢性頭位性めまい症)ことがあり、この場合は生命の危険を伴うことが間々見られることから充分な鑑別診断が必要です。その他、末梢性めまいでは、突発性難聴にめまいが伴う例や前庭神経炎、或は慢性中耳炎(特に真珠腫性中耳炎)などから内耳炎を併発しめまいが発症する場合などが多く見られます。
 次に、(B)中枢性めまいでは、主に小脳・脳幹部の脳血管障害や腫瘍、変性疾患、脱髄疾患などで多く見られます。小脳・脳幹部は主に椎骨脳底動脈から枝分かれした血管によって栄養補給を受けています。従ってこの動脈領域にいったん血管障害が起こると、小脳・脳幹部の双方に障害が発生するため、実際、小脳障害による症状と脳幹障害による症状とを厳密に鑑別することが難しい場合も多くあります。ただし、小脳障害(出血・梗塞)では、激しい回転性めまいや立位・歩行時にふらつき強い割りには、手足の麻痺・痺れは殆ど見られない例が多いです。その一方で、脳幹部は顔面・四肢の運動・感覚を司る神経が密集して走行しているところ、脳幹障害(出血・梗塞)では、めまい症状の他に顔面・四肢の麻痺・痺れなどの症状が随伴する例が多いようです。


回転性めまい
 回転性めまいとは、めまいの数々の中でも最も症状が強く、不快感を感じるめまいです。回転性めまいを感じると、その名称でも分かるように回転するような錯覚を覚えます。ぐるぐる回るのは自分本人という錯覚に陥りますが、実際には自分だけではなく、他人や他のものが回っているように感じることもあります。そして、ただぐるぐる回るのではなく、物や人が上下に、または左右に回っているように感じることもあります。また、それに伴う症状として耳鳴りや難聴に苦しむこともあります。また、回転性めまいは突然発症します。ただぐるぐると回っているような錯覚に陥るのは強い不快感を伴うものですが、それだけではなく、聴覚の不具合や吐き気を感じたりもするので、症状としては非常に辛いものです。こうしためまいの背景には、耳の異常や脳の異常が考えられます。とにかく心当たりがあると思ったら、なるべく直ぐに病院に行って診断を受けるようにしましょう。この種のめまいをそのまま放置しておくことは危険です。このまま放っておくと、難聴になることや、或は脳に異常がある場合には脳出血や脳梗塞の可能性が考えられます。自分の身体のためにも一刻も早く原因を突き止め、克服に向かうように心懸けましょう。

動揺性めまい
 ぐるぐるするめまいが「回転性めまい」なら、「ふらふら」するめまいが動揺性めまいだと考えて下さい。めまいは様々な症状があって紛らわしいものですが、「どんなめまいを感じるか、どのように揺れているか」を把握すれば、自分で原因を理解しやすくなります。
 動揺性めまいは、簡単に言うと「ふらふら、ぐらぐら」揺れているように感じるめまいのことを指します。頭や体がぐらぐらとひっきりなしに揺れてるような感覚を覚え、それ故に実際に立って歩いたりする時にふらついたりします。また、紛らわしいことに回転性めまいでもこのような揺れを感じることがあります。動揺性めまいの原因としては主に脳の異常が考えられます。ここで言う脳の異常とは小脳の異常のことを指します。小脳は新小脳を古小脳に分けられていて、後者の古小脳は私たちの身体の平衡感覚を保つ役割を担っています。従って、古小脳がこのように平衡感覚のバランスを保っていてくれるからこそ私たちは真っ直ぐ立ったりしっかり歩くことができるのです。そして、古小脳に異常が生じた場合、平衡感覚が失われて真っ直ぐ立ったり歩いたりすることが困難になるのです。また、服用している薬の副作用も原因として考えられます。何れにせよ、動揺性めまいも回転性めまいと同じく非常に苦しいものです。放置しておくと症状は悪化するばかりなので、早めの検診をオススメします。

浮動性めまい
 浮動性めまいの症状を簡単に説明すると、地に足が着いてないように感じることを指します。浮動性めまいを経験したことのある人は、その殆どが「身体がふわふわする」とか「身体が宙に浮く」「船の上や雲の上でも歩いているような感じがする」と言い、また、実際に病院に来る人もそのようなことを言います。このように描写されている通り、浮動性めまいになると身体がふわふわしたようにふらつき、真っ直ぐ歩いたり正しい姿勢を保ったりすることが困難になります。また、浮動性めまいは他のめまいと違って症状が軽いことでも知られています。回転性めまいや動揺性めまいのようにそこまで苦しく感じることはありませんが、めまいを感じる原因が特定しにくいことが難点です。なお、浮動性めまいは回転性めまいや動揺性めまいのように症状としては軽いものとして見なされますが、だからと言って楽観視せず、慎重かつ冷静な対応が必要です。なお、浮動性めまいの主な原因としては貧血や低血圧が考えられます。貧血や低血圧によるめまいは感覚的にふわふわする感じが強いとされているためです。また、自律神経の不調が浮動性めまいの原因として考えられることもあります。このように浮動性めまいは原因が特定できないため、治療方法や対策が分かりにくくなります。そのため、原因が分からないままに放置されるケースが多く、そのうちに併発症状として麻痺症状や意識症状などが起こった場合、症状が深刻化する可能性もあります。

立ちくらみ
 立ち上がった時に目の前がくらっとする、目の前が真っ暗に感じたりすることを立ちくらみと言います。お風呂から上がった時にくらっと感じたりすることは誰にでもあることでしょうが、このくらいなら軽度のものということで済みますが、しかし、立ちくらみが強度のものであった場合には注意が必要です。
 立ちくらみは一般に「起立性低血圧」と呼ばれています。低血圧だからと言って特に健康に血芽的な悪影響を及ぼしているとは一概に言い切れず、低血圧でも普通に生活することは可能です。しかし、一部の低血圧の人は「朝起きるとめまいがする」とか「歩くのが時々きつく感じる」「ふらふら」するなど日常生活に支障をきたす症状を持っています。そして、こうした中で立ちくらみを強く感じる場合、起立性低血圧の可能性が考えられるのです。このため、一般的に立ちくらみの原因は貧血であり、低血圧の人が立ちくらみを起こしやすいと考えられています。しかし、立ちくらみの原因は他にもあります。たとえば自律神経の働きに問題がある故に立ちくらみを起こすこともあります。自律神経は血液や血圧、心拍数や体温の調節などを支える働きをしています。つまり、私たちの身体を支える重要や役割を担っているため、これに異常が現われると、ふらつきや立ちくらみ、ひどい失神を起こすようになります。このように立ちくらみの原因は他にも色々あります。なるべく早い時期に検診を受けることが賢明な対策と言えるでしょう。

