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 安くなったとは言っても、パソコンはやはりまだまだ高価な商品です。自分の使用目的に合ったパソコンをなるべく安く買うためにはどうしたらよいでしょうか? 期待されたOSであるWindows 7も近く発売されるという状況の中、今月は中古パソコン購入術も含むパソコンの有利な選び方と買い方について特集しました。
パソコン

パソコンの買い方 選び方
【1】】OS(Operating System)とは?〜OSが無ければパソコンはただの箱〜
【2】パソコンの買い方・選び方〜自分に合ったパソコンを選ぶために〜
【3】中古パソコンの買い方〜その注意点と有利な選択法〜


【1】OS(Operating System)とは?〜OSが無ければパソコンはただの箱〜

 パソコンの有利な選び方と買い方について解説する前に、本項ではパソコンを動かす1番重要なソフトであるOSについて参考までにまずは解説します。
OS(Operating System)とは何か?


OSとは?
 OSとはオペレーティングシステム(Operating System)の略で、これもパソコンを動かすために無くてはならない一番基本的なソフトです。パソコンの全てを管理しているため、OSが無かったらパソコンは動かないただの箱になってしまいます。

 代表的なOSには、皆さんもよくご存知のマイクロソフト社のWindows OSとアップル社のマッキントッシュ用のMac OS があります。この両者で出来ることに大きな違いはありませんが、操作の仕方や文字等の見え方が異なっており、人によって好みが分かれるところです。また、Windows かMac OS のどちらかでしか使えないソフトもありますので、人によっては使い分ける必要が出てきます。(※Windowsマシンで動くビジネス系ソフトが多いこともあってOSの大半はWindowsが占めていますが、マッキントッシュはグラフィック関係に強いため、デザイナーなどに利用者が多くいます。) 
 ちなみに、他に有名なOSとしてはUNIX系OSがありますが、これはパソコン上級者向けのOS で、パソコン初心者にはやや扱いが難しいです。また、UNIX系OSがプリインストールされたパソコンを販売するメーカーやパソコンショップは少なく、UNIX系OSは自分でインストールを行なうが一般的となっています。なお、UNIX系OSでは特に Linux が人気で、Linuxのインストール用ソフトを購入するか、ウェブサイトで配布されているデータからインストール用ディスクを作ることにより、Linuxのインストールが可能です。最近はLinuxで動くパソコン用アプリケーションも一部では増えてきています。

Windowsとは?
 WindowsとはMicrosoft社が作っているOSで、Windows3.1から一般に普及が始まり、Windows 95、Windows 98、Windows NT、Windows 2000、Windows Me、Windows XP、Windows Vistaと進化してきました。Windows Vista がOSとしては現在最新ですが、このOSは2007年1月に発売されてかなり経ちますが、 Windows XPも人気があってOSとして現在もよく使われています。

 なお、Windows Vistaになってからデザインや機能が一新され、そのためパソコンに要求するスペックがかなり高くなりました。よって、Windows Vista搭載のパソコンを選ぶ時は、メインメモリーの容量を多くする等ある程度のスペックを確保しないと快適に使えないという難点がこのOSにはあります。現在殆どの最新モデルでWindows Vistaが搭載されていますが、中古品も含め、ショップブランドを販売するパソコンショップなどではまだWindows XP搭載パソコンが販売されているようです。

Mac OSとは?
 Apple社が作っているOSで、Macintosh(Mac)というパソコンシリーズに搭載されているOSです。マッキントッシュというマシンは、現在よく見られるようなマウスでパソコンを操作するグラフィック系パソコンがまだ存在せず、文字を打ち込んでパソコンを操作していた時代に、グラフィック系のOSを世に問うて反響を呼びました。そのためマッキントッシュは、洗練された直感的に操作出来るグラフィック系ソフト類を活かしてマルチメディア系に強く、また、映像や音楽を使うクリエイターなどに人気が高いマシンです。
 なお、このMac OSですが、現行の新しいMac OSは、Mac OS Xと呼ばれることが多く、ただ単にMac OSと言った場合、Mac OS Xよりも古いバージョンのMac OSを意味することが多いようです。しかし、書籍等で厳格にこのような呼び方になっているわけではなく、現行の新しいバージョンのMac OS Xを単にMac OSと呼ぶこともありますし、略してMac と表記されている場合もあります。本来MacはApple 社が製造したパソコン本体のことを意味するのですが、文脈によってはMacがMac OSのことを指している場合もあります。

Windows XPとWindows Vista


Windows XP
 Windows XPには主にHome EditionとProfessionalとMedia Center Editonがあり、その違いはWindows XPホームページで確認することができます。一般的に個人で使うにはHome Editionで充分です(※後から他のバージョンに移行するのも簡単に出来ますが、その分お金がかかるので最初に決めておくのが無難でしょう)。

Windows Vista
 Windows Vistaには、様々なユーザーに対応するためにXPと同様に幾つかのバージョンがあり、Home BasicとHome Premium、Business、Enterprise、Ultimateなどがあります。それぞれ価格と使用できる機能などに違いがありますが、Microsoft Windowsホームページでその詳細を確認することが出来ます。個人で使うにはHomePremiumがオススメで、ビジネスユーザーの方にはBusiness、Enterpriseなどが向いていますが、個人向け・ビジネスユーザー向けとどちらにも対応するUltimateもオススメです(※これも後から他のバージョンに移行したい場合、アップグレード可能な製品を買えば簡単にアップグレード出来ますが、お金がかかるので最初に決めておきたいものです)。


Windows Service Packについて
 Windows OSは、XPにせよVistaにせよ、同じ名前でありながらOSは常に進化しています。それは、OSは複雑な仕組みで成り立っており、細かいところまでチェックするのは難しく、セキュリティーホールなどOSに欠陥が存在するのは避けられない問題なので、それらの欠陥が見つかる度にバグが修正されパッチが当てられるからです。それ以外にもService Packのバージョンによってはかなり大きなソフトのバージョンアップも一部にはありますが、余り大きな修正をすると、それが原因で不具合が起こることにもなるので、基本的には余り大きな変化が見られるほどの修正が行われることは滅多になく、普段と同じ使い方のままでよい修正が大半です。そして、これらの修正は、Windows UpdatというOSに付属した機能により自動更新されるため、この修正版の入手には料金はかかりません。ちなみに、Windows Vistaの最初のService Packが導入されると同時にWindows XPのService Pack 3(SP3)がリリースされたことからも分かるように、Windows XPの人気が伺えるというものです。

Windows Vistaについて


■Windows Vistaの特徴
新しいユーザーインターフェース
 Windows Vistaでは新しいユーザーインターフェースが用意されています。半透明などの視覚効果を使ったデザインのウィンドウが特徴なWindows Aeroやアプリケーション一覧などが表示されるスタートメニュー、ファイル一覧が表示されるエクスプローラなどビジュアル面を中心に機能が向上し、それなりに便利になったユーザーインターフェースが使用できます。
Internet Explorer 7
 インターネット閲覧ソフトInternet Explorerの新バージョン7(現在は8がリリースされています)を搭載しています。タブプラウザやRSSに対応しているので、より効率的にインターネットで情報収集を行なうことが可能になりました。
Windows Media Player 11
 Windows Vistaでは、音楽&動画管理ソフトのWindows Media Playerの使いやすさがより向上した新しいバージョン11が搭載されています。
セキュリティ
 ウイルス対策など様々なセキュリティ対策機能が向上し、パソコンをより安全に使うことが出来るようになりました。
 なお、Windows Vistaでは、バージョンによってWindows Aeroを搭載していないなど使用するバージョンによって使えない機能もあります。


■Windows Vistaのバージョン
 Windows VistaにもWindowsXPと同様に幾つかバージョンがあります。大きく分けて5つのバージョンありますので、購入する時には使用用途に応じて自分に合ったバージョンを選ぶ必要があります。
Windows Vista Home Basic
 一般ユーザー向けのバージョンで、Windows XPでいうとHome Editionに当たります。Home Premiumと比較すると、さほそ高度な機能がありませんが、セキュリティの向上に対応し、基本的な機能は揃っています。
Windows Vista Home Premium
 一般ユーザー向けのバージョンで、Home Basicと比べ高度な機能が揃っています。Windows Aeroが使え、Windows Media Centerの機能が全て使えるなどエンターテイメント機能が充実しているバージョンです。一般ユーザーが購入されるとしたら、このバージョンが最適でしょう。
Windows Vista Business
 ビジネスユーザー向けのバージョンで、Windows XPで言うとProfessionalに当たります。中小企業を含め、あらゆる企業に向いているバージョンです。
Windows Vista Enterprise
 ビジネスユーザー向けのバージョンで、大規模でグローバルな企業などに向いているバージョンです。
Windows Vista Ultimate
 一般ユーザー、ビジネスユーザーのどちらにも使えるように設計されたバージョンで、Home Premiumにある高度なエンターテイメント機能やBusinessにあるビジネス向き機能が全て使用できるバージョンです。

