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 スマホ(スマートフォン)ってどんなものなのだろう? 使いたいのだけど、どうしたらよいのか? 或は使っているけど料金が高くて大変だと思っている人もいるでしょう。そういった人達のために、今月はスマホの機能とその購入法、及びスマホ代金の節約法を取り上げました。
スマホ


スマホ購入アドバイス
【1】スマホ(スマートフォン)とは?
【2】スマホを買いたい〜スマホ購入のためのアドバイス〜
【3】スマホ料金とその節約法


【1】スマホ(スマートフォン)とは?

 従来の携帯(ガラケー)に代わって多くの人が使うようになったスマホ(スマートフォン)。そのスマホとは一体どんな魅力のある端末なのでしょうか?
スマホ(スマートフォン)とはどんな端末?

 スマートフォンは、実は携帯電話機の一形態を指す用語で、特に明確な定義はないものの、多機能携帯電話であることが要件とされる場合が多い。“smart”は「賢い」の意で、タブレットと同様にスマートデバイスの一種とされます。
スマホとは?


 スマートフォンとは、個人用の携帯コンピュータの機能を併せ持った携帯電話で、「従来の携帯情報端末(PDA)に携帯電話・通信機能を統合したもの」と表現されることもあります。単に高機能と言うだけでなく、汎用のOSを搭載し、利用者が後からソフトウェアなどを追加できるようになっている機種を指す場合が多いとされます。

 一般的なスマートフォンの持つ機能としては、パソコンと同じウェブブラウザ(フルブラウザ)によるウェブ閲覧や電子メールの送受信、文書ファイルの作成・閲覧、写真や音楽、ビデオの再生・閲覧、カレンダー機能、住所録、電卓、内蔵カメラのある機種では写真や動画の撮影、テレビ電話などがあります。また、無線LAN(Wi-Fi)に対応している機種では、屋外では携帯電話のデータ通信機能、屋内ではより高速な無線LANと使い分けることも可能です。インターネットなどを通じて、その機種が搭載しているOSに対応したアプリケーションソフト(アプリと略されることが多い)をダウンロードして追加することができ、ゲームなど様々な追加ソフトが公開・販売されており、OSメーカーや通信キャリアなどが自社の対応機種に追加できるソフトウェアを探し出して入手することができるネット上の店舗を運営しています。


タブレット
 コンピュータにおけるタブレット(ないしスレートPC)とは、板状のオールインワン・コンピュータやコンピュータ周辺機器に与えられるカテゴリー名称。

スマートデバイス
 スマートデバイスは、特に明確な定義はないが、パソコンやメインフレーム、ワークステーションなどの既存のコンピュータの枠に囚われない情報機器の総称を指す。

iPhoneやAndroidはスマートフォン?

 巷で飛び交っている言葉でiPhoneとかAndroidなどがありますが、iPhone(アイフォーン)はApple製のスマートフォン(スマホ)の名前で、Android(アンドロイド)は端末の名前ではなく、スマホに搭載されているOS(パソコンで言えばWindowsに当たる)です。ただ、スマホからiPhoneだけが分けられる理由は、iPhoneだけがiOS(アイオーエス)という別のOSを搭載しており、その他のスマートフォンが主にAndroidを搭載しているからです。また、現在国内のスマートフォン市場はiPhoneシリーズが4割程度のシェアを持つほど普及しているため、「iPhone vs Android」という図式になっていることも理由です。他にはWindows PhoneやFirefox OSを搭載したスマートフォンも僅かながらありますが、シェアは殆どありません。
スマートフォンの由来と呼び方

 スマートフォンのスマートはSmart(賢い)が由来です。確かにスマートフォンは、今までの携帯電話に比べて非常に賢い電話です。スマートフォンはスマホという略称で呼ばれることが大半です。当初はスマホやスマフォが混在していましたが、スマホですっかり定着しました。ちなみに、以前はau(KDDI)がスマフォンの呼称を用いていたこともあります、これも流行らずになくなり、現在はスマホを使うようになっています。
スマートフォンは世界基準の新しい携帯電話

 スマホが登場する前まで日本で使われてきた携帯電話は、音声通話とメールからはじまり、携帯電話固有のインターネット領域(iモードやEZwebなど)やワンセグ、高性能カメラやおサイフケータイなど電話と呼ぶには豊富過ぎる機能を備えていました。世界を見渡してもこれほど高機能な携帯電話は存在せず、世界の携帯電話を牽引してゆくものと当初は思われまていました。ところが、スマホの登場によりその予想が大きく裏切られます。海外から入ってきた世界基準のスマホの登場により、日本の携帯電話はその独自性の故に「ガラパゴスケータイ(略してガラケー)」と揶揄されるようになっってしまったのです。
 それに対して海外製のスマホは、日本独自のサービスが利用できない代わりに、パソコンのような豊富な拡張性とパソコンとほぼ変わらないインターネット領域を利用できるのが特徴です。その一方で、国内メーカーが発売しているスマホは多少事情が異なり、以前の携帯電話の機能(おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグなど)を盛り込みつつ、スマホの仕組み(OSにAndroidを採用したタッチパネル式)を合わせ持っており、海外製のスマホとは別の進化を遂げています。最近は海外メーカーでも、日本市場向けに開発するスマホにはワンセグや防水機能をつけるのが珍しくありません。スマホがガラパゴス化しているとも言え、今後この境界線は曖昧になるかも知れません。何れにせよ、スマホはいま世界中で急速に普及が進んでおり、シェアを伸ばしています。既に世界では携帯電話=スマートフォンとなっており、ゆくゆくは日本においても同じようになるものと考えらます。
スマホで何ができるの?〜豊富なアプリで自分好みにカスタマイズ出来るのが特徴〜

 ひと言で言えば、スマホの醍醐味とも言えるものはアプリ(アプリケーションの略)だと言ってよいでしょう。もちろん携帯電話(いわゆるガラケー)にもアプリはありましたが、スマホのアプリは量も質も桁違いです。その理由は、一般人でもアプリを開発できることで、世界中で日々多くのアプリが開発されているからです。
 それではアプリで何ができるのでしょうか。


 まずは地図アプリです。パソコン版ではお馴染みのGoogleマップを無料で使うことができ、スマホならではのスライド操作で地図をスムーズにスライドしたりズームしたりして見ることができます。スマホにはGPSが搭載されているので、位置情報と地図アプリを利用することで道に迷う心配もなくなりました。旅先などで特に役に立ちますし、カーナビの代わりとして使うことも可能です。また、情報系アプリだとグルメやショッピング、高速道路の渋滞情報から飛行機のフライト時間、電車の時刻表、タクシーの配車手配まで実に様々な情報アプリがあるので、生活に便利な情報が何でも持ち歩けます。

 ツイッターなどのソーシャルメディアを利用している人にとっても、スマホは非常に快適です。多くのアプリがソーシャルメディアを更に使いやすくしてくれるので、これまで以上に交流の範囲も広がるでしょう。写真やメモなどをサーバーで保存してくれるアプリなどもあるので、あらゆるデータを持ち歩くことができます。LINEなどのようにアプリを導入している人同士で電話代のかからないパケット通話ができるコミュニケーションアプリも広く普及しています。
 それ以外にも、スマホはゲームをする人にも新しい体験をもたらしてくれます。以前の携帯電話でゲームアプリをプレイされた方も多いと思いますが、スマホのゲームは正に別格です。画面の綺麗さでは携帯ゲーム機と何ら遜色ないレベルで、中にはそれをも超えるようなグラフィックスのゲームも存在します。ジャンルについてもアクションからRPG、レーシングゲーム、パズルゲームなどと遊び切れないほど膨大なアプリが揃っています。嬉しいのはこういった素晴らしい多くのゲームが無料で楽しめることです。もちろん中には有料のゲームもあり、購入時に一括で支払うか、基本無料でアイテム課金方式があります。クォリティはやはり有料アプリの方が高いですが、何れにせよ月額課金で払う必要があった以前の携帯アプリとは異なります。

 もちろんビジネスでもスマホはとても強力なツールとなります。最近では就職活動にスマホを持っていることで、面談予約や会場へのアクセスチェックなど有利に行動できることから学生にも人気が高まっています。もちろん就職してからでも数々のメリットがあります。それだけではありません。パソコンに記録してあるスケジュールとの同期や様々なドキュメントファイルの共有、本体カメラで撮影した名刺をデータ化し管理できるアプリ、会議の内容を録音するアプリ、多言語を翻訳できるアプリ、アイデアを書き留めるアプリ、電子書籍アプリ、備忘録アプリと言った具合に、挙げたらキリがないほど仕事に役立つアプリが多くあります。その他にも、スマホに話しかけると、言葉の意味を理解して応えてくれるのが発話解析・認識インターフェースアプリです。「東京の今の天気は?」「○○さんにメール」「明日のスケジュールを教えて」など自然な会話をスマホが理解して答えを返してくれます。使う場所は選びますが、機能が豊富なスマホだからこそ話しかけるだけで操作できるのはとても画期的です。iOSではSiri、ドコモのAndroid向けではしゃべってコンシェルがあります。
スマホと携帯電話(ガラケー)の違いって何?