めまいとその病態


耳から生じるめまい
 内耳にある三半規管の内部はリンパ液で満たされていて、身体が動くとリンパ液の流れが変わります。三半規管には3つの半円形の管があり、互いに90度の角度を持っていますが、そこでどの方向へ体が動いているかを容易に捉えることができるのです。また、耳石器には炭酸カルシウムの小さな結晶がたくさんあって、これが感覚器の上に乗っています。身体に重力や遠心力が加わると炭酸カルシウムの結晶が動き、身体の傾きや重力、加速度をキャッチすることができます。そして、三半規管と耳石器からの感覚情報は前庭神経によって脳幹へ伝えられます。これらの器官、すなわち三半規管、耳石器、或は前庭神経に障害があるめまいが耳から生じるめまいです。耳から生じるめまいでは、めまいと同時に耳鳴りや難聴、耳閉感が現われ、また、めまいと平行して軽快します。

脳から生じるめまい
 脳が原因でおこるめまいは、耳鳴りや難聴、耳閉感を伴いません。めまいも耳から生じるめまいに比べると軽いことが多いです。しかしながら、脳の障害による特徴的な症状が現われます。たとえば物が二重に見えるとか顔や手足が痺れる、力が入らない、手が震えるなどの症状がそれです。また、耳から生じるめまいが何度も何度も同じめまいを繰り返すことが多いのに対して、脳から生じるめまいは今までに経験したことのないようなめまいであることが多いです。

老人に多いめまい
 お年寄りのめまいの特徴は、原因を簡単に明らかにできないことが多いことです。たとえば若い人であればめまいに伴って難聴や耳鳴りが生じれば耳に原因があると分かりますが、ところが、元々耳鳴りがあったり、以前から難聴であることが少なくありません。こういう状況の下にめまいが起こったとしても、必ずしも耳に原因があるとは言えないのです。また、めまいの感じ方もずしも典型的ではありません。回転性のめまいが起こるような病気であっても、揺れるようなめまいとして感じることがあります。このように診断が難しいのがお年寄りのめまいの特徴です。

老人に多いめまい
 回転性めまいは、自分自身か周囲のもの、またはその両方が動いているか回転しているように誤って感じられるめまいで、通常は吐き気とバランス感覚の喪失を伴います。ちなみに、小児の遊びで、その場でぐるぐる回ってから急に止まると周囲のものが回転して見えるというものがありますが、回転性めまいの感じはこれとよく似ています。
  • 回転性めまいは内耳かバランス感覚に関与する脳の領域が病気の影響を受けることで起こります。
  • 回転しているような感覚に加えて吐き気やバランス感覚の喪失、聴覚または視覚障害、頭痛などが生じる場合もあります。
  • 多くの場合は患者による症状の説明と身体診察の結果に基づいて原因を診断できますが、さらに検査が必要になる場合もあります。
  • めまいの誘因に応じた簡単な予防策や薬剤の服用によって再発を予防できる場合があります。
  • スコポラミンのパッチ剤などの薬剤によって回転性めまいと吐き気を軽減できることがあります。

めまいとその原因


ストレスでもめまいは起こる!
 過度のストレスが続くと、メニエール病や自律神経失調症やパニック障害、起立性調節障害などの心身症が起こってきますが、これらの障害はめまいを伴うことがあります。メニエール病とはフランスの内科医メニエールによって発見された病気で、吐き気や嘔吐を伴うぐるぐる回るようなめまいを繰り返し、内耳の中に水腫(むくみ)が出来る病気です。メニエール病は肉体的・精神的ストレスが誘因となって起こることがあります。

不眠症も立派なめまいの原因
 睡眠は人が生きてゆく上でとても大切なものですが、最近では夜型人間が増え、同時に睡眠障害を訴える人も増えています。このように睡眠が規則正しくないと、その結果としてめまいを起こすこともあります。この場合は、まさに生活習慣の乱れがめまいを起こすわけで、めまいも生活習慣病といってもよいほです。意外と不眠症がめまいの原因だと気がつかない人も多いので、めまいを感じたら一度自分の睡眠を振り返ってみることが必要かも知れません。

めまいや吐き気は三半規管に問題が
三半規管 耳の中にある三半規管と呼ばれ、平衡感覚を司っている器官がありますが、この三半規管に障害が来した時、めまいや吐き気などの症状が出てきます。三半規管はとても奇妙な器官で、中にあるリンパ液の状態によって身体の平衡感覚を判断しています。三半規管の働きが乱れてくると、人間の平衡感覚がおかしくなってしまい、周りの物体や景色がグルグル廻っているように感じます。その結果めまいや吐き気といった症状が出てくるわけです。なお、三半規管が正常に働いているのかどうかを簡単なセルフチェックで自己検査することができます。セルフチェックの方法は、目を瞑って片足で立ってみるというものです。三半規管が正常に働いている時、人間はおよそ30秒から1分ほどそのままの姿勢を維持することができます。それがちゃんとできない場合は三半規管に何らかの障害が起きている可能性が大です。直ぐ近所の耳鼻喉科で診察を受けることをオススメします。めまいや吐き気が症状が出たら、まずこの自己検査をやってみましょう。もちろん日頃から適度に運動して筋肉を鍛えておくことも大切です。運動することは三半規管の訓練にもなりますし、健康を維持するために大切な一環なのです。

めまいは何科に罹るのがよいのか?


耳鼻咽喉科とめまい
 めまいと聞くと何やら恐ろしいもの、或は珍しい特別な病気を想像する人が多いようで、その結果、めまいを起こすと脳外科を受診する人が多くいます。本当にめまいは脳の病気ばかりなのでしょうか?