期待される次期OS Windows 7について


Windows 7とは?
 Windows 7(ウィンドウズ セブン)はMicrosoft 社の最新OSで、Windows Vistaの後継に当たります。Windows Vistaからさらに進化した機能等が含まれており、Windows Vistaで不評だったソフトウェアやドライバの互換性の問題が改善されています。また、特にパフォーマンスの向上がWindows 7の目玉と言われ、Vistaで不ひゅだった動作の重さがかなり改善されていると言われます。そのため、中々普及が進まなかったWindows Vistaに比べ、Windows 7への移行はもっと進むものと期待されています。


■Windows 7のバージョン
 Windows 7 は6つのエディションに分かれており、それぞれ含まれている機能や価格が異なります。また、日本国内では個人向けに以下の3種類のエディションが販売されます。※なお、他のエディションは絶対に入手不可能とは言えないと思いますが、各エディションの中身から判断しても、以下の3種類のエディションから選ぶのが妥当と言えまるでしょう。
Windows 7 Home Premium
 一般ユーザー向けのエディションで、Windows Vistaで言うとHome Premium に当たります。
Windows 7 Professional
 ビジネスユーザー向けのエディションで、Windows Vistaで言うとBusiness に当たります。また、Home Premiumの上位エディションとなっているため、Home Premiumに含まれている機能は全てProfessionalに含まれています。
Windows 7 Ultimate
 Windows 7の最上位エディションで、あらゆる機能が搭載されています。すなわち、Home Premium とProfessionalに含まれている全ての機能が使えることになります。
 家庭での一般的な使用用途であればHome Premiumで充分です。仕事用にも使うのであればProfessionalがオススメですが、それならば、余り価格が変わらず、さらに機能が充実したエディションであるUltimateを選ぶのもよいかも知れません。なぜならProfessionalに含まれず、Ultimateに含まれる機能を見れば、多少予算を増やしてもUltimate を選ぶ価値が充分にあると思われるからです。ちなみに、両者の価格差は約1,000円となっています。(※なお、Ultimate がProfessionalに比べて何故約1,000円だけ高いのか疑問と言えば疑問です。もう少しUltimateの価格が高くてもおかしくはないと考えられますが、価格差が少ない理由は実際に販売が始まってから判明するのかもしれません。) 


Windows 7に求められる性能
 Windows Vistaでは、性能が高いパソコンでないと快適に動作しないという不評がありました。そのため、Windows Vista を快適に使うにはかなり性能が高いパソコンを用意する必要がありました。一方、Windows 7 では、少なくともWindows Vistaよりはパソコンに要求する性能は高くありません。Microsoft社によると、Windows 7 推奨スペックはWindows Vistaとほぼ同等となっています。また、発売前に公開されたWindows 7製品候補版を使用したユーザーの声を聞くと、Windows Vistaよりも快適に動作するという意見が目立っています。ちなみに、Windows Vistaと違って多少性能が低いパソコンでも正常に動作する(ただし動作は重くなる)という報告も多いので、Windows 7では、Windows Vistaで不評だったパソコンに求められる性能が高いという問題点を改善しているようです。よって、Windows VistaからCPU等のハードウェアの性能が進化したことも考えれば、Windows 7を使用するパソコンの性能は、最近のパソコンで標準的な性能を持っていればまず充分と言えるでしょう。

 そんな訳で、最安値クラスのパソコンの性能でも、多少動作が重くなることに我慢すれば導入は可能でしう。もっとも重くなると言っても、Windows Vistaよりは快適に動作するはずです。また、古いパソコンであっても、少なくともWindows Vistaがある程度快適に動く性能であれば、Windows 7も快適に動くものと思われます。ただし、Windows XPが快適に動く性能レベルだと、Windows 7 は多少動作が重くなるかも知れませんので、その点は注意が必要です。


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【2】パソコンの買い方・選び方〜自分に合ったパソコンを選ぶために〜

 パソコンはどうしても高価な買い物です。そのため、誰しも自分に使用目的に合ったパソコンを上手く買いたいものです。そこで本項では、自分に合ったパソコンの買い方について参考になる情報を以下にまとめました。
パソコンの寿命〜最低2台はパソコンをそろえておきたい〜
パソコンの寿命とは?

 パソコンを購入する時、購入してからどれくらい使えるのか、すなわちパソコンの寿命はどのくらいなのか気になると思います。そのパソコンの寿命ですが、(1)「故障して正常に使用出来なくなってしまうまでの期間」と、(2)「使い続けるに当たり性能的に無理がある期間」の2種類があります。

 前者の(1)故障で迎える寿命に関しては、「形あるものはいつかは壊れる」と言われる通り、これは仕方のないことです。一方、(2)後者の性能的に不満が出て迎える寿命に関してですが、最近のパソコンはずいぶんと性能が進化しており、昔のように「パソコンは1年経ったらただの箱」などと言われなくなりました。よって、今では「故障によってパソコンが使えなくなってしまったので寿命が来た」と受け取られるのが一般的です。ただし、購入後1年で故障が生じたなど初期不良等が考えられる故障に関しては除外します。そのような故障は、メーカー保証等を使って修理してもらうことで使い続けることが出来ます。また、メーカー保証が切れた後に故障しても、修理して使い続けたり、一部のPCパーツを交換してアップグレードしたりすることで使い続けるのであれば、「性能に不満が出て寿命を迎えてしまう時期が来たら寿命」と受け取るのが一般的でしょう。
1番早く寿命を迎えるPCパーツ〜HDDの寿命がパソコンの寿命〜

 パソコンに使われているPCパーツは、いつまでも使えるものではなく、使い続けてゆくうちに必ず寿命を迎えます。パソコンが故障した時は大抵どれか1つのPCパーツが故障しているものですが、パソコンに使われているPCパーツの中で比較的寿命が早いものはHDD(ハードディスクドライブ)です。実際、「HDDの寿命はパソコンの寿命に等しい」と言えるくらいで、HDDが先に故障してしまうことが多いのです。

 さて、そのHDDの寿命がどれくらいなのか決めるのは、製品の良し悪しや使い方にもよるので一概には言えず、非常に難しい問題ですが、一般的にHDDの寿命を見積もると、HDD の寿命は約5年程度だと考えるのが妥当でしょう。(※ただし、これは信頼できる統計的なデータから割り出した数値ではないので、あくまで目安として捉えておくのが無難です。正確なHDDの寿命を出すには、実際の使用環境に近い環境に置かれた多数のHDDを使用しての正確なテストが必要になりますが、諸般の事情からこのようなテストを実際に行なうのは現実的に難しいと思います。) 
寿命でない故障も起こりうる

 パソコンは初期不良等による問題によって故障する場合があります。といっても、購入してから早々に壊れることは少ないため寿命なのか判別しづらいところもありますが、大抵のパソコンには購入してから1年間は保証が付くので、購入後1年以内に故障したら、それは寿命ではない故障と言えると考えられます。(※ただし、これは正常な使用環境で使用した場合の話で、たとえば高温多湿や振動が多いところでパソコンを長時間使用すると、PCパーツの劣化・消耗が早まり、1年以内で寿命を迎えてしまう場合もあるので、注意が必要です。) 
「性能に満足出来ない」という意味での寿命は存在するか?

 自分が使用しているパソコンの性能に不満が出て来て買い替え時期と判断した時がそのパソコンの寿命と言えますが、しかし、オーパースペックと呼ばれるほど性能が進化したパソコンの場合、そのような寿命が来たとは感じにくいでしょう。ただし、パソコンの使用目的によっては、当然ながらスペックに不満が出ます。たとえば動画編集作業ではまだまだパソコンの性能の強化が求められるでしょうし、今後発売されるPCゲーム等が要求するパソコンのスペックもどんどん上がってゆくと予想されますので、PCゲームユーザーの方は、何れスペックに不満が生じ、買い換えたくなる時が来ると思います。
 一方でインターネットやメール、ビジネスソフトなど余りパソコンに負荷がかからない作業であれば、長年に渡って性能に大きな不満が出ることもなく、パソコンを使い続けることができると思います。ただしその場合は、ある程度性能が高いパソコンを購入しないと、数年後には性能に不満を感じてしまう場合が考えられます。たとえば05年に発売されたモデルで、あるメーカーのハイスペックモデルとエントリーモデルを比べてみると、ハイスペックモデルでは、インターネットやメールはもちろん動画編集作業も今でも何とか耐えられるくらい処理速度が速いですが、エントリーモデルでは、購入後に登場したインターネット上の1部の動画配信サービスの利用時や購入後にバージョンアップしたセキュリティソフトの利用時でさえ正常に処理が出来ないほどで、実際もう使い物にならないと言えるくらいです。よって、購入時期に価格の安いエントリーモデルを購入すると、現在は性能が充分であっても、後に登場した新しいウェブサービスやソフトウェアの利用に支障が出て来る時期がそれだけ早く来てしまう可能性があります。