携帯電話


パソコン用のサイトを見ることが出来る
 モバイル用サイトであれば携帯電話でもインターネットを利用できますし、フルブラウザを搭載した機種ならパソコン用のサイトを見ることもできます。逆にスマホでは従来のモバイル用サイト(iモード・EZweb・Yahoo!ケータイ)を見ることができませんので、モバイル用サイトを活用している人は注意が必要です。しかし、スマホにはそれを補って余りある魅力があります。それは、以前の携帯電話よりも美しく大きなディスプレイでパソコン用サイトを見ることができ、タッチパネルで直感的に操作できることです。パソコンをメインにインターネットを利用している人には文句なくオススメです。
 旧来の携帯電話のフルブラウザは、ディスプレイサイズの小ささとキー操作によってページ送りやリンクを選択しなければならない煩わしさがあって、とても使いやすいとは言えないものでした。最近はスマホの普及に追いつく形でスマホ専用サイトを用意する企業が増えてきています。確かにパソコン用のサイトをそのまま見られるのは魅力ですが、残念なことに全体を表示するために文字が小さくなってしまいがちでした。そのため、スマホの画面サイズに合わせて、タッチパネルに向いた大きめのアイコン式メニューを採用したスマホ専用のサイトが今後増加していくものと思われます。

パソコンのメールアドレスが使える
 スマホはパソコンで利用しているメールアドレスをそのまま使うことができます。プロバイダのメールやGmailやYahoo!MailなどのWebメールも扱うことができるため、メールをチェックするためにノートパソコンを持ち歩いたり、メールの転送設定などを行う必要もなくなります。ドコモのspモードメールなどのように、以前の携帯電話メールアドレスをそのまま利用できるサービスが整備されているので機種変更も安心です。

直感的なタッチパネル
 スマホのCMを見たことがある人もいること思います。液晶画面を指でタッチしたりなぞるだけで、動きに合わせて項目が選択されたり画面がスライドします。スマホはタッチパネル方式を採用した機種が殆どで、そのため、今までボタンをプチプチ押して操作していたメニューが、画面をタップ(指で画面をタッチ)するだけで可能になるのです。スクロールが必要な画面も、指でスライドするだけでスクロールすることができます。タッチパネルの直感的な操作感は子どもも簡単に覚えますし、高齢者の方にも大変好評です。もちろん以前の携帯電話で慣れ親しんだテンキーを求める人々に対応するため、タッチパネルとテンキーの両方に対応したスマホが発売されたこともあります。

あらゆるアプリを使って自分好みにカスタマイズが可能
 スマホの最大の醍醐味はアプリにあると言えます。以前の携帯電話にもアプリはありましたが、スマホのアプリで出来ることの幅広さは比較になりません。知識さえあればスマホのアプリは誰でも開発することができるため、その数は日々増え続けています。自分の用途に合ったアプリをダウンロードすることで、自分のスマホがお気に入りのゲームを集めたゲーム機にもなりますし、仕事に役立つアプリを集めたビジネスツールにもなります。このようにアプリの追加によって、自分が使いたい機能にカスタマイズすることができるのです。アプリを追加することによって自分の持っている端末が陳腐化しにくいのも利点と言えます。

Wi-Fi対応で高速無線通信が可能
 大半のスマホはWiFi(認証された無線LAN)に対応しており、無線LAN環境を自宅に構築していたり、別途LTEやWiMAXなどのモバイルルーターを契約していれば、3G回線よりも高速な無線LANを利用して通信を行なうことが可能です。最近では街にWiFiのフリースポットが増えてきており、自宅以外でもWiFiでインターネットに繋げるようになりつつあります。また、設定でデータ通信を行なわないようにする必要がありますが、Wi-Fiのみでデータ通信を行なえば3G・LTE回線を使わないのでパケット代を安くすませられることも利点です。

LTEやWiMAXなどの次世代通信規格に対応
 以前の携帯電話は3G(第3世代通信)回線によって最大でも約14Mbpsほどの受信速度でしたが、スマホは高画質な動画や容量の大きいアプリを快適にダウンロードするためにLTEやWiMAX2+と呼ばれる次世代通信規格に続々と対応しています。受信速度は40Mbps〜150Mbpsと3Gを大幅に上回り、ホームページのブラウジング程度であれば殆どストレスのないWEB閲覧が可能です。今後は200Mbps〜400Mbpsの規格が予定されており、スマホの通信速度は更に高速化しています。

スマホのOS(オペレーティングシステム)

 スマホにはアプリ以外に、もう一つ大切な要素があります。それはスマホに搭載されているOSです。携帯電話では気にすることがなかったOSがスマホではとても重要な意味を持っているのです。
AppleのiOSとGoogleのAndroidが一騎打ち

 OSはパソコンで言えばWindowsが有名ですが、日本のスマホ市場ではAppleのiOSとGoogleのAndroid(アンドロイド)が勢力を二分しています。MicrosoftのWindows PhoneやMozillaのFirefox OSも登場していますが、現在はこの2つがその大半を占めています。

 国内シェアは、圧倒的だったiOSを後発のAndroidが猛追し追い抜いた状態で、現在iOSが4割強、Androidが6割弱になっています。新しいiPhoneの発売前にはAndroidとの差が開き、発売後には差が縮むように年間で見ても流動的です。2014年にドコモからSumsungのTizen OSを搭載したスマホの発売が予定されましたが、Tizen OSを推進していたドコモが発売の無期限延期を発表するなど新しいOSが2強に挑むのは難しい情勢です。
iOSはApple製品専用OS、Androidは無償で各メーカーが利用可能

 両者のOSの大きな違いは、iOSはAppleが自社製品(iPhoneやiPad)のために開発しているOSであるのに対して、AndroidはGoogleが無償で提供しており、端末メーカーが自由にカスタマイズして搭載することができるOSであることです。

 ドコモは自社の戦略に合ったAndroidで多くの端末をリリースした後にiPhoneを取り扱うようになり、auも当初Androidに特化した戦略を打ち出していましたが、Windows Phoneを用意したり、iPhoneやFirefox OSを追加したりと方針転換しました。ソフトバンクは当初からiPhoneシリーズを主力にしており、Android端末も少し対応しています。アジアのSIMフリー市場は採用しやすいAndroid一色です。
 もちろん両者にはそれぞれメリットとデメリットとがあります。iOSはApple製品のみが搭載しているため1社で普及させてゆかなければならないのに対して、Androidは多くのメーカーが利用することができ、普及においてはパソコン市場でアップル社のMacintoshに対して覇権を握ったWindowsのようになるかも知れません。その一方で、逆のメリットとデメリットとしては、OSのバージョンアップの問題があります。iOSは自社製品だけに搭載することを目的として開発されているため、古い端末でもOSのバージョンアップに対応しやすく、新機能の恩恵を受けることが可能なのに対して、Androidの場合は各メーカーで機種毎にOSをカスタマイズしているためバージョンアップが容易ではありません。中には発売後にOSのバージョンアップを行なわない(行なえない)と公表している機種もあります。そうなると、その端末のOSの進化はなくなってしまいます。OSのバージョンアップ対応は、2年契約が多い日本で長く端末を利用してゆく上で重要な要素となります。
OSの違いはアプリの種類や数に影響