 めまいと言うと、一般の人は脳出血や脳梗塞、脳腫瘍などの脳疾患、或は貧血とか高血圧・低血圧など血圧の変動を考えられる人が多いのではないでしょうか。しかし、実際には耳が原因で起こるめまいが多いことは意外に知られていないようです。そのため、患者の多くはまず内科や脳外科を訪れ、脳及び内科には異常がないということで耳鼻咽喉科へ紹介されることが多いのです。耳鼻咽喉科にはめまいを主として扱う神経耳科という分野があり、脳疾患とか循環器疾患を含めためまいを起こす病気の原因や程度を総合的に診断します。
 めまいの症状と聞いて多くの人は「目が廻る」という表現を思い浮かべるでしょうが、このような目が回るようなタイプのめまいの多くは、先にも説明したように耳の三半規管が原因で起こります。耳が原因であれば耳鼻咽喉科で眼振を観察したり、めまいが起こる状況などを細かく問診することによって診断がつきます。それでもめまいが起こった時に脳の異常を心配する人が非常に多いと思いますが、上でも取り上げたように脳が原因でめまいが起こる場合ももちろんあるのですが、脳が原因の場合はめまい以外の症状が一緒にあることが多く認められます。たとえばろれつが回らなかったり、顔や手足が痺れていたり、力が入らなかったり、意識が遠のいたり、頭が痛かったりなどといった症状がある時は、当然ながら脳の病気を心配すべきです。また、めまいというよりふらつきが強いときも要注意です。もっとも、めまいのみの症状であれば、より正確な診断は耳鼻咽喉科でなされることが多いのですが、上手にめまいの診察を受けるには少々こつがあります。それは「よい時期に受診すること」です。天井などの周囲が動いて感じたり、自分が動いて感じるようなめまいの症状で、めまい以外の症状がない時は、とりあえずは耳鼻咽喉科を受診することをオススメします。その際は診察を受けるのに「よい時期」を選んで受診しましょう。

めまいの診察を受けるのによい時期はいつ?
 「1ヶ月前に一度めまいがして、その後何ともないけれど、心配だから診てほしい」と言って受診する患者が多く見られますが、残念ながら多くの場合、時間が経つと外から確認できる異常、すなわち眼振などの検査での異常は消えてしまいます。要するに余りに遅すぎてはめまいの診断がつかないということです。ただ逆に早すぎて困ることもあります。それというのは、めまいは動けば動くほど症状がひどくなるものが多く、めまいが余りにもひどい時に無理して遠くの病院に来ても、却って具合が悪いために実際の検査ができないこともあるのです。つまり、症状によっては早すぎても診断できない場合があるということで、このような時には、まず近くの診療所や病院で症状を軽くしてもらうことも大切です。
 めまいの診察を受けるのに「よい時期」というのは、めまいの程度にもよりますが、通常はめまいが最初に起こってから2〜3日以内が適切だと考えられます。自分ではめまいを感じなくても、2〜3日は検査での異常は残ることが多いからです。このように早すぎても遅すぎても診断が難しくなるので、症状の辛さと相談しながら受診する日を決めるとよいでしょう。

全国のめまい専門外来のある病院・クリニック 670件 - 【病院口コミ検索Caloo・カルー】
http://caloo.jp/hospitals/search/all/g36
神奈川県 めまい外来の病院検索【お医者さんガイド】
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病院検索・歯医者検索【お医者さんガイド】
http://search.10man-doc.co.jp/search_kanagawa_0_%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%84_0_0_0_0_0_1


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【2】立ちくらみとはどんな疾患か?〜立ちくらみの種類と関連する病気〜

 立ちくらみとはどんな病気なのでしょうか?
 本節では、立ちくらみの症状と原因、そして、立ちくらみと関連する様々な病気について取り上げました。
立ちくらみとは何か?

 立ちくらみは「起立性低血圧」とも呼ばれます。立ち上がる時にふらっと感じたり、目の前が白くなって気を失いそうになる症状は若い女性に多く見られます。立ちくらみはお風呂で長湯した後に急に立ち上がった時には誰でも感じるものですが、強くなると気を失って倒れることもあり危険を伴います。一般には20〜30歳代の女性に多く見られますが、年齢と共に増加し、高齢者では20%前後に認められます。
めまいと立ちくらみの違い


めまいと立ちくらみの違い
 めまいと立ちくらみという言葉は曖昧な表現であると思われがちですが、症状によってめまいと立ちくらみを分けることができるのです。すなわち、起立性低血圧などで急に立ち上がった瞬間にふらつきを覚える事を立ちくらみ、常にフワフワしていたりぐるぐると目が回るような感覚に陥るのがめまいと呼んで区別します。また、立ちくらみは目の前が真っ暗になる(暗転感)という症状も認められますが、めまいにはこのような症状は認められません。医師に診断を仰ぐ時には、めまいなのか立ちくらみなのかを見極めてから診察に入ることが大切です。

それぞれの症状で考えられる原因
 立ちくらみは先述の通り起立性低血圧や鉄欠乏性貧血などに代表される低血圧症などが考えられます。女性であれば月経のサイクル上、貧血気味に陥りやすくなりますし、低血糖などの糖尿病の症状などでも立ちくらみなどを起こすことがあるので注意が必要です。一方めまいは、常にふわふわした感覚やぐるぐるした感覚がつきまとった状態を言いますが、考えられる疾患は内耳の疾患であるメニエール病や一過性脳虚血発作など危険信号を伴う疾患が多くあります。また、頚椎がずれたことによって起こる頚性めまいなども考えられます。更年期障害に伴う不定愁訴や神経症、鬱病などでも常にめまいを伴うこともありますので、早めの治療を行うことが大切です。

貧血気味の場合はどちらが起きやすいか?
 貧血気味の場合立ちくらみを起こすことが多いのですが、進行した状態になると、めまいを起こすことが多くなります。鉄欠乏性貧血であれば鉄剤の処方で様子を見ますが、胃潰瘍など内臓からの出血があり、貧血を起こしていることも考えられます。ひとくくりに貧血による立ちくらみ、めまいでも入念な診察や検査を必要とされることもあります。

脳梗塞はめまい立ちくらみが前兆

立ちくらみ 脳梗塞は、脳の動脈が詰まり、そこから先の血流が止まって脳の一部を障害する疾患で、脳の血流障害のうち発病の頻度は約60%にも上ります。また、脳梗塞には脳血栓症と脳塞栓症があり、何れも発症時あるいは発症の前兆としてめまいが起こります。その発作には脳出血や脳塞栓症のような急激さはなく、多くのケースは一過性脳虚血発作を繰り返しながら症状が段々と進行します。発作の前兆として、ふらつきやめまい感を訴えることがあり、数分もしくは数時間かけて障害された部位の神経機能が失われてゆきます。これを神経脱落症状と呼びます。一方、脳塞栓症が椎骨脳底動脈系に起こると、急激な回転性のめまいに襲われることになります。なお、脳梗塞が内耳性のめまいと明らかに異なる点は耳鳴りを伴なわないことです。ちなみに、ここで強調しておきたいことは小脳に生じる梗塞です。小脳梗塞の際のめまいは極めて軽いものもあります。しかも身体を動かしている時に一時的に起こるだけのことが少なくありません。たとえば急に起き上がった時や顔を上に向けた時などに軽いめまいを感じる程度です。単に「疲れ」「血圧のせい」「立ちくらみ」と思ったら実は小脳梗塞だったというケースはよくあることです。医師だけでなく、患者自身もその危険性を肝に銘じておくべきでしょう。
立ちくらみと病気との関係