 とにかく、性能に不満が出てしまうパソコンの性能の基準は人それぞれなので、出来るだけ性能が高いパソコンを買った方がよいとは断言できませんが、パソコンの新規購入時に関しては、各メーカーから販売されているモデルの中で平均以上の性能を持つパソコンを購入した方がよいだろうと思います。なぜなら今後普及してゆくだろうと考えられるブルーレイディスクドライブのようなパソコンに高い性能を要求するパソコン周辺機器が登場する可能性がありますし、また、インターネットサービスやよく使われるソフトにおいても、それらがパソコンに要求するスペックが上がってくる可能性が高いからです。
参考:パソコンは最低2台は揃えておきたい

 自宅を仕事場としているなどで仕事でパソコンを使っている場合は、インターネットに接続出来るパソコンを最低でも2台は用意しておきたいものです。
 大体パソコンの不具合の大半はOSを再インストール(パソコンを購入時に戻す=リカバリ)するだけで元に戻る場合が多いのですが、パソコンを初期化した後、Windows updateやアンチウィルスソフトの更新ファイルのDLにかなり時間がかかる上に、個人用のソフトをインストールしているなどパソコンに独自のカスタマイズをしている場合は、それらの設定をするだけでもさらに多くの時間を食ってしまいます。場合によっては丸1日以上パソコンにかかり切っていなければならず、その間メールのやりとりも何も出来ず、場合によっては仕事に支障を来す恐れもあるからです。それに、インターネット上にはパソコンの故障その他に関する情報が膨大にあり、故障や不具合の解決への糸口もそれだけ見つけやすいという利点があります。

 とにかく、パソコンが故障してしまうと、大抵はインターネットの接続すらままならない状態に陥ってしまうので、パソコンが故障した時に正常なパソコンで作業が出来るためにも、仕事でも自宅のパソコンを利用している方は、最低2台以上のパソコンを持っておきたいものです。また、上でも述べた通り比較的故障しやすい内蔵HDDですが、最近の内蔵HDDは変換アダプタを別途で購入し利用することでUSB2.0接続等を利用して別のパソコンに接続できます。よって、パソコンがもう1台あればHDDの故障の確認にも使えるので、そういう意味合いからもパソコンは最低2台用意しておくのが得策だということになります。
メーカー製パソコンとショップ製パソコン
パソコンは製造元の違いにより2つに分けられる

 パソコンは、メーカーによって製造された「メーカー製パソコン」が一般に普及していますが、PCパーツや周辺機器等を販売するパソコンショップで製造された「ショップ製パソコン」も存在します。ショップ製パソコンは、ショップブランドまたはオリジナルパソコンと呼ばれていて、シンプルな構成とコストパフォーマンスの高さなどが人気を呼び、多くのユーザーから支持を得ています。
 このように、パソコンを選ぶ時はメーカー製パソコンとショップ製パソコンの違いを考えて選ぶ必要もあるため、ある程度両者の違いを知っておく必要があります。メーカー製パソコンとショップ製のパソコンはそれぞれ持っている特長が異なっていいるので、その特長と自分のニーズを合わせるのが重要です。ただし、ショップ製パソコンに近い特長を持つメーカー製パソコンもあるので、パソコンを選ぶ時はそういう点にも注意する必要があります。
メーカー製パソコンとショップ製パソコンの違い

 メーカー製パソコンとショップ製パソコンは、それぞれに長所と長所があります。ただし、メーカー製パソコンのメリットが人によってはデメリットに感じることもあるので、両者の特長を把握し、自分に合った方を選ぶのが重要です。(※なお、以下で挙げる両者の違いは、全てのメーカー製パソコンやショップ製パソコンに当て嵌まるわけではなく、中にはメーカー製パソコンでもショップ製パソコンの特徴を持つ製品もあります。) 


■設計・デザイン
(メーカー製)  全般的にPCケースにもコストをかけており、デザインや遮音性、放熱対策、振動対策も考えらている。
(ショップ製)  単体で市販されているようなシンプルなPCケースであることが多い。ショップによっては非常に斬新なデザインのPCケースを採用しているモデルもある。

■選べるPCパーツ
(メーカー製)  メーカー直販ショップでBTOに対応していればパソコンを注文をする時にPCパーツの変更や追加が出来るが、その種類はショップと比べると少ない。
(ショップ製)  ショップの直販サイトでBTOに対応していればPCパーツの変更や追加が可能だが、当然その種類は豊富で選択の幅が広い。

■付属品
(メーカー製)  キーボードやマウス、スピーカー等が標準で付属し、質も高い。
(ショップ製)  キーボードやマウス、スピーカー等は安価な製品であることが多い、または別途購入対象となっている。

■プリ・インストールソフト数
(メーカー製)  ヘルプ機能が充実したアプリケーションなどパソコン初心者向けソフトや、Microsoft Officeなど実用系ソフトが他種類のあぷりけが予めインストールされている。
(ショップ製)  購入時にプリ・インストールされているアプリケーションの数は、OSに付属するソフトやセキュリティ対策ソフトの体験板程度と少ない。

■マニュアル(説明書)
(メーカー製)  パソコン初心者でも使えるように、ビジュアルで分かりやすいマニュアルが何冊も付属することが多い。
(ショップ製)  最低限必要な情報が載ったマニュアルが付属することが多い。

■サポート・アフターサービス
(メーカー製)  購入後のサポートやアフターサービスのメニューや質に優れており、パソコン初心者にとって心強い。
(ショップ製)  パソコン中級者や上級者のニーズが高いせいか、パソコン初心者向けのサポートやアフターサービスは余りない。

■コストパフォーマンス
(メーカー製)  パソコンの基本性能(CPUやメモリ容量、HDD容量、グラフィック性能等)の割には価格が高く、コストパフォーマンスが余り高くない。
(ショップ製)  パソコンの基本性能(CPUやメモリ容量、HDD容量、グラフィック性能等)の割には価格が安く、コストパフォーマンスが高い。

選択の決め手

 上でメーカー製・ショップ製パソコンの違いを挙げましたが、デメリットに見える特徴が人によってはメリットになるため、どちらがよいかは人それぞれで、一概には決められません。ただ大雑把に分けるならば、メーカー製パソコンはパソコン初心者向け、ショップ製パソコンはパソコン中・上級者向けと考えればよいでしょう。

 そこで、どちらを選ぶかですが、もしもメーカー製パソコンを選ぶなら、プリ・インストールソフト数が多く、マニュアルやサポートも充実しているため、安心して使うことが出来るでしょう。また、メーカー製だという大きな信頼性もあります。これらを考えれば、ショップ製パソコンと比べると、コストパフォーマンスは悪いという点には目を瞑ることが出来ます。
 一方、ショップ製パソコンを選ぶ大きな利点のひとつは、コストパフォーマンスの高さです。少ない予算で基本性能が高いパソコンを購入することが出来るので、安さを求める方には最適です。プリ・インストールソフト数が少ないですが、インターネットには大変便利なフリーソフトがたくさん揃っており、それらを上手く使えば大丈夫です。また、メーカー製パソコンに入っているプリ・インストールソフトの大半は、多くの人は何れ使わなくなることを考えれば(中には全く使わないソフトも多くあります)、プリ・インストールソフトににコストを支払わずに済むというのはメリットになります。サポートやアフターサービスの点ですが、故障など自分ではどうしようもないトラブル以外は、OSの再インストール程度ならば自分で出来るなどある程度の不具合は自分で解決する力がある方にとってはサポートセンターは大概不要なので、故障等の保証さえしっかりしていれば、サポートやアフターサービスが無くても大丈夫なはずです。
あなたにピッタリのパソコンとは?