 OSの違いで大きいのは、使用できるアプリにOS間で互換性がないことです。これは、iOS向けのアプリで使いたいアプリがあっても、Androidでは同じアプリがあるとは限らないということです。

 iOS向けのアプリを登録するApp StoreはApple独自の厳しい審査基準を満たしたアプリのみが登録できる仕組みであるのに対して、Android向けのアプリを登録するGoogle Play(旧Android Market)はアプリの開発者が25ドル支払えば審査なしで登録することができます。この違いがそれぞれのメリットとデメリットになっています。
 また、App StoreはAppleが許可したアプリしか登録できないので、悪意のあるプログラムを含むアプリはまず登録できません。その反面、Apple次第で特に理由も説明されず登録できなかったり、突然アプリが削除されたりするため、アプリ開発者としては登録が保証されているGoogle Playに流れる可能性があります。一方、登録の容易さからGoogle Playではアプリの登録数は伸びやすいでしょうし、当然App Storeではとても許可されないようなアプリ(アダルト系アプリなど)などもも見つけることができます。しかしその反面、悪意のあるプログラムを含んだアプリも登録できてしまうため、誤ってダウンロードしてしまうリスクもあります。さらにAndroid向けアプリをダウンロードできるサービスはメーカーが独自に展開するケースもあり、Google Playだけにとどまりません。中には非合法なアプリを公開しているかなり怪しいマーケットも存在します。もちろんウィルス感染などのセキュリティ上の危険性はかなり高くなるので、怪しそうなアプリはダウンロードしない自衛策が必要になります。もっとも、最近では各社からAndroid向けのセキュリティソフトが発売されているので、心配な人は導入を検討してみて下さい。「お金を払ってまでは嫌だ」という人向けに無料版のセキュリティー・アプリも多数存在します(※ただ、無料のセキュリティソフトに偽装した悪意あるアプリにもご注意が必要です)。キャリアもセキュリティについて考え出しており、ドコモは無料でセキュリティアプリを提供しています。また、auも有料ではありますが、他のサービスを抱き合わせにしてセキュリティアプリを提供しています。

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【2】スマホを買いたい〜スマホ購入のためのアドバイス〜

 スマホを買いたいと思っているのだけど、どうすればよいと思っている人も多いでしょう。本節ではそのスマホの買い方をアドバイスします。
どのスマホを買ったらいいの?
自分が重視することに優れたスマホを選ぼう

 全ての人のニーズを満たす完璧なスマホは残念ながら存在しません。なぜならスマホに求める機能やサービスは人によって様々だからです。スマホを選ぶ際には自分の重視する機能やサービスをよく考える必要があります。


スマホ あなたはスマホにどのような機能を求めているのでしょうか? サクサク軽快な動作(CPUやRAMなどのスペック)や従来携帯の機能(おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグ・フルセグの対応)、或はバッテリーの持ち(バッテリー容量、省エネ機能、省エネ液晶の採用)などを求めているのか、それともファイル容量(本体ROMや外部ストレージの容量)やディスプレイの種類と大きさ・解像度、カメラ撮影(画素数、レンズ性能、動画撮影性能、イメージセンサー)、タッチパネルの操作性、本体の重量やサイズなどの機能の充実を求めているのか、まはた本体価格と月々の支払い額などの料金面、或は本体のデザイン性・高級感・可愛さなどを求めているのか、或はメーカーのブランド性とか、防水性・防塵性などと言ったスペック、その他メーカー特有の機能やアプリの豊富さ(欲しいアプリが対応しているOSか)、或はMVNO(いわゆる格安スマホ)で利用したい(ドコモのスマホかSIMフリースマホ)のかなど様々なニーズがあるでしょう。

 重視したい項目とそうでない項目はあるでしょうか? 商品カタログを見る際にその辺を気をつけて見てみるとよいでしょう。もっとも、スマホのスペック競争はほぼ一段落しており、操作にストレスを感じることは減っています。これからはカタログスペックよりも、デザイン性や独自の機能、キャリアが提供するサービスなども判断材料になるかも知れません。何れにせよ、何事もそうですが、カタログというものは、自慢できる点は大きく取り上げてある反面、苦手な点は案外ひっそりと書いてあるものなので、購入する前にしっかりと確認しましょう。
現在のキャリアに欲しいスマホがあるとは限らない

 いま持っている携帯電話と同じキャリアに気に入ったスマホが見つかればよいのですが、折角選び抜いたスマホが他キャリアに乗り換えないと使えないケースも残念ながら存在します。乗り換えることに問題のない人は大丈夫ですが、たとえば家族間通話無料のために自分一人でキャリアを変えられないという人も多いでしょう。従来このケースで悩んでいる人が多かったのが、auとソフトバンクからしか販売されていないiPhone 5でした。しかし、最近はドコモもiPhoneの取り扱いを開始したことでこの問題は大きくクリアーされました。また、日本の主要キャリアが発売しているスマホには、各キャリアが設定するSIMロック(他キャリアの契約SIMカードでは利用できないようにする制限)がかけられています。しかし、2014年10月に総務省が「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正し、2015年5月以降に発売されるスマホはSIMフリーにすることが義務づけられました。始まってみないと分かりませんが、現在は色々と憶測が飛んでおり、SIMフリー化でキャリアの2年縛りによる端末費用割引がなくなると、たとえばiPhone 6を買うのに10万円弱の費用を支払う必要が出てくるかも知れません。
スマホの買い方

スマホの買い方

 スマホの買い方には様々な選択肢があります。スマホを買う場合、大きく分けて「新規で購入」するか、「いま持っている端末を機種変更」するか、或は「追加で購入」するかの何れかだと思います。既に音声通話付プランの契約を持って他キャリアへ移る場合はMNP(Mobile Number Portability=携帯電話番号ポータビリティー)を利用することが可能です。スマホ端末代及び月々の支払いを安くできる順番としては、〔MNP→新規(追加含む)→機種変更〕となります。

 MNP(携帯電話番号ポータビリティー)は他キャリアの契約数を減らしつつ自社の契約数を増やせることから各キャリアが最も力を入れています。以前は、途中解約に伴う違約金を肩代わりし、なおかつ現金をキャッシュバックしてくれる店舗もあり、顧客の争奪戦が激しくなっていましたが、異常なキャッシュバックをやめさせたい総務省の意向もあってか、以前ほどのキャッシュバックはなくなっています。また新規についても、各キャリアにとって契約数を純増させられる重要な契約になるためMNPに次いで力を入れていますが、殆どの人が既に携帯電話の契約をしているため、新規の契約を中々伸ばしにくい状況です。キャリアが初めて携帯を持つ学生向けに力を入れているのはそのためです。最後に機種変更ですが、殆どの方はこれに該当すると思います。キャリアにとって契約数が増やせるわけでもないので料金は優遇されませんが、繋ぎ止め目的で2年契約縛りを優遇するプランはどのキャリアも行なっています。なお、最近はMVNO(格安スマホ)が台頭してきており、MNPや新規が優遇されるケースばかりではありません。MVNOに使用するためにスマホ端末のみを安価に入手できる手段も多くなってきています。


MNP(携帯電話番号ポータビリティー)
 MNP(携帯電話番号ポータビリティー)とはMobile Number Portabilityの略称で、2006年10月24日にサービスを開始した携帯電話のキャリアをまたがる番号継続サービスを言います。要するに現在使っている携帯電話やスマホの電話番号をそのままで他の携帯電話会社へ契約を変更することです。ただし、この制度の導入後については、携帯番号は存続できるが、メールアドレスの変更が必要になったり、割引及びポイント等のサービスの引継ぎが出来ないなど携帯キャリア変更時の制約は依然として課題として残っています。

キャリアショップで買う

 キャリアショップでは、スマホの購入に関する相談や自分に合った料金プランの相談などの他に、修理対応などのアフターサービスまで幅広く受けることができます。ドコモポイントなどのポイントがあれば端末の支払いに使用することができます。スマホ端末の価格については、機種変更では他の手段と比べて余り安くなりませんが、MNPなら実質0円は当たり前で一括0円も珍しくありません。キャリアショップでのスマホ購入は、このように購入以外の相談もでき、店員さんの知識も平均して高いという安心感がある上に、直ぐに使える状態の端末が受け取れ、予備知識なしでも契約まで行なえるという容易さがある反面、、MNPと機種変更では大きな差があるなど価格面では不満が残るということになります。
大手家電量販店で買う

 大手家電量販店は独自のポイントカードによる値引きを行なっており、スマホを一括購入すれば貯めたポイントで値引きが出来ます。更に意外に思うかも知れませんが、ドコモポイントなどのキャリアのポイントも同時に使うことができるので更にお得です。また、スマホ売り場の店員は各キャリアから派遣されていることが多く、専門知識についても安心です。大手家電量販店でのスマホ購入は、このように購入に関する相談は可能ですし、店員さんの知識も大抵は問題ないと言った具合に安心感があり、しかも料金プランの契約などキャリアショップと同等のサービスを受けられるという容易さがある上に、店独自の割引で型落ち端末の価格が安くなることもあり、更にポイントがあればなお安く購入可能だという価格面での利点があります。
MVNOでセット端末を買う