 立ちくらみと病気には何か関係があるのでしょうか? 
 立ちくらみが頻繁に起きる場合は何らかの病気の前兆という場合があるので、立ちくらみが多い人は注意が必要です。もっとも、低血圧や貧血は病気と言うよりは体質や栄養との関係が深いため、予防に努めれば改善することも可能です。
立ちくらみの症状のある病気


自律神経失調症
 自律神経失調症は、自律神経が乱れて身体の至るところで不備が出てくる病気です。主な原因は、生活習慣の乱れや過度なストレスなどが挙げられ、新しい場所で一人暮らしをしたり、毎日遅くまで仕事をしている人などが発症しやすいとされます。その症状は、立ちくらみや頭痛、吐き気、或は汗がたくさん出たりするなど様々です。症状は常に出ているものでなく、気が滅入った時などに出たりすることが多いと言われます。リラックスしたり生活リズムを正常に戻していると治ることもありますが、ふとした時にまた症状が出ることがあるので、不安の元を消さないと中々完治は難しいです。自律神経失調症が他の病気の原因になることもあるので、リラックスして生活習慣を正すことを意識しましょう。

脳梗塞
 脳梗塞は、脳にある血管が詰まって十分な酸素を届けられなくなり、そのため脳の一部が死んでしまう状態を言います。高血圧の人は脳梗塞になりやすいとされ、これが引き金となって死亡してしまうこともあります。他には喫煙や過度な飲酒、肥満体質などにより血行不良が起きることで発症するため、若い人でも脳梗塞になる可能性は十分に考えられます。脳梗塞の前兆として立ちくらみやフラフラするなどの症状が見られます。特に高齢者の人は立ちくらみが頻繁に起こる場合は気をつけましょう。

立ちくらみとその他の病気との関係


高血圧
 高血圧はめまいや立ちくらみを招きやすく、場合によっては耳鳴りや頭痛を伴います。

不整脈
 不整脈の方は息切れしやすく、立ちくらみやめまいが増えます。

心筋症
 呼吸がしずらく、胸が痛いなどの症状を伴います。

急性白血病
 激しい貧血、出血などを伴う場合は白血病の疑いもあります。

子宮筋腫
 生理痛や不正出血によって立ちくらみが起こる場合は子宮筋腫の疑いもあります。子宮筋腫は良性腫瘍なので生命には問題ありませんが、筋腫はその後も大きく成長してゆくので対策が必要です。

立ちくらみが起こるメカニズムとその二大要因


立ちくらみが起こる仕組み
 立ちくらみは、身体を横にして寝ていたり椅子に長時間座った後に急に立ち上がった時などに発生することが多いです。これは重力が関係しており、脳まで必要な血液が届かずに一時的に脳の酸素が足りなくなっている状態です。本来ならば長時間座って立ち上がっても、下半身の血液を収縮させて脳まで運んでくれるので立ちくらみは起きませんが、様々な原因によって脳まで血液を届かすことができなくなっている人が立ちくらみを起こすのです。男性よりも女性の方が立ちくらみを発生させやすく、さらに高齢になればなるほど起きやすいと言われています。

立ちくらみの二大要因
 立ちくらみの主な原因は、(1)低血圧による脳の血流不足と、(2)鉄分不足です。
  1. 低血圧による脳の血流不足
     重力の関係で血液も下へ下へと下がっていきます。それを脹ら脛がポンプの役割をして血液を上へ戻しています。しかし、脳は心臓よりもさらに上にあり、身体の中で一番高い場所にあります。そのため、低血圧で血液を流すチカラが弱い人は脳に十分な血液を送ることができずに酸素不足になって立ちくらみが起こるのです。この場合、座っていたり横になっている姿勢から急に立ち上がった時に、特に血流不足(=酸素不足)になって立ちくらみを起こすことが多くなります。

  2. 鉄分不足
     血液を作って酸素を運ぶ役割を果たしているのは鉄分です。この鉄分不足も立ちくらみの大きな原因のひとつです。立ちくらみが20〜30代の女性に多いのは、生理や妊娠、授乳などによって鉄分が失われてしまうことが原因になっています。鉄分が不足すると、血液が十分に作られないので酸素も不足しますが、この身体の酸欠状態は、立ちくらみだけでなく、更に全身の疲れへと影響します。

立ちくらみが起きる原因とその症状


低血圧
 立ちくらみの多くの原因が低血圧にあります。特に起立性低血圧と呼ばれる立ち上がった際に脳に血液が十分に届かなくなり、酸素不足から立ちくらみを起こす方が多いです。食欲がないとか疲れやすい、頭痛肩こりがひどいなどは低血圧の可能性が大きいと考えてよいでしょう。なお、女性に立ちくらみが多い理由として、低血圧の人が立ちくらみを起こしやすいからとうことがまず第一に挙げられます。女性は低血圧の人が多く、また自分が低血圧だと分かっていない人もいます。
 血圧とは身体の全身に血を送る時の圧力で、この力が通常の人と比べて弱く、全身に血液を送り出す力が不足している状態を低血圧と言います。従って、長時間座っていたりして下半身に多くなった血を人間の身体で一番高い場所にある脳まで瞬時に運ぶことができずに立ちくらみが起きてしまうのです。また、低血圧は遺伝の関係で生まれつき低血圧である場合が多くあります。無理なダイエットや血行不良が起きたことが原因で途中からなる人も少なくありません。低血圧になると、やる気がなくなったり、動き出しが遅くなったりと、とにかく活動のスイッチが入りにくくなります。また、食事の量も少なくなって栄養が不十分になり、更に血圧が下がってしまうという負のスパイラルに陥る場合もあるので注意が必要です。