 パソコンは高価な商品です。幾ら高性能のマシンを買っても殆ど使わないのであれば、それも宝の持ち腐れになってしまいます。折角高いお金を出してパソコンを買うのですから、やはり自分の使用目的に合った自分にピッタリのマシンを購入したいものです。
 そこで本節では、自分に合ったマシンを購入するためのアドバイスを以下にまとめました。
外出先にパソコンを持ち運びたい人

 外出先にパソコンを持ち運びたい人はノートパソコンを選ぶしか選択の余地がありません。ただし、ノートパソコンならどれでもよいかと言うとそういうわけではなく、当然ながら使用用途によって選び方に違いが出て来ます。なお、特にノートパソコンは、後からの機能の追加や性能のアップ等が難しいので、購入時に必要な機能や性能を満たすようにして選ぶ必要があります。
 また、ノートパソコンは大きく分けて3つのタイプに分かれます。そして、その3つのタイプは液晶画面のサイズによって分けられます。たとえば大画面サイズは機能や性能が充実したモデルが多く、コストパフォーマンスが高いです。一方サイズが小さいタイプだと機能や性能が限られますが、小さくて軽いので持ち運びが容易になります。


■適したサイズと使用用途など
(A) A4サイズ(液晶15型以上)
  • 機能・性能の高さを重視
  • 持ち運びの頻度が低い
  • キーボード面積や液晶画面の広さを重視
(B) B5サイズ(液晶12型〜14型)
  • 機能・性能の高さを重視
  • 持ち運びの頻度が高い
(C) モバイルサイズ(液晶11型以下)
  • 持ち運びの頻度が高い
  • 本体サイズの小ささ・軽さを重視
  • 外出先で使う専用のマシンとして使う


■各サイズとその特徴
(A) A4サイズ(液晶15型以上)
A4ノート A4サイズはノートパソコンによく見られる大きさです。機能・性能が充実したモデルから価格の安さを重視したモデルまで様々なモデルが各メーカーから販売されています。各メーカーはA4サイズにハイスペックモデルを多く揃えています。また、激安モデルでもA4サイズが多いです。

 サイズが大きく重量も結構あるので持ち運びは結構大変ですが、キーボードの打ちやすさや画面の見やすさなどA4サイズのメリットを考えれば仕方がないでしょう。もしも外出先で使わず、室内のみでノートパソコンを使うというのならば断然A4サイズのノートパソコンがオススメです。
(B) B5サイズ(液晶12型〜14型)
B5ノート B5サイズはA4サイズとモバイルサイズの中間的存在で、機能性能と携帯のしやすさのバランスに優れています。また、A4サイズに比べてサイズが小さいので若干機能・性能等が制限されますが、困るほどではありません。しかし、A4サイズの液晶画面やキーボード面積の広さ等を考えると、A4サイズかB5サイズかの選択に悩むところです。

 A4サイズと比べると持ち運びはしやすいので、機能や性能も重視し、外出先でも使用する方にはB5サイズのノートパソコンがオススメです。
(C) モバイルサイズ(液晶11型以下)
モバイルタイプ モバイルサイズは機能性能が大きく制限され、キーボード面積や画面のサイズが小さいので、メインのマシンとして使うには色々と不便がありますが、その小ささと軽さが大きな魅力となっています。機能と性能の高さをそれほど重視せず、外出先で使うために購入するのであれば適したサイズです。

 モバイルサイズは、ほぼ同じ性能のA4サイズやB5サイズと比べると価格が高めです。これは小型化によるコスト増等が原因ですが、最近は上手く価格が抑えられたミニノートパソコンと呼ばれるモバイルサイズのノートパソコンが登場しており、安いモバイルサイズが欲しいのであれば、こちらを検討するのもよいでしょう。ただし、ミニノートパソコンはその安さゆえに機能と性能がかなり抑えられていますので、機能と性能を重視する方には余りオススメ出来ません。このように、モバイルサイズは、性能または安さを犠牲にする選び方しか無いとも言えますので、持ち運びやすさも重視し、性能と価格とのバランスも重視する場合は、やはりB5サイズのノートパソコンがオススメです。

外出先にパソコンを持ち運ぶ必要がない人

 外出先にパソコンを持ち運ぶ必要がない人は迷わずデスクトップパソコンを選びたいところですが、ノートパソコンの選択もありです。今は省スペースと持ち運びが出来ることも考えて、主に自宅でパソコンを使う方もノートパソコンを選ぶことが多くなっています。
 パソコンは自宅へ置いてみるとよく分かるのですが、省スペース型または一体型でも結構本体サイズが大きいものです。どうしてもパソコンの設置スペースが確保できない方はノートパソコンを選ぶのがよいでしょう。やはりノートパソコンのコンパクトさにはデスクトップパソコンは勝てません。しかし、自宅でのみパソコンを使用するのであれば、やはりデスクトップパソコンを選ぶことをオススメします。デスクトップパソコンは設置スペースを多く取るという欠点がありますが、同じ価格を出すのならば、デスクトップパソコンを選んだ方が機能・性能に優れたパソコンを手に入れることが可能だからです。


■適したタイプと使用用途など
(A) タワー型
  • PCパーツの交換や増設をしたい
  • 設置スペースが充分にある
  • 機能と性能を非常に重視
  • コストーパフォーマンス重視
(B) 省スペース型
  • 機能と性能を重視
  • 設置スペースを抑えたい
(C) 一体型
  • 液晶モニターと一体になったパソコンを使いたい
  • 設置スペースを抑えたい
(D) キューブ型
  • 設置スペースを抑えたい
(E) ノートパソコン、A4サイズ
  • 家の中で自由にパソコンを移動したい
  • 設置スペースを抑えたい


■各タイプとその特徴
(A) タワー型
タワー型 パソコンを置くスペースが充分に確保出来る方はデスクトップ・タワー型がオススメです。コストパフォーマンスはパソコンナンバー1で、ハイスペックモデルでもエントリーモデルでも一番安く購入することが出来るでしょう。タワー型は拡張性が高く、PCパーツの交換や増設がしやすいので、後にスペックアップにチャンレンジしたりすることが出来ますので、購入後にパソコンのカスタムを行なうことを考えている方には断然タワー型がオススメです。

 また、同じタワー型でも、マザーボードの大きさ等を決めるフォームファクターの種類によりパソコン本体サイズが違ってきます。個人用パソコンのタワー型で多く採用されているフォームファクターの種類はATXとmicroATXの2つで、前者のATXは、拡張性が高いですが、PCケース(ATXケース)が大きく、このタイプのパソコンはミドルタワーとも呼ばれます。次のmicroATXは、ATXよりも若干拡張性が劣りますが、ATXの場合と同様に高性能なビデオカード等が搭載出来、充分な拡張性を持っています。また、microATXを採用したパソコンのPCケースは、microATX ケースを使用する(ATXも使用可)ためATXケースと比べて多少本体サイズが小さくなり、そのため、このタイプのパソコンはミニタワーまたはマイクロタワーとも呼ばれています。microATXでも充分拡張性が高く、コストパフォーマンスも高いので、こちらを選んでも問題ありません。ただし、ビデオカード2枚挿しなどパソコンに非常に高い性能や拡張性を求める場合は、やはりATX の選択が望ましいでしょう。

 なお、大手メーカーのタワー型のフォームファクターはmicroATXであることが多く、ショップブランドのタワー型はATXであることが多いようです。また、一般にハイスペックモデルであるほどATXであることが多いです。
(B) 省スペース型
省スペース型パソコン



 機能と性能も重視したいけれど、設置スペースを抑えたい方には省スペース型がオススメです。コストパフォーマンスはタワー型に若干劣りますが、それほど大きな差はありません。ただし、搭載可能なビデオカードの種類に制限があるなど拡張性は余り高くありません。
(C) 一体型
一体型パソコン

 設置スペースを出来るだけ抑えたい方には一体型の選択も考えられます。このタイプは本体と液晶画面が一緒になっているので、接続ケーブルの少なさも売りになっています。ただし、一体型を販売するメーカーは多くなく、主にNECやソニー、富士通等の大手メーカーで販売されています。また、ショップブランドを販売するパソコンショップでは一体型モデルは余り見られません。
(D) キューブ型
キューブ型パソコン
 デスクトップパソコンの中で本体サイズの小ささで秀でているのはキューブ型です。このタイプは立方体に近い形をしており、そのため設置スペースが少なくてすむのです。タワー型と比べると機能や性能が制限されますが、充分なスペックがあるモデルもあります。ただし、キューブ型を販売するメーカーは多くなく、コストパフォーマンスも余り高くありません。キューブ型はショップブランドを販売するパソコンショップで売られていることが多いです。
(E) ノートパソコン、A4サイズ
A4ノート
 自宅など室内のみで使うのであっても、もちろんノートパソコンの選択はありえます。設置スペースが小さく、片付けも容易なので、邪魔にならないでしょう。

 もしも室内専用でノートパソコンを購入するならA4サイズがオススメです。A4サイズは画面が広いので快適です。また、室内で使用するのだからバッテリー駆動時間を気にする必要はないので、高機能・高性能なノートパソコンを選んでも困ること余り無いと思います。

自分に合ったパソコンの選び方と買い方

 パソコンの購入の際に機種の選び方・買い方で大変悩む人が多いと思います。出来れば安く買いたい。けれども、あれもこれもと欲しい機能を搭載した機種を選んだら予算を遙かにオーバーしてしまうでしょう。また、自分にとって機能や性能が足りなくても困ると思います。予算もそうですが、ここで大事なのは自分に必要な機能や性能をよく知っておくことです。
パソコンの購入場所