 最近増えつつある新しい買い方で、。格安のプランに抱き合わせで元から低価格な格安スマホを買うことが出来ます。MNPや新規でも特に優遇されることはありませんが、各MVNO(いわゆる格安スマホ)サイトからオンラインで申し込みすることが出来、端末とSIMカード到着までオンラインで完結できお手軽です。その一方で、キャリアショップのように手厚いサポートはまだまだ少なく、ある程度のトラブル解決知識が必要です。MVNOでセット端末を買う方法は、このように安心感の上でキャリアと比べて購入後サポートにやや難ある上に、機種変更の場合は自分で電話帳データなどの移行作業が必要になるなど色々と大変な面もありますが、その一方で元々安い端末がラインナップされているという価格面の利点に捨てがたいものがあります。
白ロムショップで買う

 白ロムとはSIMカードを外した状態で売られている中古端末(新古もあり)のことで、白ロム=SIMフリー(全てのキャリア及びMVNOのSIMカードが使える)ではありません。ドコモの白ロムスマホ、auの白ロムスマホ、ソフトバンクの白ロムスマホ、SIMフリーの白ロムスマホ(SIMフリースマホは元々SIMカードとセットで売られないので、こういう表現はあまりしませんが)などがあります。白ロムを買う際に注意したいのは、自分が持っている契約のSIMカードとの規格違いであったり、auのようにICカードロックのクリアが必要だったりと、そのままでは使用できないケースもあるため予備知識が必要であることです。また、白ロムでの購入の場合、2年縛りなどの契約を一切気にせずに端末だけを購入することが出来ます。発売から1年以上経過したスマホは、キャリアによる販売が終了してしまうこともありますが、白ロムなら古い機種を安く購入することが出来るのです。ただ、在庫状況と相場は常に変化するので掘り出し物チェックを怠らないようにしましょう。なお、白ロム購入で注意しなければならないのが、前所有者が残債のある状態で売り、後にキャリアからリモートロックがかかることですが、しっかりと営業許可を取った白ロムショップではこの問題に対して保証を行なっているのでまず安心です。ちなみに、最近はMVNOでスマホの維持費を安くすると組み合わせて格安にスマホを持つスタイルが普及しつつありますが、殆どのMVNO(格安スマホ)はドコモの回線を使用しているので、ドコモの白ロムスマホならそのまま利用できます。そのため最近では、ドコモの白ロムスマホの需要が高まり、値崩れしにくくなっています。白ロムショップでのスマホ購入は、このように白ロム購入のリスクを最大限減らせるよう保証内容は確認が必要であるなど安心面でまだ問題がある上、SIMカード入れ替え後に自分で電話帳データなどの移行作業が必要である点など色々と厄介ですが、掘り出し物のチェックなどを怠らなければ価格面での魅力も充分にあります。
インターネットオークションで白ロムを買う

 ヤフオクなどのオークションサイトで白ロム購入する方法で、白ロムを最も安く買える手段ですが、リスクも最も高い方法です。発売後間もない新機種は特に残債のある端末を掴まされるリスクが高まります。出品者の評価や出品スマホの製造番号確認、一括購入で残債なしであることなどをしっかり確認して入札しましょう。全てが自己責任の上級者向けです。インターネットオークションでの白ロム購入は、このように安心感重視なら薦められない上に、良い出品を探し、入札競争をし、出品者と連絡し、更に届くまでの緊張感、動作確認など様々な作業が必要になる反面、1円スタート出品などタイミング次第ではかなり安く買えるメリットもあります。
スマホ購入後にすること
スマホの保護フィル

 スマホを購入したら、やはり大きなディスプレイが傷つかないようにしっかりと保護したいものです。スマホはタッチパネル方式のため指紋が付きますし、画面が剥き出しで傷がつく可能性が高いのです。そのため保護フィルムが必要になります。


保護フィルムのタイプ
 スマホのディスプレイを保護するフィルムには大きく分けて光沢タイプとノングレアタイプの2つのタイプがあります。
  • 光沢タイプ:
     表面をピカピカに光らせて美しい艶と高級感を出すことが出来ます。黒色の絞まりやコントラストを高く見せることが出来るので、写真や動画をよく見る場合には特にオススメです。その反面、光を強く反射するので、蛍光灯や太陽光の映りこみで画面が見づらくなることもあります。また、指で触った際に指紋が付きやすく、目立つことが欠点ですが、材質の改良によって防指紋性を高めた光沢フィルムも商品化されています。また、真っ暗な画面では自分の顔もよく映るため、髪型ぐらいはチェックできるかも知れません。

  • アンチグレアタイプ(AG:Anti-Grare)
     光沢タイプとは反対に画面の艶を消してマットな表面にします。光の反射を抑えることが出来、蛍光灯や太陽光の映り込みを低減します。屋外での利用が多い場合にはオススメです。指で触るとサラサラとした感触があるので、光沢タイプと比べてスムーズな指のスライドが可能になります。光沢タイプと比べて指紋が付きにくい特長もあるので、汚れを気にする人にもオススメです。ノングレアの仕組上どうしても画面が白っぽくなるため、写真や動画を楽しむ際にはやや気になる場合があります。加えて細かい文字などはやや滲んで見えにくくなる場合がありますが、改良によってちらつきが抑えられた商品もあり、ノングレアタイプ、低反射タイプとも呼ばれています。

保護フィルムのプラス機能
 保護フィルムには2つのタイプがありますが、それに加えて目的に応じた機能を持つ保護フィルムや便利な特性をプラスした保護フィルムがあります。
  • 防指紋(AF:Anti-Fingerprint):
     タッチパネル方式のスマホでは特に重要になるのが防指紋性です。指紋や油脂がベタベタ付いた画面は誰でも嫌なものです。ノングレアタイプの防指紋性は高いので問題ありませんが、光沢タイプでは防指紋性を高めた商品であっても指紋を完全に防ぐことは難しいです。最近ではフッ素をコーティングすることで防指紋性を高めた製品が登場しています。

  • プライバシーフィルター:
     あえて視野角を狭くして覗き見を防止するブラインド加工を施した保護フィルムで、電車内での利用など至近距離に人がいるところで効果を発揮します。副作用として画面が暗くなるためディスプレイの輝度を上げる必要があります。また、プライバシーフィルターはどうしても厚みがあるため、タッチパネル操作に支障のないスマホ対応製品を選ぶようにしましょう。

  • 紫外線(UV)カット:
     液晶ディスプレイのバックライトから出る紫外線をカットして目の疲れを軽減してくれる機能で、それに加えて太陽光の紫外線による液晶の劣化を防ぐ役割も持っています。

  • ブルーライトカット:
     LEDディスプレイから発せられる青色光をカットするメガネが話題になりましたが、スマホの保護フィルムにも同様の機能を持つ製品が登場しています。

  • 傷自己修復:
     表面に弾力性のある層があって、表面に傷がついても時間が経つと元通りに修復するフィルムですが、ただし、当然ながら修復可能な層を越えて深く傷ついた場合には修復出来ません。

  • 気泡ゼロ:
     エアーレスとも呼ばれるこのタイプは文字通り気泡が入らないことをウリとするフィルムで、仕組みとしてはディスプレイ枠外のみに粘着性を持たせてディスプレイ部はあえて吸着させないことで気泡も埃も入らないようにしています。他にも従来のフィルムと同じ吸着型で気泡が入りにくいように設計された製品もあります。

  • 自己吸着:
     最近の商品では当たり前になってきていますが、保護フィルムをディスプレイに貼る際にシールなどの糊付けが不要でフィルム自身が吸着するタイプです。

  • 再剥離性:
     こちらも最近の商品では当たり前になってきていますが、一度貼ってから剥がしても吸着性が失われず、貼り直しが可能なタイプです。

  • 衝撃吸収:
     スマホはディスプレイを保護するカバーがないストレートタイプが殆どですが、衝撃吸収を備えた保護フィルムは埃や傷だけでなく、強い衝撃からもディスプレイを守ります。最近はフィルムの代わりに強化ガラスを採用した製品まで登場しています。

  • 抗菌:
     人間の指はバイ菌だらけなので、使っているうちに保護フィルムはどんどん汚れてゆきます。細菌の繁殖を抑える抗菌仕様の保護フィルムで、少しでも清潔に保つことが出来るかも知れません。

スマホのカバー&ケース

 大切なスマホをキズや汚れから守るためにはカバーやケースを装着するのもオススメです。スマホのカバーやケースは自分らしさを表現する個性にもなるので、製品の特徴を理解した上で、自分好みのデザインケースを探して見るのもよいでしょう。