貧血
 血中酸素の濃度が低いために、低血圧と同じく脳に十分な酸素を送る事ができないため、急に立ち上がった際に立ちくらみが起こります。

鉄分不足
 体内の鉄分が不足している人は、立ちくらみを起こしやすいと言われます。人間は鉄分のお陰で、身体の各部まで酸素を届けることができます。鉄分が不足すると、この酸素をスムーズに届けられなくなって立ちくらみが起きやすくなってしまうのです。
 体内にある鉄分のうち7割ほどは赤血球の成分であるヘモグロビンの作成に使われています。そして、残りの3割前後は肝臓や筋肉など様々な部位にストックされて、いざという時に使われるようになっています。鉄分が不足してしまうと、このストックがなくなってしまい、いざという時に使えなくなってしまうことも立ちくらみを起こしやすい原因だと言えます。また、鉄分不足は主に偏食や無理なダイエットが原因でも起こります。また、成長期などは一時的に必要な鉄分が増える時期もあり、その時期に通常分しか摂取しないと鉄分が足りなくなることも稀にあります。

ストレス
 ストレスも立ちくらみと大きな関係があるとされています。ストレスを多く抱えると、ホルモンバランスが崩れて交感神経の活動が活発になり、筋肉が硬くなることがあります。それが原因で血液の流れが悪くなって立ちくらみを起こしやすくなるのです。何れにせよ、血の流れが悪いと栄養も末端部分まで行き届きにくなってしまうので、低血圧を招く危険性もあります。更にストレスが原因で迷走神経が交感神経の働きを妨げることで起こる血管迷走神経性失神という立ちくらみが起きる場合があります。これは血圧が通常でも起きてしまう可能性がある症状です。

生理
 女性は生理の前や生理中などは立ちくらみが起きやすい時期とされています。男性に比べて女性は体内の鉄分と血液の量が少なく、鉄分をストックできる量も限られています。元々少ないのにも関わらず、生理になると、月経が行なわれて体内の血液が大幅に減少してしまうため立ちくらみが起きやすくなってしまうのです。更にホルモンバランスが崩れてストレスが溜まってしまうために、血液を上手く運べなくなっていることも大きな要因と言えます。

更年期障害
 これも女性に立ちくらみが多い原因の一つですが、更年期障害によりホルモンバランスが崩れると、自律神経が乱れ立ちくらみやめまいを起こしやすくなります。

自律神経の乱れ
 血圧や心拍数、血液の流れ、体温、胃腸運動の調整など体内活動をコントロールしている自律神経が乱れると血液が下に溜まりやすくなり、脳に行き渡りにくくなって、立ちくらみが起こります。血圧計を用いて、静かに寝ている状態での血圧と立ち上がって直ぐに測定した血圧の差が20以上ある場合は自律神経が原因の立ちくらみの可能性が高いと言えます。

高血圧
 高血圧の人が血圧コントロールをせずにいると、立ちくらみを起こすことが多くなります。


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【3】立ちくらみの予防とその対処法

 立ちくらみが起こった場合、私たちはどのように対処したらよいのでしょうか?
 本節では、立ちくらみの予防法と対処法を取り上げました。
立ちくらみの予防


低血圧を治す
 低血圧の方は食欲が湧かないため、朝食を抜きがちです。しかし、朝にお味噌汁をすするだけでよいので水分と塩分を摂取すると血中濃度が濃くなり、立ちくらみの予防ができます。

貧血を治す
 貧血は病気から来ている場合もありますが、病気でないなら多くの場合は栄養不足が原因です。特に鉄分不足が多いのでレバーやほうれん草、、魚や豆腐などの良質なタンパク質などを積極的に摂るようにしましょう。

食事で改善
 普段の食事で立ちくらみを予防して、起こりにくくしてくれる成分を摂取するように心懸けましょう。特に立ちくらみを防いでくれる成分は、血液をスムーズに運んでくれるようになる鉄分と、一緒に摂取することで鉄分の吸収率を上げる効果のあるビタミンCです。鉄分を多く含む食品としてはレバーやしじみ、卵黄、納豆などがあり、また、ビタミンCを多く含む食品としてはピーマンやキウイ、ブロッコリーなどが挙げられます。特に1日の始まりである朝食にこれらの食品を摂ることで、日中の立ちくらみを予防することが可能です。朝、昼、夜とバランスの取れた食事を心懸けましょう。

規則正しい生活を送る
 立ちくらみに大きく関わる自律神経の乱れは、不摂生な生活が原因になっています。健康な食事や程よい運動を意識づけて自律神経を整えるようにしましょう。

落ち着いて動く
 立ちくらみが起きる時は、静止していた状態から急に動く時に起こることがよくあります。立ちくらみが良く起きていると自覚がある場合は、ゆっくり動き出すことで立ちくらみをある程度防ぐことができます。そうすることで血液が脳に酸素を届けてくれる時間が生まれるので、ふらっとなることも少なくなるはずです。高齢者などは、立ち上がる時などに何かに掴まって立ち上がるとよいでしょう。

適度な運動
 適度な運動をすれば血行不良を改善することができ、立ちくらみが起こりにくい身体を作ることができます。血行がよくなれば全身に上手く血液を送る機能が正常に働くようになるので、立ち上がった時に脳まで血液を届けられるようになります。また、運動は新陳代謝もよくするので、体内に老廃物を溜め込みにくくなって、そのため水分が溜まり過ぎたものによる立ちくらみも防ぐことが可能です。

リラックスする
 リラックスすることで血管が広がり血の流れをよくすることができ、立ちくらみが起こりにくくなります。さらにストレスが原因で起こる血管迷走神経性失神を防ぐこともできます。
 人間は体の状態によって血管が縮んだり膨らんだりしています。縮んでいる状態だと立ちくらみが起こりやすくなるので気をつけましょう。特にオススメなのはしっかりと入浴することです。血の流れもよくなり、低体温になるのを防ぐことができて、立ちくらみ以外にも様々な病気などの予防もできます。

ゆったりめの服装にする
 身体を圧迫するきつい服装は避けるようにしましょう。

立ちくらみを食事で改善&予防しよう


立ちくらみを予防・改善する食べ物
 立ちくらみの予防・改善に効果的なのは鉄分ですが、その鉄分の多い食べ物はほうれん草や牛豚鶏のレバー、牡蠣、しじみ、あさり、青魚、海藻などです。特に海のものである魚や海藻に含まれる鉄分は身体の中で吸収されやすいものが多く、立ちくらみ予防の食べ物としてとても効果的です。更に海藻には食物繊維も豊富で、食物繊維の多い食べ物を食べると、身体は副交感神経(回復モード)に切り替わります。そして、筋肉がほぐれて血液の流れもよくなり、疲労回復や新陳代謝も促進されます。