■家電量販店
展示品の存在
 パソコンを販売している家電量販店では大抵は展示品がありますので、パソコンを実際に触ってみることが出来ます。家電量販店では各パソコンメーカーの主力モデルを展示していることが多く、展示品は起動状態になっていることが大半で、キーボードの感触や液晶モニターの画質などを確かめることが出来ます。店によっては、実際にパソコンのスペックを体感できるようにPCゲーム等が使えるようになっており、性能の高さを実感出来るようになっています。
店員に商品について尋ねられる
 大抵の家電量販店にはパソコンの専門知識を持った人がいるので、パソコンの購入について相談すればよいアドバイスがもらえることが多いでしょう(※もっとも、悪意からでなく間違ったことを言う店員もいるので、決して鵜呑みにはしないことです)。ただし休日などは混雑して店員も忙しいので、中々相談出来ないかも知れません。
価格
 家電量販店で販売されているパソコンは、人件費等の影響でメーカー直販よりは価格が若干高い場合がありますが、それほど大きな差はありません。逆に展示品処分等の特価セールスで、メーカー直販よりも安い場合もあります。しかし、中にはそれほど値下げせずに販売している家電量販店もあり、大手家電量販店と認識されるショップでも価格が高いように感じられる場合もあります。ただ、複数の大手家電量販店が近場に建っているようなところでは、各ショップで価格競争をしているために価格が安く設定してある場合が多いようです。そういうこともあるので、購入する場合に「○○ショップでは幾らで売っていたよ」と言って値段交渉をするのもよい方法です。
ラインナップ
 家電量販店では、大抵よく売れる標準仕様のパソコンを販売しています。そのため、高価格なハイスペックモデルや低価格なエントリーモデルは売れる可能性が高くないので、余程大きい店で無いと販売されていないことが多いです。
配送サービス
 家電量販店で購入したパソコンは、在庫がない時を除いて持ち帰れますが、ノートパソコンは大丈夫として、デスクトップパソコンはサイズが大きく重いので持ち運ぶのが大変です。よって、店が郊外にあって車が使えるなら車で買いに行った方がよいでしょう。都心など狭い道が多く、渋滞が多いところへ車でゆくのは大変ですが、店ではパソコン購入者に対して大抵無料ないしは有料の宅配サービスがつくことが多いので、この際、宅配業者を使って自宅へ配送してもらうのがオススメです。

■メーカー直販ショップ
購入方法
 パソコンを製造するメーカーの多くは直販ショップも運営しており、インターネットや電話等でメーカー直販ショップにパソコンを注文して購入することが出来ます。また、インターネットでメーカー直販ショップを探してみるのもよいでしょう。店頭と違ってインターネットの直販ショップには、パソコンについての最新の情報や性能、機能、さらには使用されている各PCパーツの詳細についてまで詳しく書かれています。そのため、自宅でゆっくりと色々なメーカーのパソコンの比較をしたり、じっくりと自分に合ったパソコンを決めることが出来ます。
パソコンの仕様を変更して注文出来る
 メーカー直販ショップでは、BTO(Build To Order) と呼ばれる販売方式を採っているショップが多いです。BTOでは、パソコンの各PCパーツを自分で選択して注文することが出来まるので、より自分好みのパソコンを購入することが出来ます。もっとも1からPCパーツを指定するわけでないので、それほど難しくありません。ショップがオススメする仕様のパソコンが、まずはパソコンの形または機能別に用意されていて、その中からモデルを選択し、さらにそのモデルに適したPCパーツの候補が幾つか挙げられているので、その中から選んでゆくという形になります。こういった手順を取るので、パソコン初心者にとってもそれほど難しくなく、そのため、自分に合ったパソコンを手に入れたい方にはオススメです。
 なお、このBTOの大きな魅力は、店頭で買うのと違ってパソコンの仕様を自分でオーダー出来ることです。CPUやメインメモリー、ハードディスクの容量、光学ドライブの選択、さらにOSや付属ソフトの選択、その他部品等を自分で選んで注文することが出来るのです。そのため、店頭には無い自分オリジナルのパソコンを手に入れることが出来ます。また中には、店頭には出さないメーカー直販ショップでしか買えないモデルを用意しているメーカーもあります。このような限定モデルは大変人気が高く、直ぐに売り切れてしまうことも決して珍しくありません。
価格
 同じメーカーの同型モデルで比較すると、家電量販店での販売価格とそれほど大きな差はありません。メーカー直販ショップの方が安いこともあれば、逆に高いこともあります。また、直販ショップでは値下げキャンペーン等を実施することが多いため、キャンペーン期間中であればより安く購入することが出来ます。
ラインナップ
 メーカー直販ショップでは、そのメーカーで販売されている全てのモデルを扱っているので、自社メーカーのモデルなら全てあります。ただし、早期販売終了等によって一部のモデルは購入出来ないこともあります。
配送サービス
 メーカー直販ショップでは基本的に配送料金が発生しますが、店頭まで買いにゆく労力や交通費、またはメーカー直販ショップならではの価格の安さを考えれば配送料は余り気にならないでしょう。メーカー直販ショップは、近くにパソコン販売店がない方や多忙な方ににとっては大変便利な存在です。
アウトレットモデル
 メーカー直販ショップでは、アウトレットと呼ばれる売れ残った在庫品を安く売っているところもあります。1番新しいモデルよりもひとつ前のモデルになりますが、オーバースペックと言われるほどパソコンは進化しましたので、ひとつ前程度のモデルのパソコンであれば、まだまだ問題なく使えるでしょう。なので、たとえば今よりひとつ前の時期のハイエンドモデルを買えば安くてお得です。

■パソコンショップ
ショップブランドやPCパーツを販売している
 ここで言うパソコンショップとは、ショップブランドやパソコン周辺機器、PCパーツ等を専門に販売しているショップのことを意味します。ショップブランドとは、オリジナル・パソコンとも呼ばれ、自作パソコンを代わりにパソコンショップで組み立ててもらったようなものとイメージすると分かりやすいでしょう。
購入方法
 大抵のパソコンショップは全国各地に店を持ち、オンラインショップでの販売も行なっています。パソコンショップの中にはオンラインショップのみで販売を行なっているショップもあります。実際に店舗に足を運び購入するならば、家電量販店のように商品を購入することが出来ますが、多くのパソコンショップは全国隅々まで店舗が展開されているわけではないので、店舗が近場にない方はオンラインショップを利用するのがオススメです。
パソコンの仕様を変更して注文することが出来る
 メーカー直販ショップと同様に、オンラインショップではBTOに対応したモデルを販売しています。特にパソコンショップでは、選べるPCパーツの種類が多いため、その組み合わせパターンは膨大です。よって、メーカー直販ショップよりもより個性的なパソコンを購入することが可能です。
価格
 ショップブランドはスペックの割に価格が安く、コストパフォーマンスが高いのが大きな魅力です。メーカー製パソコンと比べると、筐体のデザインや詳細なマニュアル、プリ・インストールソフト数など付加価値の点で劣る部分がありますが、CPUやメインメモリ容量などの基本性能に関してはしっかり備わっています。また、パソコンショップの店頭価格とオンラインショップの価格は、同じか、或は差があってもそれほど大きな差は出ません。ただし、店頭ならではの特売セール等によって価格に差が出ることはあります。
ラインナップ
 ショップブランドの大半はデスクトップパソコン・タワー型です。それ以外のタイプとなるモデルは、パソコンショップによっては販売されていないこともあります。ただし、ひとつのモデルで選べるPCパーツの種類は豊富で、メーカー製パソコンでは見られないような珍しいPCパーツが搭載可能だったりするので、PCパーツの組み合わせパターンは非常に多彩です。
配送サービス
 店頭で購入する場合は配送サービスにするかしないか選べますが、オンラインショップでは当然ながら配送サービスを利用することになります。ショップによっては配送サービスが無料になっていることもありますが、大抵のショップは、有料か一定金額以上購入で無料になっています。
PC パーツのラインナップが豊富で安い
 パソコンショップでは多種類のPCパーツを販売しており、かつ価格が安いのが大きな魅力です。パソコンの聖地と言われる秋葉原に並ぶパソコンショップでの販売価格に匹敵するほど安く販売しているパソコンショップもあります。現地の店頭ならではのセールス価格よりも高い場合もありますが、現地までゆう労力や交通費を考えればさほど気にならないでしょう。(※なお、家電量販店やメーカー直販ショップでもPCパーツの販売も行なっているところがありますが、大抵 はPCパーツのラインナップが少なく、価格が余り安くありません。) 


■それぞれのメリットとデメリット
□家電量販店
(メリット)
  • 商品について店員に相談出来る
  • 買ってそのまま持ち帰れる
  • 独自の保証サービスやアフターサービスがあるお店が多い
(デメリット)
  • 人件費等が入るので他と比べるとやや割高になりがち
  • パソコンの種類が少ない
  • それぞれのパソコンの性能や機能の比較がしにくい
□メーカー直販ショップ
(メリット)
  • 商品について店員に相談出来る
  • モデル数が多く、メーカー直販のみで購入出来る限定モデルもある
  • 個性的で多様なパソコンの販売をしており、選ぶ楽しさがある
  • 注文する時にパソコンに搭載されるPCパーツやソフトの変更ができる
  • それぞれのパソコンの性能や機能の比較がしやすい
(デメリット)
  • 注文してから自宅へ宅配されるまで数日は待つ必要がある
  • 自社開発のPCケースを採用してるので、パソコン本体のデザインの種類がやや少なめ
□パソコンショップ
(メリット)
  • BTOに対応しており、選べるPCパーツの種類が多い
  • 奇抜なデザインのPCケースを採用したモデルや水冷式モデルなど、メーカーでは見られないような仕様のモデルがある
  • スペックの割りに価格が安い
(デメリット)
  • オンラインショップでの購入の場合、注文してから自宅に届くまで1週間程度は待つ必要がある(長いと2週間以上)
  • デスクトップ一体型やノート型のモデルは少なめ

参考1:安いパソコンは大丈夫か?
安いパソコンとは?