カバー&ケースのタイプ
 本体を保護するカバー・ケース(iPhoneにはバンパーと呼ばれる形状のカバーもあります)には、大きく分けて、シリコン製のシリコンカバー(ケース)とプラスチック製や金属製のハードカバー(ケース)、シリコンとプラスチックの間を取ったTPUカバー(ケース)、そして、合成皮革や本革を使用したレザーカバー(ケース)の4つのタイプがあります。
  • シリコンカバー(シリコンケース):
     シリコンケースの利点としてゴムのような質感で滑りにくいため、うっかりスマホを落としてしまうことを防げます。サラサラとした優しい手触りで指紋も付かないし、第一目立ちません。他にシリコンの長所として熱さや冷たさも軽減するので、冬の寒い日でも触って冷たいということもありません。ケース自体が柔らかいので、スマホ本体に取り付ける時にもある程度引っ張って被せることができます。傷にも強く、仮に傷が付いたてもそれほど目立ちません。埃が付着する心配がありますが、最近ではアンチダストコーティングを施した製品も多く、その短所を補っています。ただ、完全に透明なケースにすることは難しく、端末本来の色と違って見えることもあります。

  • ハードカバー(ハードケース):
     ハードケースの利点として軽くて薄く装着感を感じさせないケースに出来るので、本体のデザインを損なうことなく傷や汚れが防げます。材質は主にプラスチック(ポリカーボネート)を使用していますが、中には金属製のケースもあります。複雑な形状や着色に優れており、メタリックな質感も実現出来ます。個性的なケースを狙うのであればハードケースがオススメです。ハードケースなら完全に透明なケースもあるので、スマホ本体の色合いを損なうこともありません。短所としては、表面を擦ると傷が目立つこと、落とした際に割れてしまう恐れがあることなどがあります。

  • TPUカバー(TPUケース):
     TPUとは熱可塑性ポリウレタン樹脂のことで、シリコンほどではないものの柔軟性があり、プラスチックほどではないものの硬質な強靭性を合わせ持った材質です。シリコンケースのように滑りにくい質感を持っており、ハードケースのように複雑な形状を実現することが可能です。埃の付着に関してもシリコンケースよりも優れており、両者の特長を生かした弱点の少ないケースと言えます。

  • レザーカバー(レザーケース):
     レザーが追求するのは高級感で、本革であれば自然素材ならではの味を楽しむことが出来ます。汚れや小さな傷でさえ革の味と見れば使い込んだ愛着感に早変わりします。本革であればもちろん手入れはしっかり行なう必要がありますが、革製品ならではの豊かな風合いを楽しむことが可能です。手触りは好みで分かれますが、シリコンケースと同等かそれ以上です。なお、合成皮革のケースであれば水濡れにも強いですが、本革では注意が必要です。

  • 手帳型ケース:
     スマホは以前の携帯電話と違って殆どのモデルでディスプレイが剥き出しなため保護フィルムを使って傷や汚れを防いでいる人が多いでしょうが、手帳型のケースはこうしたディスプレイの保護と見た目の高級感を併せ持ったタイプのケースで、特にOL層を中心に人気があるケースです。材質はPUレザーと呼ばれるポリウレタンでできた人工レザーの商品が一般的で値段も手頃です。中には本格派の方向けに本革の商品もありますが、値段は高めです。iPhoneシリーズのように売れている機種には専用のケースが多くありますが、そうでない機種ではバリエーションが少なくなりがちです。手帳型ケースはサイズさえ合えばどの機種でも使える全機種対応タイプも珍しくありません。

カバー&ケースのプラス機能
 本体を保護するカバー・ケース(iPhoneにはバンパーと呼ばれる形状のカバーもあります)には、大きく分けて、シリコン製のシリコンカバー(ケース)とプラスチック製や金属製のハードカバー(ケース)、シリコンとプラスチックの間を取ったTPUカバー(ケース)、そして、合成皮革や本革を使用したレザーカバー(ケース)の4つのタイプがあります。
  • バッテリー内蔵型ケース:
     最も普及しているAppleのiPhoneシリーズはバッテリーの取り外しができないため予備用のバッテリーを用意することが出来ないのですが、その代わりにサードパーティーから発売されているのがバッテリーを内蔵したケースです。このケースのメリットは、本体内蔵のバッテリーの大きさでは実現できない大容量バッテリーを利用できることです。本体にケースやカバーが追加されるため厚みや重さが増してしまうのは仕方ありませんが、中には見た目の違和感をデザインでカバーしている秀逸な製品もあります。

  • スポーツ対応ケース:
     ジョギングをしながらスマホで音楽を聴きたい、アプリを使用してランニングの記録を付けたいなど運動中にスマホをアームバンドで固定できるケースもあります。

  • カードホルダー付ケース:
     スマホはiPhoneシリーズのようにおサイフケータイ機能に対応していない端末があります。そういった端末でおサイフケータイの代わりとなるのがカードホルダー付のケースです。クレジットカードやSuicaやTOICA、ICOCAなどの電子マネーカードを入れれば、擬似的にではありますが、スマホをおサイフケータイ対応の携帯電話のように使うことが可能です。なお、手帳型ケースには内側にカードホルダーが付いているケースが殆どです。

  • 防水ケース:
     最近では防水対応のスマホも増えましたが、ケースで防水できる商品もあります。

スマホの充電切れ対策

 スマホを購入する際、多くの人が気にしているのがバッテリーの保ちでしょう。スマホは高機能であるが故に電力消費量が大きく、従来の携帯電話に比べてバッテリーを直ぐに消費してしまうことは事実です。


方法(1):モバイルバッテリーを活用する
 近年主流になっているのがこの方法で、スマホとは別にモバイルバッテリーを持ち歩くため、いつでも・どこでも充電することができます。メリットとしては、スマホ本体に何も追加する必要がないこと、スマホ本体以外にモバイルWi-Fiルータなどの充電にも使用できること、また、10,000mAh超の非常に大容量な製品も登場しており、機種によっては満充電を数回分も確保出来ることです。
 以前と比べて大容量のモバイルバッテリーの低価格化が進んでおり、これもより有効な手段になりました。製品形態も様々で、エネループ電池を入れて使うことが出来るスティックブースターやコンセントから複数の危機を同時に充電できるアダプタ、ソーラーパネルによる太陽光充電ができる製品など様々なものがあります。iPhoneシリーズにUSBで接続するための専用ケーブルももちろん発売されています。どれも様々なモバイル機器を持ち歩く現代のニーズに応えた逸品です。

方法(2):内蔵バッテリーを大容量のバッテリーに交換
 スマホを購入した際に初めから同梱されている内蔵バッテリーをより大容量のバッテリーに換装する方法で、これも持ち物を増やすことなくバッテリーの容量を増やせる手軽な方法です。ただし、自分のスマホに対応したサードパーティー製の大容量バッテリーが販売されていること、そもそもバッテリーが交換可能な端末であることが条件となります。

方法(3):バッテリー内蔵ケースを利用する
 最も普及しているAppleのiPhoneシリーズではバッテリーの取り外しが出来ず、その代わりにサードパーティーから発売されているのがバッテリーを内蔵したケースを装着する方法です。この方法のメリットは、本体内蔵のバッテリーの大きさでは実現できない大容量バッテリーを利用できることです。本体にケースやカバーが追加されるので厚みや重さが増してしまうのは仕方ありませんが、見た目の違和感をデザインでカバーしている秀逸な製品もあります。


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【3】スマホ料金とその節約法

 スマホを導入しているのだけど、或はこれから購入を検討しているのだけど、スマホにかかる代金が高くて二の足を踏んでいる人もいることと思います。本節ではスマホ代金の節約法を詳しく取り上げ解説しました。
スマホって高いの?〜スマホの維持費用〜


携帯電話と本体価格に差はない
 スマホは高機能なので携帯電話に比べて高そうなイメージがありますが、携帯電話も昔に比べて値段が上がっているので、端末の価格差は余り大きくありません。機種によっては以前の携帯電話よりも安くなっていることもあるくらいです。