ビタミンCを一緒に食べて吸収力アップ
 ビタミンCには鉄分を吸収しやすくしてくれる働きがあります。果物やじゃがいも、さつまいも、ブロッコリーなどビタミンCの多い食べ物を一緒に食べましょう。なお、緑茶や紅茶、コーヒーなどに含まれるタンニンは鉄分の吸収を妨げてしまうので、食事中や食後はお茶やコーヒーを控えると、立ちくらみの予防効果も高まります。

鉄分を積極的に摂取しよう
 鉄欠乏性貧血が原因で立ちくらみやめまいを起こしているのであれば鉄分を積極的に摂取することが大切です。鉄分には肉類や魚介類に含まれている吸収率が高いヘム鉄と乳製品や青菜に含まれている比較的吸収率が低い非ヘム鉄とがあります。非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率を高められると言われているので、ビタミンCを含む新鮮な果物や野菜などの食べ物と一緒に摂りましょう。

栄養バランスを考えて食事を摂ろう
 立ちくらみやめまいを改善するために、主食、主菜、副菜を揃え、栄養バランスを考えた食生活を送りましょう。また、タンパク質は血液中の赤血球やヘモグロビンを作るために必要な栄養素なので、魚介類や肉類などの食べ物から積極的に摂りましょう。
  • 主食:
     炭水化物の含有量が多いパンやご飯、麺類

  • 主菜:
     良質なタンパク質の含有量が多い魚介類、肉類、大豆製品

  • 副菜:
     ビタミンとミネラルの含有量が多い野菜類や海藻類

  • 乳製品と果実類:
     ヨーグルト、りんごなど

規則正しい食生活を送ろう
 朝食を抜いたり、必要以上にダイエットをしてしまうと貧血を起こしてしまう恐れがあります。1日3食規則正しく摂って、めまいや立ちくらみの原因を解消しょう。インスタント食品ばかり食べていると栄養が偏るので控えるようにしましょう。また、立ちくらみを悪化させないためにも、食べ物だけではなく、生活習慣も見直しましょう。また、降圧剤の副作用によって低血圧を起こし、めまいや立ちくらみを誘発させる場合もあるので注意が必要です。


立ちくらみにいいレシピ - [クックパッド]教えて!おすすめレシピ
http://cookpad.com/recipe_request/8271

貧血による立ちくらみに効果が期待できる食べ物

 貧血には様々な種類があり、その中でも鉄分不足によっておこる鉄欠乏性貧血と、ビタミン12と葉酸が不足することで起こる悪性貧血は、必要な栄養素を含む食べ物を積極的に摂取することで症状を改善させられると言われています。
鉄欠乏性貧血は鉄分を含む食べ物で改善を

 鉄分が不足することで立ちくらみなどが起こる鉄欠乏性貧血は、鉄分を含む食べ物を積極的に摂取して改善させましょう。
 鉄分を含む食べ物の中でも特に含有量が多いのがレバーです。レバー100g中の鉄分の含有量は、牛レバーが4mg、鶏レバーが9mg、豚レバーが13mgで、更に鉄分の吸収率が15〜25%と比較的高いため、鉄欠乏性貧血により立ちくらみなどを起こした時に摂取するのにオススメです。


貧血や立ちくらみに効果的な食べ物はレバー
 貧血を起こすと、めまいや立ちくらみなど様々な症状が現われます。貧血にも種類があり、それによって食べ物から補うべき栄養素が異なります。鉄欠乏性貧血であれば鉄分を、悪性貧血であればビタミンB12と葉酸を含む食べ物を積極的に摂取しましょう。また、主食、主菜、副菜の栄養バランスを考慮しつつ規則正しい食生活を送ることが大切です。

鉄分の吸収を阻害する飲み物に注意しよう

 烏龍茶や緑茶、紅茶、アルコール、コーヒーといった飲み物には鉄分の吸収を阻害する成分が含まれています。効率的に鉄分を摂取するためにも、これらの飲み物は食事の際に飲むのではなく、少し時間を空けて飲むことを心懸けましょう。
悪性貧血はビタミンB12と葉酸を含む食べ物で改善

 ビタミンB12と葉酸の不足が原因で起こる悪性貧血は、これらの栄養素が含まれる次の食べ物を摂取して改善させましょう。


ビタミンB12を多く含有する食べもの
  • しじみ
  • 赤貝
  • 牛レバー
  • イクラ

葉酸を多く含有する食べもの
 各種レバーは、鉄欠乏性貧血の改善にも効果が期待できるため、立ちくらみなどの諸症状が起こったけれど、貧血の種類まで原因を特定できていない場合に食べてみるとよいでしょう。
  • 牛レバー
  • 鶏レバー
  • 豚レバー
  • ウニ
  • 枝豆
  • パセリ

栄養バランスを考慮して規則正しい食生活を送ろう

 立ちくらみなどを起こし、貧血と診断された場合は、主食、主菜、副菜の栄養バランスを考慮して、規則正しい食生活を送って改善させましょう。主食にはご飯やパンなど炭水化物を多く含む食べ物を、主菜には魚介類や肉類を、副菜にはビタミンとミネラルが豊富に含まれている野菜を選びましょう。
参考:風呂上がりに立ちくらみを起こす原因と対処の仕方
風呂上がりになぜ立ちくらみが起こるのか?

 湯船から出ようと思ったら急に目の前が真っ白になった、湯船から出ようとしたら急に立ちくらみがして身体の自由が利かず、危うくお湯の中に倒れそうになったなどといった経験をした方は多くいると思います。

 お風呂上がりの立ちくらみには起立性低血圧という正式名称があります。重力の働きによって全ての物質は下へ下へと行こうとしますが、これは血液も同じです。それを重力に逆らって心臓が鼓動の力で血液を脳へ押し上げているのです。しかし、急に立ち上がると、重力の働きに従って血液が一気に下半身に流れてゆき、その結果、一時的に脳が血液不足になって貧血状態になります。これが起立性低血圧です。学校の集会などで、立ち上がった瞬間に倒れてしまった人が何人かいたと思いますが、風呂上がりの立ちくらみもそれと同じです。入浴中は熱いお湯に浸かっているため、血管が拡張して普段より多めの血液が流れますが、その時に頭は湯船の外に出ていますから、通常ならば脳へ行く血液が少なくなっているのです。しかし、お湯に浸かることで水圧が体全体にかかっているので、心臓には普段よりも多めの血液が戻ります。ところが、お湯から上がるとその水圧が消滅するため、一気に血液が下半身に流れてゆき、その結果、一時的に脳が貧血状態になります。これが、風呂上がりに起こる立ちくらみの原因です。
お風呂は危険がいっぱい