 多くの方がパソコンは10万円以上の予算が必要と考えると思いますが、様々なパソコンショップを見てみると、10万円どころか5万円を割るモデルのパソコンも販売されています。このような安いパソコンは「激安パソコン」などと呼ばれ、人気も高いです。

 パソコンのスペック表を見ると、ほぼ同じ機能・性能と思われるのに価格に大きな差が見られる場合があります。この場合の価格が低い方すなわち安いパソコンを選ぶと、出来るだけ少ない予算で高性能なパソコンが手に入るので大変魅力的だと言ってよいでしょう。しかし、パソコンに限らず、これはどの商品にも言えることですが、安いものには何か理由があります。パソコンではその理由は何であるのか知っておくと、その情報がパソコンを選ぶ時に役立つでしょう。
安いパソコンのはなぜ安いのか?

 パソコンが安い理由は幾つかあります。どれも人によってメリットになる、又はデメリットになるなど評価が分かれると思います。よって、総合的に判断して、その安いパソコンが自分にとって本当にメリットになるかどうかを見極めることが重要になります。


初期インストールソフトの削減
 安いパソコンは、当然ながら様々な工夫をしてコストを削り低価格を実現させています。そのひとつに初期インストールソフトの削減があります。安いパソコンは本当に最低限のソフトしかインストールされてないことが多く、中にはOSのみ、或はOSさえないものも存在します。

 ちなみみ、大手メーカー製のパソコンには数10種類のソフトが初期インストールされています。様々なソフトを使えるので、自分の使用用途にあったソフトがあればソフトを別途で購入する必要が無くなるので便利です。しかし、使わないソフトが多いと、これは余り有用なものではありません。パソコンに多少でも慣れてくると大概そうですが、最初からパソコンにインストールされたソフトは余り使わず、Office系ソフトを除き、大半は自ら購入したソフトかフリーソフトを使うことが多くなります。このように多数のソフトが初期インストールされているパソコンを購入する時には結果的に使わないソフトにもお金を払うことになるので、その分パソコンの値段を安く抑えることが出来るのです。

型落ちしたパーツの使用
 CPUやメモリ、マザーボード、ビデオチップなどと言ったパソコンの基礎を成すPCパーツについて、最新ではなく型落ちした古いPCパーツを使っているために価格が安い、ということもあります。もっとも型落ちしたと言っても、最近のパソコンの性能はオーバースペックと言われるほど進化しましたので、型落ちしたPCパーツでも充分でしょう。しかし、型落ちしたPCパーツによっては最新の3Dゲームや最新のPCパーツに対応出来ないこともあり、パソコンに高い性能を要求する方には不便ということも考えられます。

PCパーツの品質
 PCパーツは品質の高さによって価格が変わってきます。品質が低いPCパーツを使用しているからパソコン本体の価格が安い、ということもあります。このように、各PCパーツの品質はパソコン本体の全体の品質に多大な影響を及ぼします。もっとも今のPCパーツの製品はどれも基本的に品質は高いですが、一般的に言って高価なPCパーツはより高品質だと考えて差し支えないでしょう。ただし、長年経過した時、またはPCパーツに負担がかかる環境(消費電力が高い、又は温度が高いなど)で使用した時などに品質の差が出てくる場合があるので、その点は注意が必要です。(そうは言っても、品質の良し悪しは、パソコンにどのようなPCパーツを使用しているか表示されていないと分かりません。表向きのスペックからでは分からないことが多いです。) 

設計デザイン
 他に価格の違いの理由としてPCケースの設計デザインがあります。安いパソコンは昔からの基本的デザインのシンプルなケースを使用していることが殆どで、デザインが地味に見えるかも知れません。一方で価格が高いPCケースはデザインが洗練されており、内部構成を工夫し、本体サイズが出来るだけ小型にしていることが多いです。また、パソコンから発生する動作音もよく抑えられています。
 このように、安いパソコンに使われるPCケースは大きさが結構あります。これは設計やデザインに余りこだわらずに汎用性重視にしたことによるものですい。だからと言って機能や性能等が落ちるわけではなく、逆に機能や性能等の向上が見られます。基本に重視した設計なので、パーツの交換・追加等がしやすく、放熱性も高いため、性能が高くなるのです。欠点としては、パソコン起動音を抑える設計にコストを割いていることもあるため、多少動作音がする場合があります。

パソコン本体ケースと静音性
 安いパソコンは、パソコンの価格を抑えるため、余りパソコン本体ケースにお金をかけていないことが多いです。よって、ケースの設計や材質の質によりパソコン内部の起動音が余りおさえられていなかったりする場合があります。つまり、パソコンの電源や冷却ファン等の音が外部に伝わりやすいということです。しかし、パソコンの静音性等は犠牲になりますが、安くて性能が高いパソコンが買えると思えばそれも余り気にならないでしょう。

安いパソコンの信頼性

 安いからといって初期不良があって故障しすいとかと言えば、そんなことはありません。確かに価格が高めな有名ブランドのパソコンに比べれば故障や初期不良の確率は高くなるかも知れませんが、それも極わずかです。どんなに安いタイプのパソコンだからと言って、有名ブランドであれば初期不良による故障は許されません。そのため、徹底的に製品の品質管理を行なっているので、これが価格の上昇にも繋がっているのでしょうが、そうは言っても、安いパソコンを販売しているショップでも当然ながらしっかりと品質管理は行なわれていますし、安いパソコンの初期不良による故障の確率は1%にも満たない小さな値です。たとえ故障しても、それは保障期間中のことであって、ユーザーによる原因ではなければ当然無料で修理してくれます。
安いパソコン買っても大丈夫か?

 まず初めに、パソコンを使うのが全く初めてという初心者には、安いパソコンは余りオススメとは言えません。パソコン経験者であれば、パソコンでやりたいことを思いついたら、それにはどんなソフトを使えばよいか大体分かりますし、また、故障してもどこが悪いか大体予想することも出来、ある程度の対処は可能でしょう。しかし、これがパソコン初心者の場合はパソコンでは何が出来るかさえ分からないことも多いと思います。よって、パソコン初心者は、価格を余り気にせずにメーカー製パソコンを買ってある程度パソコンに慣れた上で、2台目から自分に合った安いパソコンを買うのがオススメです。ちなみに、一般的に今現在最も安いと言われているパソコンを初心者が買う時は、後で自分に必要な機能や性能が無かったなどと後悔する場合が多々ありますので、くれぐれも注意が必要です。


 ただし、安いパソコンを買えば数万円も節約出来るのは事実で、予算からどうしても安いパソコンが欲しいという場合もあるでしょう。その場合は、まずはパソコンに詳しい友人を探してみるのが一法です。パソコンに詳しければパソコンが好きなはずで、きっと喜んであなたに教えてくれることでしょう。その人に多少教わりながらパソコンを学べば、或はパソコン教室に通ってパソコン操作に慣れてゆけば、安いパソコンでも直ぐに使いこなすことが出来るようになるでしょう。なお、インターネットによる情報収集ができれば見つからない情報はないと言ってもよいほどパソコンについての情報がありますので、独学でやってゆくことも可能です。それには、インターネット接続環境があって、検索エンジンなどを使いこなせる必要があります。

 何れにせよ、安いパソコンを買うにはある程度思い切った決断が必要です。
 その決断の助けとするためにも、まずトラブルや故障の時のショップの対応はどうとるのかなど確認しておきましょう。また、どのくらいの期間までパソコンの保障期間がつくのかも確認しておくとよいでしょう。なお、保障期間は1年あれば充分です。一般的にPCパーツによる初期不良が原因の故障は大概半年程度で生じるので、保障期間は1年あれば充分だからです。