実質0円と一括0円の違いとは?
 スマホを買う際に実質0円とか一括0円といった表現を目にしたことがあると思います。どちらもスマホの本体代金が無料になるように聞こえますが、実は両者には大きな違いがあるのです。そしてこの違いが、各キャリアが用意している毎月の割引に大きく関係してきるのです。
 各キャリアは2年縛りの契約者を対象に2年間毎月の料金から一定額を割引くサービスを実施していますが(端末によって金額が異なったり適用されない場合もあります)、この割引の対象になるのはスマホの本体代金やパケット定額料金などです。たとえば購入しようとしたスマホの本体代金が7万5,000円で、毎月の割引額が3,125円適用される場合、2年間の割引きを全てスマホの本体代金に充てると、3,125円×24ヵ月=7万5,000円になります。2年間使い続けることで最終的にスマホの本体代金が0円になるというわけですが、これが「実質0円」です。途中で解約した場合には、2年に足りない月数×3,125円は割引かれず、解約後にも本体代金の支払いが残ります。それに対して「一括0円」とは、ショップやキャリアがスマホの本体代金を負担して0円にするという意味です。毎月の割引額が3,125円適用される場合、本体代金は最初から0円になっているので、パケット定額料金から割引かれる、つまり、「実質0円」よりも毎月の料金が3,125円も安くなるということなのです。そうすると、「一括0円」の方が圧倒的にお得だということになりますが、次に問題になるのが適用の条件です。まず同じキャリアの機種変更ではこれはほぼ絶望的です。「一括0円」でスマホをゲットするにはMNPでの契約が必須になります。さらにキャッシュバックまでつく場合があるMNP(これは14年3月を境に大幅に縮小された)が断然お得です。要するにMNPで「一括0円」を実施している店舗を探せばよいということになるわけですが、最後に注意したいのがオプション条件です。上手い話には大概落とし穴があるもので、様々なオプションサービスの加入や他の機器の抱き合わせ契約を迫られる場合があります。オプションサービスは最低利用期間を過ぎれば解約は自由ですが、自分で解約し忘れると請求が続いてしまいます。また他の機器の抱き合わせについては、初期費用が高額になる場合があります。よく条件を確認して、上手に「一括0円」のスマホを探すようにしましょう。

目指すは月5000円未満〜スマホ料金ここは削れる〜

 多くの人が家計に対する大きな負担だとして不満に感じているスマホの料金ですが、まずは料金の仕組みをしっかりと理解して節約のポイントを見極めましょう。スマホの毎月の固定料金は大体6000〜7000円と言われますが、目指すは月5000円未満です。
スマホにかかる料金の内訳

 まずはスマホにかかる月額料金の構造を整理してみましょう。

 スマホで毎月支払う料金の内訳は、大まかに言って、(1)誰でも基本的にかかる固定費と、(2)その人の利用状況に応じてかかる通話やオプション費用、そして、(3)端末代金に関わる費用(分割金額と割引額の差額)の3つになります。この金額を合計すると月々の支払額が決まる仕組みです。
 まずは固定費ですが、スマホをインターネットに接続して使う上で基本料とネット接続料、パケット定額料の3つは避けて通れない項目です。携帯電話会社やプランによって異なりますが、この3項目を加算するとスマホの固定料金は大体7000円程度になります。なお、NTTドコモの場合は通信量が少ない人向けのパケット定額プランがあって、これより1000円ほど安くできます。次は日々のスマホ利用に関わる料金で、音声通話にかかった通話料と留守番電話やアプリ使い放題パックなどのオプション料金がこれに当たります。これは利用者の使い方によって大きく変わる要素で、何れも削減可能項目です。最後はスマホ本体(端末)の購入に関わる料金で、実はここがスマホの毎月の料金を大きく左右する重要ポイントとなります。普通「一括」で買うか「分割」で買うかの違いしかなさそうに思うでしょうが、キャリアによって様々な端末の割引制度があり、それによって安くもなれば高くもなるのです。
カギを握る本体購入法

 先に月々のスマホの利用料は6000円〜7000円程度と言いましたが、中にはその支払額が5000円未満という人が意外と多くいるのです。その差はなぜ生まれるのかというと、それがこの割引制度にあるのです。
 機種にもよりますが、スマホ本体の価格は意外と高く、大抵6〜8万円程度します。それを2年間の金利なしの月々の分割支払額を決めた上で、その金額から更に携帯電話会社による端末代の割引額が差し引かれて月々の実質負担額(MNPと新規/機種変更で大幅に価格が異なります)が決まります。これは端末価格の分割払いの負担を抑えるために用意した制度で、2年以内に解約した場合は残りの月数分の分割額をまとめて支払うことになるので注意が必要です。これがいわゆる「2年縛り」と呼ばれるものです。
MNP(携帯電話番号ポータビリティー)は節約効果が大

 月々サポートの額は、「他社からの乗り換え(MNP)」と「新規契約」「機種変更」とでそれぞれ異なり、MNPの場合の割引額が大きくなっています。MNP(携帯電話番号ポータビリティー)とは、電話番号を維持して他社から乗り換える方法のことで、各携帯電話会社は自社に移ってくれる人にサービスをしているのです。
 まずスマホを一括で買うと、毎月の分割代が要らず、月々サポート割引が適用されるため、スマホの端末代が最初にかかる以外は、月々の維持費を大幅に安くすることが出来ます。上手くすれば最低維持費が大体4千円くらいに抑えられます。もっとも実際にはこれに通話料やオプション料が加算されるわけですが、それらを何とか安く抑えることが出来れば月5000円未満の支払いも可能になるというわけです。
メールアドレスは引き継げない〜MNP(携帯電話番号ポータビリティー)にはデメリットも〜

 こう書くとMNP(携帯電話番号ポータビリティー)はいいことずくめに思えるかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。

 契約種別は大きく、(1)MNP(携帯電話番号ポータビリティー)、(2)新規契約、(3)機種変更の3つに分けられ、そのそれぞれにメリットとデメリットがあります。MNPを利用する場合がコスト面では一番有利ですが、電話番号は引き継げるものの、携帯電話会社のメールアドレスなどは引き継げないものが大半で、電話番号やメールアドレスを引き継げる機種変更はコスト面でのメリットは少なくなります。元の携帯電話会社で割引を受けている場合も当然ながら引き継げません。また、たとえばNTTドコモとauではパケット定額プランへの加入が必要となるなど月々サポートを受けるには条件があります。
 毎月の実質負担額はスマホ本体の分割払い分(割賦代金)と月々サポートの差額で決まります。なお、月々サポートの額は端末により異なり、携帯電話会社はこの額を変えることで端末の売れ筋を誘導しているのです。機種によっては月々サポートの額が端末の分割代金より大きくなることもあり、この場合はその差額分が利用料金から引かれることになります。また、 スマホ本体の購入時には頭金が必要になりますが、家電量販店などでスマホを購入する際は、この購入時の頭金を値引く代わりに有料オプションへの加入を勧められるケースがあります。販売店は複数の有料オプションに加入することで頭金を0円にするサービスを実施しています。激安ショップでは20個などの大量のオプション加入を前提に大幅に端末代を値引くこともあり、これを利用すると初期費用をかなり安くできる反面、有料オプションを直ぐに解約しないと、毎月数百円から数千円を支払うことになるので注意が必要です。こうした場合は、加入したあと出来るだけ早く解約するとよいでしょう(なお、即解約するにしても、裁定1カ月分ないし2ヶ月程度のオプション料金がかかる場合もあります)。
まずはMNP、駄目なら通話見直し

 現在のスマホの料金体系は、同じ携帯電話会社の端末を長く使い続ける人よりも、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)を使って携帯電話会社を変えてゆく人に有利になっています。このため、携帯メールのアドレスが変わっても問題ない人はまずMNPを検討しましょう。

 現在のスマホの料金は同じ携帯電話会社を長く使い続ける方が高くつく仕組みになっています。逆に2年単位でMNPで携帯電話会社を変えていった方が料金が安くなります。このため、携帯メールのアドレスなどが変わっても問題がないなら、MNPを積極的に利用した方が断然有利です。電話番号が変わっても構わないという人や、スマホでは通話しないという人なら、格安SIMも検討しましょう。これなら月々500〜1000円程度で利用出来ます。その一方で、MNPなどが難しい人は、通話料金を抑え、オプションを見直すことで毎月のランニングコストを抑えるよう努力しましょう。MNPが難しい人は抜本的な料金プランの変更は難しいので、音声通話やオプションを見直すとよいでしょう。
スマホ料金を最大2000円安くする方法〜自宅のネット回線と同じキャリアに〜


自宅にいる時はWi-Fiに
 スマホのパケットし放題は繋ぎたい放題ではありません。月に決められた転送量を越えると通信速度が制限されてしまうのです。以前は殆どのキャリアで7GBが上限となっていましたが、最近では2GB〜15GBなど自分で選択できるようになりました。ただ、まとめて映画などの動画を見たりすると、気がつけばあっという間に2〜3GBくらいの転送量になっていたりします。なので、「自宅でゆっくり動画でも」と思った時は必ず自宅のWi-Fiに切り替えてネット利用することが大事です。