 浴室は、家の中でもかなり危険な場所です。裸で入りますから、身を守るものが何もありません。また、浴槽の淵や浴室の床は固いです。立ちくらみを起こして転倒し、頭を強く打ち付ければ大変なことになります。立ちくらみは数秒でも、転倒して意識を失うことがあるのです。もしも意識を失ってお湯の中に倒れ込んでしまえば、溺死する可能性もあります。余り知られてはいないようですが、毎年浴室内の転倒事故で多くの命が失われているのです。
お風呂上がりの立ちくらみの対処法

 お風呂から立ち上がった時に目の前が真っ白になったら、とりあえず何でもよいので掴まって転倒を防ぎます。浴槽の淵やシャワーフックなどが掴まりやすいでしょう。そして、そのまま頭を低い姿勢に保ち、めまいが収まるまで待ちます。或は「倒れるな」と思ったら腰を落として尻もちをつくのもよいでしょう。これで頭を打つことだけは避けられます。
風呂上がりの立ちくらみの予防法


ゆっくりと立ち上がって浴槽から上がる
 勢いよく浴槽から立ち上がれば、それだけ全身の血液が下にさがりやすくなります。そこで、浴槽から上がる際は、まず浴槽のふちをしっかりと掴んで頭を低くして立ち上がるようにしましょう。そうすれば立ちくらみが起こりにくくなります。

肩までお湯に浸からない
 お風呂に入ったら肩まで浸かるというのが伝統的な入浴方法です。しかし、肩までお湯に浸かると、血管が拡張する範囲がその分だけ広くなり、その結果、立ちくらみを起こしやすくなるのです。また、41度以上に熱いお湯に短時間浸かるのも、立ちくらみを起こす原因となります。そのため、立ちくらみを起こしにくくするためには、ぬるめのお風呂に半身浴をすることがオススメです。みぞおちくらいまでしかお湯につからないと、身体が温まらないのではないかと思う人もいるかも知れませんが、20分〜30分程度湯船にゆったりと浸かっていれば、半身浴でも十分に上半身まで温まります。

飲酒後直ぐに入浴しない
 飲酒をすると血管が拡張されて、体中に流れる血液の量が増えます。この状態で更に入浴すれば当然ながら立ちくらみを起こしやすくなります。また、入浴して血流がよくなれば酔いが一気に回る可能性もあります。そんな訳で、飲酒後にいい気分で入浴するのはやめましょう。当然ながら、旅先などでやるお風呂に入りながらの飲酒も危険です。

高齢になったら浴室のリフォームを考えよう
 日本の古い浴槽は、正方形で底が深いものが多いです。なので、どうしても肩まで浸かる入浴法になってしまいます。また、湯船の底が深ければ高齢になると、勢いをつけないと立ち上がれなくなることも多いです。要するに日本式の浴室は立ちくらみを起こしやすい設計になっているのです。ちなみに現在主流の浴室は、湯船の底が比較的浅いですし、浴槽の中に段差がついているものが多くなりました。従って、一度浅い部分に腰かけてから立ち上がることも可能です。また、手すりがあれば勢いをつけなくても立ち上がれます。自宅の浴槽が正方形で深い形の場合はリフォームを検討しましょう。最近は介護保険でリフォームできるケースもあります。

入浴中に大きな音がしたら安全確認を
 いくら気を付けても、立ちくらみを完全に防ぐことはできません。家族と住んでいる場合は、浴室から大きな音がしたら確認に行く習慣をつけましょう。飲み会などから帰ってきて酔いが回った状態ならば、シャワーだけで済ませるのも手です。浴槽に入ると、そのまま眠ってしまったり、或は立ちくらみを起こしやすくなったりする可能性があります。深夜に入浴して立ちくらみを起こした場合、朝まで気づいてもらえないこともあります。立ちくらみをしやすい人は、できるだけ家族が起きている時間に入浴するように心懸けましょう。


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【4】妊婦と立ちくらみ

 立ちくらみは女性に多いと言われていますが、その中でも妊婦さんに立ちくらみが多く発生します。
 本節では、妊婦の立ちくらみの特徴とその対処法を取り上げました。
妊娠初期に立ちくらみを引き起こす代表的な原因と予防法
妊娠初期症状の1つである立ちくらみ
たちくらみ
 妊娠初期はまだお腹も目立たたない方が殆どですが、身体には妊娠初期症状が現われ始めています。たとえばつわりが軽い妊婦さんでも、階段を上っている途中にふらついてしまったり、椅子から立ち上がる時にクラクラしてしまったりと言ったように、立ちくらみを経験したという人は多くいると思います。妊娠初期には栄養の源である胎盤が作られ、母親の身体の内側では大きな変化が起こっています。つわりをはじめとした様々な症状が出るのはこのためです。
妊娠初期に立ちくらみが起こる原因

 妊娠初期に起こる立ちくらみの原因は身体の中のどんな変化によるものなのでしょうか? 妊娠初期に起こる立ちくらみの原因は大きく、(1)鉄欠乏性貧血と、(2)低血圧の2種類が考えられます。


鉄欠乏性貧血
 妊娠初期に起こる立ちくらみの原因は鉄欠乏性貧血であることが多いです。鉄欠乏性貧血の原因の1つは鉄分不足による貧血で、妊娠初期の血液量は、妊娠していない時に比べて1.5倍になると言われます。血液を作る鉄分が不足してしまうと妊娠初期の身体は鉄分不足になり、脳へ充分な血液が行き届かなくなって、その結果、鉄欠乏性貧血が起こり立ちくらみが起こるのです。

低血圧
 妊娠初期に立ちくらみが起こるもう1つの原因は低血圧です。妊娠初期はホルモンの分泌が劇的に変化する時期でもあり、それによって血圧の調整を司る自律神経の働きが鈍くなっています。そのため、急に立ち上がった時や息切れした時などに血圧の調整が上手くできず、立ちくらみを起こしてしまうのです。

妊娠初期の立ちくらみ改善方法

 妊娠初期症状として現れる立ちくらみは、仕方のないこととは言え、それでも出来る限り改善したいものです。
 食事で鉄分を摂取するのはもちろんですが、急激に脳が血液を必要とするような状態にしないことも妊娠初期の立ちくらみを改善する重要な方法です。特に朝起きる時や食後に椅子から立ち上がる時は立ちくらみが起きやすいので、ゆっくりと動くようにしましょう。また、水分が足りない状態も血液不足に繋がります。ストレスが原因で血流が悪くなるとも言われているので、極力ストレスを溜めないような生活を心懸けましょう。