■安いパソコンと一般のパソコンのメリットとデメリット
□安いパソコン
(メリット)
  • 価格が圧倒的に安く、コストパフォーマンスが高い
  • 無駄なソフトがないので、CPUやメモリ等の性能を活かせる
  • メモリの増設やパーツの変更追加等が容易で安く済む
  • 一般的に市販されているPCパーツで構成されていることが多いので、PCパーツの再利用などが可能
(デメリット)
  • 初期インストール・ソフトが少ない
  • デザインが地味
  • 本体が大きくなりがちなので設置スペースが大きく取られる(※しかし、中には省スペース型もある)
  • パソコンの動作音が多少する場合がある
  • 最新のPCパーツではなく、古いPCパーツを使っている場合がある
  • 品質が低いPCパーツを使用している場合がある
  • 使っていて壊れないかと少々の不安もある
□一般のパソコン
(メリット)
  • 初期インストール・ソフトが多い
  • デザインに優れていて、インテリアとしても部屋に置けるモデルすらある
  • 本体の設置スペースを小さくなるように設計されている
  • パソコンの音が静かになるように設計されている
  • 基本的に新しく、品質が高いPCパーツを使用している。使っていて安心感がある
(デメリット)
  • 価格が高くなりがち
  • 常駐するソフトやインストールされているソフトが多いので、CPUやメモリー等の本来の性能が余り活かせない
  • メモリの増設やパーツの変更追加等が設計上難しい機種が多い
  • メーカー独自のPCパーツを使用している場合、PCパーツの再利用などが出来ない

激安パソコンの注意点

 激安だからと言って即決して買うのはよくありません。激安パソコンの購入に際しては特に次のようなことに注意しましょう。
 なお、激安パソコンを買う時は、そのパソコンに自分にとって必要な機能のみが搭載されているのならば断然お買い得です。しかし、後から必要な機能が出て来て、周辺機器等で購入して追加してゆくというのでは、却って逆に高い買い物になってしまうので、くれぐれも注意が必要です。


メモリーの容量
 メモリーの容量が少なすぎるのはよくありません。メモリーの容量が少ないとパソコンが快適に動作しないのでストレスの原因にもなります。(※なお、メモリーを既に持っている場合、それを使って増設することも可能ですが、複数のメモリーにする場合は、メモリーのモジュール規格が同一でないとトラブルが生じやすいので、これも注意が必要です。) 

ハードディスクの容量
 安いパソコンは内蔵ハードディスクの容量が少ないことが多いです。映像ファイルなどの大きい容量を取るデータを扱わないのであれば、ハードディスクの容量は少なくて大丈夫です。たとえば外付けハードディスクや内蔵ハードディスクを持っているのならば、それらを使うことで、元々少ないハードディスク容量をカバーすることも可能です。

光学ドライブ
 激安パソコンには光学ドライブはCD-ROMのみのタイプが見られますが、これでは不十分です。本当にCDの読み込みしか使わないというなら問題ありませんが、最低でもCD-R/RWとDVD-ROMが付いてるパソコンを選びたいものです。しかし、これも外付けDVDドライブや内蔵DVDドライブを持っているのならば、それらを使い廻わしすることで対処することも可能です。

ビデオチップ
 描画性能の高さを決めるビデオチップですが、安いパソコンには余り性能の高くないビデオチップが搭載されていることが多いです。たとえビデオカードが搭載されていても、ビデオチップの性能が低ければ描画性能は高くありませんので、描画性能を重視する方は、搭載されているビデオチップをよく確認する必要があります。

OSの有無
 激安パソコンにはOSがついてないこともあります。既に別途OSを持っているならば問題ありませんが、後からOSを買うのとどちがお得かよく考えておきたいものです。OSがついていないと、当然ながら自分でOSをインストールすることになりますが、OSのインストールは特別難しいというわけではないのですが、やはりパソコン初心者は最初からOSがインストールされている方がよいでしょう。


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【3】中古パソコンの買い方〜その注意点と有利な選択法〜

 何と言っても、やはりパソコンは高価な商品です。予算の関係から言っても、何としてもパソコンを安く買いたいという人は結構いることでしょう。そこで本項では、中古パソコン購入に当たっての注意点を中心に、中古パソコンの買い方をパソコン初心者にも分かりやすくまとめました。
中古パソコンとは?

 中古パソコンとは“既に誰かが使っていたパソコン”のことです。大抵パソコンは数年間使用されますので、2〜3年以上は使用された中古パソコンが多いです。
 パソコンは年に何度も新製品が出ます。多くのメーカーでは、春夏秋冬の4回ニューモデルが出ます。また、パソコンユーザーの中には1年またはもっと速いペースで新製品に買い換え、不要になったパソコンを売る人もいます。よって、中古パソコンの中には半年や1年前に販売されたモデルもあります。さらに、パソコンリサイクル法の施行以来パソコンの廃棄にはお金がかかるようになったこともあり、ますますパソコンを売る人が増え、中古パソコンを取り扱う店も増えて来ました。よって、中古パソコンを見つけるのは今ではさほど難しくなくなり、特にオンラインショップであれば中古パソコンを販売している多数のショップを見つけることが出来るようになりました。
中古パソコン購入に当たって知っておきたいこと
中古品にはデメリットはあるが、メリットも大きい


中古品のメリット〜希少な台数限定モデルが出ることもある〜
  • 同一商品で比べた場合、新品よりも安く購入出来ることが殆ど
  • 中古と言えど新品同様の状態の商品が少なくない
  • 新品では既に品切れになってしまった商品が中古品として手に入る可能性が高い
  • 販売店の独自保証が付くことが多い
  • 基本的に商品は直ぐに持って帰ることが可能で、急ぎで入手したい場合に便利
  • 通信販売を行なっているショップが幾つか存在し、店舗にゆかなくても購入することが可能

中古品のデメリット〜商品によっては、本来付いてくるはずの付属品がない場合もある〜
  • 同じ型番の商品でもショップにより価格差が大きく、複数のショップを回わっての比較が必要
  • 新品時に付いてくる付属品が欠品していることもある
  • 商品に汚れや破損、使用感があることが多い
  • メーカー保証が受けられないことが殆ど
  • 液晶パネルやバッテリーなど新品時と比べて劣化しているパーツが多い
  • パソコンにプリ・インストールされたソフトウエアは、そのソフトを利用する権利が前ユーザーから引き継げないこともある

新品同様のお宝が見つかるも中古品の魅力

 中古品は、基本的にユーザーが不要になった商品を販売店が買い取り、検品やクリーニングなどを行なった上で商品化したものです。買い取りに持ち込まれる商品はある程度使われた型落ちモデルが大半ですが、中には発売後間もない最新モデルもあります。場合によっては殆ど使われなかったような新品同様のものも少なくありませんので、このような“お宝”を探すのも中古の醍醐味のひとつだと言ってよいでしょう。
 もっともその反面、新しめの製品については、新品の価格と余り変わらないことが多くあります。稀に新品よりも高いプライスを付けている中古品もあるので、事前に価格.comなど価格比較サイトである程度の相場を把握しておくことが必要でしょう。
汚れや傷、付属品の欠品など状態は1台1台異なる

 中古品は、前のユーザーの使い方によって状態が様々で、ある程度の傷や汚れが見受けられることが多いものです。ただし傷や汚れが気になるのは、余程使い込まれている一部の商品ぐらいで、大半数の商品は「これってホントに中古品?」と思ってしまうほどにきれいなのが大半です。余程の潔癖性でない限り不快な思いをせず使えるはずです。また、付属品に関しては、新品購入時に付いてくるものが全て揃っているとは限らず、基本的に1台1台コンディションや価格は異なって来ます。

 傷や汚れ、付属品の欠品がある商品は、買取り時に減額して査定されることが多く、それらが販売時の価格にも反映されて安く売られるケースがあります。そのため、これらの欠点が気にならなければ、却って商品をより安く購入するチャンスに繋がるわけで、場合によってはお買得商品となることもあります。欠品の内容は中古品によって様々で、マニュアル1冊からCD-ROM、ケーブル類、ACアダプター、リモコン、バッテリーなどのハードウエアまで様々なものが考えられます。マニュアル類に関しては「読まないから別に要らない」という人も多く、ケーブル類も市販品が使えることが多いので、必ずしも「欠品がある=買ってはいけない」ということにはなりません。欠品による値引き額が大きければ逆にお買い得でさえあるわけです。
 リモコンやACアダプター、バッテリーなどその機種専用のパーツが付属しない場合でも、メーカー純正パーツを取り寄せて購入することも可能なので、致命的な欠点とは言い切れません。パーツの追加購入に必要な金額を頭に置きつつ、付属品完備の商品との価格差が適当かどうかを考慮して購入を検討するとよいでしょう。
中古パソコン購入に当たって具体的に注意しておきたい点


初心者の方には余りオススメ出来ません
 PCについて殆ど知識のない方には、中古パソコンは余りオススメ出来ません。付属品が付いていなかったりといった細かなトラブルからOSの再インストールが必要な場合の対処法などに至るまで、少なくともある程度の知識が必要です。