自宅のネット回線とスマホを「同じキャリア」にするととても安い
 スマホの回線も使って、家にもインターネットを引いて、となると、気になるのがその料金です。家計にも響くので、両方はやっていられないという人が大半でしょう。そのためもあってか、最近では自宅にインターネット回線をあえてを引かず、スマホの回線とモバイル Wi-Fiルーターなどで済ませてしまうという人も多くなっています。ただ、 Wi-Fiでは通信不良なども多く、仕事その他でネットをヘビーに使う人は、どうしても光回線を自宅に引かざるを得ないということになります。そんな人に朗報なのが、最近話題になっている「光回線セット割」というサービスで、これを利用して自宅のインターネットとスマホを同じキャリアにすると、スマホ代が大分安くなるのです。まずauが2012年からこのサービスを開始しており、続いてドコモとソフトバンクも今年の3月1日よりサービス提供が始まります。たとえばソフトバンクの「スマート値引き」は、スマホとネット回線の「ソフトバンク光」で最大月2,000円を割引してくれるというサービスです。
 ドコモやauも同様のサービスをしているのですが、10GB以上を契約しているならソフトバンクがお得です。しかも、auとソフトバンクは家族1人につき適用されるので、たとえば10GBで家族4人の場合、一番割引率の高いソフトバンクなら、2,000円×4人で、最大月8,000円も安くなるのです。その上、これは離れて暮す家族でもOKなので、実家のネット回線を変更さえすれば自分も安くできるというのだから断然お得というわけです。さらに、25歳以下の家族にがいれば更に有利で、3社共に「学割」も併用できるというのです。学割とは、25歳以下の対象者(学生でなくてもOK)とその家族にも割引が適用されるサービスです。なお、家族の割引適用期間は、ドコモは1年間、auは2年間、ソフトバンクは対象が25歳まで対象者の家族も適用されます。そんな訳で、自分の家族の人数や利用状況に応じて一番お得なプランを探してみましょう。ちょっとした工夫をするだけで、金額をぐっと抑えながらネッを活用することが可能になります。

スマホの料金、払い過ぎていませんか?〜MVNO(格安スマホ)でスマホの維持費を安くする〜
新たな選択肢「MVNO(格安スマホ)」を活用する

 利用者がキャリアに払っている毎月の費用はおおよそ6,000円以上になるでしょうし、新しい音声定額プランなら8,000円以上にもなります。中でも大きな負担になっているのがパケット定額料金ですが、パケット定額料金はホームページを見たりメールを送ったり、アプリをダウンロードしたりLINEで友達とやりとりするなど通話以外の通信のために必要なので高いのは仕方がないと思っている人もいるかも知れません。しかし、これがもし1,000円程度に抑えられたらどうでしょうか。実は今スマホの維持費を安くできるMVNOの利用が注目され始めているのです。
MVNOって何?

格安スマホ ドコモやau、ソフトバンクと言った3大キャリアの新しいプランを見ると、家族なしで電話を殆ど利用しないデータ通信がメインなユーザーにとっては実質値上げが為されたに等しいことが分かりました。そんな人にオススメしたいのがMVNO(格安スマホ)です。聞き慣れない名前ですが、分かりやすさ優先で「格安SIM」とも呼ばれています。最近では低予算モデルのスマホとMVNOを組み合わせた「格安スマホ」もメディアで多く取り上げられるようになりました。

 MVNOとは、自らは回線インフラを持たない企業がキャリアの回線をレンタルする形で回線契約を提供する仕組みです。ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアは日本中にアンテナを立てて電波を供給していますが、それに対してMVNOは、自前で設備を持たずにキャリアから回線をレンタルして販売している「仮想移動体通信事業者(MVN:Mobile Virtual Network Operator)」です。主にIIJやOCNなどの既存インターネットプロバイダがMVNOを行なっています。それに、殆どのMVNOは人口カバー率100%のドコモ回線を使用していますので安心です。最近ではauの回線を使ったMVNOサービスmineoも登場しています。
 MVNOで提供されるプランはデータ量の上限を少なめにして月額料金を格安に出来るので非常にお得です。もちろん通話定額のないプランが選べるのでデータ通信に特化できます。プランによっては、3大キャリアなら5,000円はかかるパケット料金を500円とか、高くても1,000円以下まで下げることが可能です。当初は日本通信が展開するb-mobile SIMだけでしたが、最近は様々な企業が参入して価格競争が激化し、各社値下げや音声付プランを始めるMVNOも増えて選択肢が広がり、成熟期に入りつつあります。
キャリアの音声定額プラン開始で注目を集める

 以前のMVNO(格安スマホ)はデータ通信のみで音声通話に対応しておらず、通話をIP電話アプリに頼るスマホか、タブレットやモバイルWiFiルーターのデータ通信SIMとして使用されていました。しかし、最近は音声通話に対応したMVNOが増えて来ており、スマホの契約をそのまま移すのに適したプランが充実してきています。

 3大キャリアが足並みを揃えて通話定額プランに移行したことで、よく電話をする人にとっては費用が安くなりましたが、その一方で、殆ど電話をしないデータ通信がメインのユーザーにとっては高額な無料通話を強制的に付与されたようなもので、実質的な値上げに他なりません。こうした流れもあり、音声通話付のMVNOプランが今後一気に普及することが予想されています。しかもこれらのMVNOプランは、オプション料金は多少かかりますが、現在の電話番号をそのまま持ち越せるMNPにも対応しているので安心です。
なぜMVNO(格安スマホ)は安いのか?

 キャリアから回線を卸してもらっているMVNO(格安スマホ)がキャリアより安く売ることが出来るのはなぜでしょうか? その理由を以下で説明します。


端末代の上乗せがない
 キャリアでスマホを契約する場合、スマホの端末費用は2年契約することで毎月値引きしてもらえます。値引きによって2年間で0円になる(実質0円)端末もありますが、しかし、MVNOではSIMカードのみを契約するか、元から安い端末をセットにした販売が主流です。
 なぜキャリアはハイスペックな最新スマホの端末代(約6〜10万円)をほぼただ同然に出来るのかをと言うと、それは端末代を毎月の費用に含めて回収しているからです。こうすることでユーザーは簡単に契約を解除することができなくなり、長期に渡って契約が望めます。ユーザーは端末代を気にせず、最新のスマホを抵抗なく買うことができるので、メーカーにとっても美味い商売です。その一方で端末代を上乗せしていないMVNOの月額費用は、端末代が元々無料であるという理由から料金を格安にできるのです。最近ではスペックの差はそれほどなくなってきていますが、MVNOでセット販売されているスマホはキャリアが販売しているハイスペックなスマホとは別物で、定価が5万円以下の廉価なスマホが殆どです。

高速通信容量と通信速度の違い
 MVNOの料金を決める大きな要因は高速通信時の容量と通信速度です。高速通信時は端末が対応している通信規格内の最高速度で通信出来ます(※ただし、一部のプランは高速時の速度を制限していたり高速通信がなかったりする場合もあります)。形態は各社プランによって様々ですが、毎月(もしくは毎日)一定容量の高速通信容量が補充され、使い切るまで高速なプランや、用途に合わせて高速と低速を好きな時に切り替えられるプラン、追加料金で高速通信容量をチャージ出来るプランなどがあります。高速通信容量で高速な通信を利用するには、端末も高速な通信規格に対応している必要があるので、古いスマホを中古で購入する場合に注意が必要です。
 最近のMVNOプランは高速通信容量と通信速度がキャリアのプランと比べても遜色がなくなっています。高速通信容量が多いほど快適に通信することができますが、料金も高くなるので自分に合った通信容量のプランを選びましょう。
  • 参考:自分のパケット利用量を知る
     毎月の携帯電話料金の明細には自分が使用したパケット通信の利用量が記載されています。その利用量に収まる高速通信容量を持ったMVNOプランを選べば従来と変わらない通信環境を得ることができます。MVNOによっては使った通信容量をアプリで見ることも出来るので、プラン変更の目安にすることが可能です(※ただし、中にはプラン変更に対応していないMVNOもあるので注意が必要です)。なお、上記のパケット利用量の話はあくまでLTEや3Gの回線を使用した通信のみが対象で、自宅のWi-Fiに接続しての通信は関係ありません。つまり、自宅のWi-Fi利用がメインの人はパケット利用量をかなり抑えられているので、より高速通信容量の少ないプランを選択出来るのです。