妊娠初期症状の立ちくらみの改善方法
  • 鉄分を多く含む食物を摂る
  • 急な動作をしないでゆっくり動く
  • 特に起き上がる場合はゆっくりと
  • 水分を多く摂る
  • ストレスを溜めない

妊娠初期に立ちくらみを感じた時の対処法

 妊娠初期に立ちくらみが起きた場合は、まずは転倒を防ぐために、手すりなどがあれば掴まって下さい。外出先であればイスに座るか、しゃがみましょう。そして、立ちくらみが治まるまで動かないようにします。家の中であれば横になって立ちくらみが落ち着くのを待ちましょう。その後に水分を十分に摂って下さい。なお、妊娠初期にはなるべく一人で出かけないというのも大切です。


万が一妊娠初期に立ちくらみを感じた時の対処法
  • 掴まれるものがある場合は掴まる
  • しゃがむ
  • 出来れば横になる
  • 水分を摂る

ひどい場合は病院へ

 妊娠初期であれば立ちくらみは珍しいことではありません。数日中に妊婦健診があるという人はその際に立ちくらみが起こったことを医師に相談しましょう。しかしながら、万が一転倒してしまったり、倒れてしまったりするとお腹の赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあります。毎日のように立ちくらみが起きる場合や立ちくらみの症状がひどい場合には、次の健診を待たずに妊婦健診を待たずに病院へ行きましょう。身体に劇的な変化がある妊娠初期は、通常の生活であってもくれぐれも注意を心懸けましょう。
妊娠後期に立ちくらみを引き起こす代表的な原因と予防法
妊娠後期に起こる立ちくらみとその要因

 妊娠後期に起こる立ちくらみには様々な要因があります。代表的なものは貧血によるものです。これは、妊娠後期が出産準備のために血液量が増加するために、妊娠初期に比べ貧血に陥りやすい状態です。また、仰向けになることでめまいなどを起こす仰臥位低血圧症候群や妊娠高血圧症候群なども妊娠後期に立ちくらみを引き起こす原因の1つに数えられます。
貧血による妊娠後期の立ちくらみ

 妊娠8ヶ月から10ヶ月の期間を妊娠後期と言います。この時期に見られる立ちくらみの原因の1つが貧血によるものです。妊娠中の貧血は鉄欠乏性によるもので、妊娠期は胎児に鉄分が優先的に運ばれ貧血になりやすくなるのです。妊娠後期は出産の準備のために血液量が増加しますが、鉄分を元とするヘモグロビンの量は増加しないため、妊娠初期より更に貧血を起こしやすくなり、立ちくらみなどの症状が現われるのです。


鉄分が豊富な食品で貧血を予防しよう
 妊娠後期の貧血を改善するためには鉄分を多く含む食品の摂取が有効的です。たとえば豚・鶏・牛のレバーや乾燥ひじき、アサリ、鰹、小松菜、かんもどき、木綿豆腐などの大豆製品、枝豆などが鉄分を豊富に含んでいます。なお、重症の貧血の場合は鉄剤が処方されるケースもありますので、医者と相談してみるとよいでしょう。

仰臥位低血圧症候群による妊娠後期の立ちくらみ

 妊娠後期の立ちくらみの原因としては、他に仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)によるものがあります。仰臥位低血圧症候群とは、妊娠後期の妊婦の方や下腹部腹腔内腫瘤の患者の方が仰向けに寝た際に体調が悪くなる症状で、妊娠中の方では下腹部の血管を胎児が圧迫し血流が低下することが原因になっています。悪心・嘔吐などの症状に加え、低血圧になることから、めまいや立ちくらみも引き起こします。


左側を下にして寝る
 仰臥位低血圧症候群を防ぐためには左側を下にして横になることが有効です。これは、動脈は体の左側・静脈が右側にあることを利用した予防法です。左側を下にして横になることで、胎児は左側にある動脈の上に来ます。また、静脈は動脈に比べ血流の流れが穏やかであるため、特に静脈の血流の滞りを防ぐようにすることで仰臥位低血圧症候群の予防が出来るのです。

妊娠高血圧症候群による妊娠後期の立ちくらみ

 妊娠後期の立ちくらみの原因として他に考えられるものが妊娠高血圧症候群による立ちくらみです。妊娠高血圧症候群とは妊娠20週から産後12週までの方が高血圧になる状態を言い、妊娠後期はこの期間中であるため、高血圧を発症した場合は妊娠高血圧症候群と診断されるます。妊娠高血圧症候群ではめまいや立ちくらみも症状の1つですが、重症化すると肝・腎臓の機能障害や胎児への影響が出る疾患です。妊娠32週以降に発症するケースが多く、妊娠後期の妊婦の方は注意が必要です。


安静と入院で治療する
 妊娠高血圧症候群の予防には未だ確率されたものがないのが現状で、そのため、担当医との周産期管理が非常に重要です。万が一発症してしまった場合は、安静と入院での治療が行なわれますが、こちらも根本的な治療法が確立されていない現状です。

参考:めまい関する参考文献


◆参考図書
高橋正紘『薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療』角川SSC新書
高橋正紘・著
『薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療』
角川SSC新書、角川マガジンズ・2012年01月刊、840円
治療法の確立していないめまい・メニエール病。効果のない投薬や、聾になる可能性の高い危険な手術がいまだに行われています。筆者は、めまい・メニエール病は一種の生活習慣病であると結論付け、投薬はせず、よく患者と話し合い、積極的に有酸素運動を採り入れた治療法を行ったところ、次々と患者さんが治っていく実績を得ました。本書は、めまいが起こる体の仕組みを紹介しながら、有酸素運動を中心とした治療法を確立するに至った経緯を、さまざまな患者さんのケースをもとに紹介した、日本の耳鼻咽喉科医療の現状に対する問題提起の書です。
神崎仁『めまいの正体』文春新書
神崎仁・著
『めまいの正体』
文春新書、文藝春秋・2004年09月刊、693円
周囲がグルグル回る、フラフラして地に足がつかない、立ちくらみがする…。ストレスの多い現代では、めまいに悩む人が増えている。高齢者になれば、ほぼ全員が“めまい予備軍”といっていい。身体的なものから精神的なものまで、めまいの原因は多種多様だが、かなりのめまいが、いわば生活習慣病。暮しを規則正しく、注意深くすることでコントロールできるのだ。めまいが起こる仕組みと対処法、日々の心得を詳述する。


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