競争の原理が働いている
 ドコモやau、ソフトバンクと言った3大キャリアの音声定額プランの料金差は驚くことに1円もないのです。誰でも参入できる市場ではないため、3社で足並みを揃えてしまえば競争はなくなってしまうからです。けれども、MVNO市場は違います。プランの内容はどんどんよくなり、料金も値下がりを続けています。MNP可能な音声通話付プランに対応するMVNOも増え、キャリアで2年縛りを終えたユーザーに有力な選択肢になりました。毎月のようにどこかがプランを見直して最良の選択肢が変わり、ユーザーを激しく取り合っています。

サポート体制の違い
 キャリアのような全国にカスタマーサポートの拠点を持たないことで運営費用を減らしています。当然ながらキャリアと同様のサポートは期待できません。そのため、ドコモ系のMVNOだからと言ってドコモショップでサポートを受けることは出来ないのです。

MVNO(格安スマホ)における音声通話の方法

 MVNO(格安スマホ)のプランは、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)が可能な音声通話に対応した音声通話付プランとデータ通信プランの2つに大別することが出来ます。音声通話付プランであればキャリアの契約と同じ品質で音声通話が可能ですし、また、データ通信プランにおいても音声通話がまったくできないわけではありません。それが以下のような方法です。


IP電話を利用する
 NTTコミュニケーションズが提供する050 plusに代表されるIP電話アプリを利用すれば、自分の電話番号を持って誰とでも通話が可能になります。通話料はキャリアのプランよりも格安になります。ただし、これまでキャリアで使用していた番号とは別の番号(050から始まる番号)になります。また、通常の電話に比べるとやや遠く聞こえたり遅れて聞こえたりします。

LINEなどの無料通話を利用する
 電話をしたい相手がLINEなどの無料通話機能(同社が提供するLINE電話とは違います)を持ったアプリで繋がっている場合、アプリ同士で通話する方法もあります。ただし、通話料は無料ですが、電話番号を持つことが出来ないため、知らない相手とは発信も着信も出来ません。また、IP電話よりも音質が悪く、安定しない場合があります。

メールに関する注意点

 既存のキャリアからMVNOに移る際に注意が必要な点として、キャリアメールがなくなることが挙げられます。最近ではLINEなどのコミュニケーションアプリが普及したことでメールも以前ほど重要ではなくなりましたが、メールでしか連絡出来ない相手がいる場合にはアドレスの変更を伝える手間がかかります。今後の乗り換えも考えて、契約に依存しないメールアドレス(Gmailなど)に変えてみるのも一つの選択肢になるでしょう。
MVNO(格安スマホ)の契約

 キャリアとの契約では、スマホ端末と料金プランを選択して使える状態になったスマホ端末を受け取ることが出来ます。しかし、MVNOとの契約では基本的に「SIMカード」と呼ばれる契約情報が記録された小さなチップを受け取るだけです。最近は安価なスマホとセットで販売する商品も出て来ていますが、このSIMカードを予め自分で用意したスマホ端末のスロットに挿し込んで使用します。SIMカードを挿すことはそれほど難しいことではありません。


契約の流れ
 MVNO(格安スマホ)と契約する流れについて説明します。

 まずは利用する端末を準備する必要があります。現在主流のMVNOプランはドコモの回線を使用しています。ドコモ系のMVNOを利用するにはドコモのスマホ端末かSIMフリーの端末が必要になります。一方、auのスマホ端末はドコモやソフトバンクと通信方式が異なるため、SIMフリー化出来たとしても、残念ながらドコモ系のMVNOは利用出来ず、auの回線を使ったMVNOサービスmineoならLTE対応スマホのみ使用することが出来ます。また、ソフトバンクのスマホ端末はごく一部の端末(2014年2月時点でたったの4機種)しかSIMロックの解除に対応していないため、話題になることは殆どありません。今まで使っていたスマホが条件を満たしているのであれば、そのままMVNOでも使うことが出来ます。なければ好きな白ロムを購入するか、MVNOがプランとセットで提供しているスマホにする方法もあります。
 次に検討が必要なのが「音声通話対応プランか、データ通信プランにするか」です。いま使っている電話番号をそのまま使いたいのであれば音声通話対応プランになります。データ通信プランは、使っている電話番号を無くして音声通話をIP電話アプリなどに置き換えられる人向けです。何れかのプランに決まったら、各社から提供されているプランを見比べてみましょう。
 契約したいプランが決まればいよいよ申し込みです。音声通話対応プランでMNPを利用する場合は予め現在のキャリアからMNP予約番号を取得する必要があります。取得方法はキャリアによって異なるのので、キャリアのホームページで確認して下さい。申し込み方法はネットで申し込む方法と店頭で申し込む方法の2通りあります。プロバイダが提供するプランは各社の専用サイトからオンラインで申し込みすることが出来ます。家電量販店が販売しているパッケージプランは店頭で申し込むことが出来ます。音声通話対応プランの申し込みには本人確認書類が必要です。SIMカードが届くまでに数日かかるので、MNPの場合に電話が利用できなくなる時間が出来ます。それを避けるために、最近はビックカメラのBIC SIMカウンターのように、その場で申し込みからMNPの転入手続き、SIMカードの受け取りまでできるサービスも登場しています。
 SIMカードが届いたら用意したスマホにセットします。SIMカードを挿すスロットの位置はスマホによって異なります。無事セットすることが出来たらAPN設定を行ないます。APN設定はOSによって異なるので、サポート情報を確認して下さい。入力する値もMVNO各社によって異なります。

SIMカードの種類について
 MVNO各社が提供するSIMカードの対応サイズにはややばらつきがあり、nanoSIMに対応していないMVNOもあるので、iPhoneで利用したい人は注意が必要です。なお、SIMカードのサイズを変換するアダプタが販売されているので、nanoSIMを標準SIMやmicroSIMに変換することが出来ます。当然ながら逆は不可能です。
 スマホ端末で利用するSIMカードには3種類のサイズがあります。
  1. 標準SIM:
     3種類の中で最もサイズが大きく、古くからあるSIMカード。2010年頃までに発売されたスマホ端末で使用されていたサイズです。

  2. microSIM:
     ドコモではminiUIMカードと呼ばれるサイズで、おおよそ2011年以降に発売されたAndroid搭載のスマホ端末やiPhone 4Sまでがこのサイズです。

  3. nanoSIM:
     iPhone 5から採用されたmicroSIMよりさらに小型のSIMカードです。

SIMロックを解除できる変換アダプタ
 変換アダプタの中には、サイズを変換するだけでなく本体のSIMロックを解除する製品もあります。ソフトバンクから発売されたiPhone 4SのSIMロックを変換アダプタで解除し、MVNO契約のnanoSIMを用意して使用することができます。ただし、変換アダプタの利用は自己責任です。

参考:スマホに関する参考文献と参考サイト


◆参考図書
【完全ガイドシリーズ080】スマートフォン完全ガイド (100%ムックシリーズ)
雑誌
『【完全ガイドシリーズ080】スマートフォン完全ガイド』
100%ムックシリーズ、晋遊舎・2015年3月、680円
節約の極意 教えます。(得) 節約の極意から最新スマホ辛口判定まで!
NHKテレビテキスト NHK趣味どきっ!『ゼロからスタートもう怖くない!スマホ』
岡嶋裕史・講師、日本放送協会+NHK出版・編
NHKテレビテキスト NHK趣味どきっ!『ゼロからスタートもう怖くない!スマホ』
NHKテレビテキスト、NHK出版・2015年03月、1,100円
増井俊之『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』光文社新書
増井俊之・著
『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』
光文社新書、光文社・2015年2月、972円
みんなジョブズにダマされてる!? スマホはユーザを賢くしない時間潰しツール、コンピュータの使いやすさは20年間向上していない、本当に便利な理想のコンピュータとは? ユーザインタフェースの第一人者がこの問題の解決に挑む。

スマホお悩みサポートメニュー
http://nttdocomo.support-menu.jp/
スマートフォン比較表
http://www.smph.info/
スマートフォン比較 - クチコミランキング
http://www.kuchiran.jp/pc/smartphone.html
格安SIMカード比較サイト SIM-FAN 【MVNOでスマホ節約!】
〜格安SIMをタイプ別で比較!〜
http://sim-fan.mobile-runner.com/
SIM通 SIMカード比較情報(1,000円未満_月プラン) - 教えて!goo
http://sim.oshiete.goo.ne.jp/guide/spec/


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