品物が届いたら直ぐに動作確認を
 故障や初期不良の時の交換などサポートが新品と違って期限が非常に短い場合がありますので、くれぐれも注意が必要です。

使用目的がハッキリしている時にオススメ
 「自分はこのような用途に使うので、これくらいのものが欲しい」という風にしっかりと使用目的とある程度のPC性能が決まっているような時は、中古パソコンも有力な選択肢のひとつになります。逆に最新のゲームがしたいのに古いパソコンを買ってしまうと、折角買ったパソコンが満足に動作しないなどといったのトラブルの元になりますので、注意が必要です。

オークションなど実物が見られないものはリスクが高い
 もちろん格安で購入して満足出来ることもありますが、それまでどのような状態で使用されていたのかが分からない中古商品はやはりどうしてもリスクが高いと言わざるを得ません。「パソコンは最早家電だ」と言われるようになって久しいですが、それでもパソコンは精密機械ですから、手荒な扱いを受けていたり、特定の状況下では必ずトラブルを起こしたりするといった不具合を抱えているものもあるのです。

中古ノートの注意点
 付属のバッテリーは駄目になっているものが殆どで、長時間のバッテリー駆動は余り期待出来ないでしょう。バッテリー交換は高価になるので注意が必要です。また、他にも搭載メモリやハードディスク・ドライブの容量が少くて満足に使えない、などといったこともあります。

 とにかく、以前のノートパソコンは新品時でも性能が余り高くないものが多く、そのため中古になってしまったノートパソコンは、インターネットやワープロなどの比較的処理の簡単な用途メインに使いたい時などといった時でも、性能的にかなり問題がある場合があります。しっかりとした見極めが出来る知識を持った人のアドバイスがあれば安心ですが、そうでない場合はよく考えてから購入するようにしましょう。

液晶が暗い
 長時間連続使用されていたために、液晶の画面が暗くなって色がむらになっていたり、字がよく読めないということもあります。液晶のチェックも欠かせません。

同性能の新品のものと比較してみる
 パソコンは日々性能が上がり、その値段は下がってゆくという商品ですから、あなたが欲しいと思った中古パソコンと同じ程度の性能を持った新品のものと価格を比較してみることを是非オススメします。激安パソコンであっても、性能はずっと中古品よりもよいのに新品で買った方が安いなんてこともありえるからです。

【重要】そのままの状態で使えるものを買うこと
 たとえば古いパソコンのメモリを増設しようとした場合、最近の機種用のものと比較して高くつきます。下手をすると新製品を買った方が却って安くなりかねないので、余程の上級者かパソコンマニアでもない限り、この手の増設はなるべく考えないようにしましょう。

中古パソコンとその選択法
中古パソコン選択時の注意点


ジャンク(欠陥)品
 ジャンク品または欠陥ありかどうか購入前によく確認しておく必要があります。使い方によってはまあ何とか使えるにしても、正常にパソコンを使用したいのであれば、やはり欠陥品の購入は避けるのが無難でしょう。特にジャンク品は通常壊れていて起動さえしないので避けるべきです。

 もっともパソコンの修理が得意であれば、一部のPCパーツを自分で交換すれば正常に使用出来るようになる可能性もありますが、そのような場合は、どこが故障しているか詳細に記載されている中古パソコンを選ぶのが望ましいでしょう。しかし、パソコンの故障箇所を的確に特定するのは難しいため、故障している中古パソコンの場合、肝心の故障内容が曖昧に書かれているか、或は書かれてすらいない場合が多くあります。

説明書の有無
 いざという時のためにも、パソコンについての情報が何もないと困ります。出来れば説明書は欲しいものです。

付属品の有無
 パソコンを出荷当時に戻すリカバリディスクまたはOSの再インストール用ディスク、マザーボード等のドライバインストール用ディスクはあった方がよいです(※なお、これは製品購入時に付属する製品の場合です)。

傷や汚れ
 傷や汚れから、以前使っていたユーザーがパソコンをどんな使い方をしてきたか大体のところが分かります。傷は一瞬でついてしまうので、中古品の場合、多少の傷と汚れはつきものだと思って我慢しましょう。

バッテリー
 ノートパソコンの場合はバッテリーの状態を確認しましょう。普通は何回も充電を繰り返してきたためにバッテリーの寿命が近い場合が多いです。

保証
 中古パソコンのメーカー保証は通常の場合切れています。しっかりとした保証が付いた中古パソコンを選びたいのであれば、中古パソコン販売店独自の保証をしっかりと用意しているショップを選ぶ必要があります。

デスクトップパソコンタワー型なら、万一故障しても修理しやすい

 安い中古パソコンの中にはまだまだ使えるものが多く、新品同様な中古パソコンもあります。しかし、多くの中古パソコンはそれなりの時間使い続けられたため、大概PCパーツが消耗しており、寿命までの時間が短くなっています。そのため、中古パソコンを購入してから1年、場合によっては数ヶ月で故障してしまう可能性もあります。これは新品のパソコンであっても初期不良のPCパーツの問題等によって起こりうるトラブルですが、既に使用され続けてきた中古パソコンの方がこのようなトラブルが起きる可能性が高いのです。

 もしもパソコンが故障したら、保証サービスの修理を受けることになりますが、大抵の中古パソコンの保証はあってないようなものです(※ショップによっては新品同様の保証が数年間付けられる場合もありますが、大抵は保証期間が数ヶ月と短い場合が多いようです)。従って、中古パソコンを購入するならば、万が一故障が起きた時のために、PCパーツの交換が比較的容易なデスクトップパソコン・タワー型がオススメです。もちろん省スペース型やキューブ型もPCパーツの交換は行ないやすい方ですが、デスクトップパソコン・タワー型の方が、それに搭載可能なPCパーツが多く出回わっており、交換可能なPCパーツが見つけやすく、また、汎用なPCパーツがよく使われるため、そのようなPC パーツは価格が安いです。また、デスクトップパソコン・タワー型には、内部スペースが広いために交換作業等が行ないやすいという利点もあります。なお、中古パソコンにはデスクトップパソコン一体型やノートパソコンもありますが、これらはPCパーツの交換が難しいため、万が一故障した場合、自分で修理することは難しいです。たとえば組み込まれている液晶モニターやマザーボード等は余り市場に出回わっていないため、これらのPC パーツが故障した場合、これを自分で修理するのは非常に困難になります。よって、このような自分で修理が困難な中古パソコンを購入する時は、保証内容を重視して選ぶか、故障で何年も使い続けられなくても仕方ないと割り切るのが無難です。
メーカー製の中古パソコン

 中古パソコンにも様々なメーカー製のものがありますが、パソコン上級者でなければ、価格は高いですが、国内の有名ブランドメーカーの中古パソコンを買った方が無難でしょう。それは、国内の有名ブランドメーカーのパソコンは、確かに価格は高めですが、その分しっかりと作られているので、中古品と言えど、まだまだ何年も快適に使えるパソコンが多いのです。
 ちなみに、国内有名ブランド以外のパソコンは、確かに安いですが、これら安いパソコンには残念ながら当たり外れがあって、外れに当たると、1年程度でパソコンにどこかしらガタが来ます。修理費が意外と高いことから、このガタが来たパソコンを中古品として売る人っも多いですので、間違ってこのようなパソコンを買ってしまうと、パソコンを長期に渡って使い続けることは難しくなります。そのような訳で、安い価格でパソコンを販売するメーカーのパソコンは、一般的に新品で買った方がよいでしょう。
ショップブランドの中古パソコン

 パソコンショップが販売しているショップブランドの中古パソコンもあります。厳密には何とも言えませんが、ショップブランドは、ほぼ同じ機能性能で比較すると、特に国内メーカー製パソコンよりも大幅に安いため、“安かろう悪かろう”で、多少故障しやすいかも知れません。ただ、仮にメーカー製パソコンよりもショップブランドのパソコンの方が若干故障しやすいとしても、ショップブランドはスペックの割に価格が安いので、低予算でもそれなりのスペックを持つパソコンが手に入るのが大きな魅力です。また、ショップブランドは、市場に多く出回わっている汎用PCパーツで組み立てられていることが多く、たとえ故障したとしても、交換できるPCパーツが比較的見つけやすく、安いPCパーツであればそれほど修理に費用がかからないようです。よって、信頼性を重視するならばメーカー製の中古パソコンの方がオススメ出来ますが、コストパフォーマンスを重視し、故障しても自分で修理する自信があるのならば、ショップブランドの中古パソコンがオススメです。
参考:壊れにくい「良品」の見分け方


まずは最初はキーボードを確認
 最初にチェックするのは、キーボードの磨り減り具合です。キーボードは1〜2年も使い込むと明確な変化が現われます。キートップが光り始め、文字が磨り減って消えたりするのです。キートップの文字が消えていたら、相当に使い込んだ証です。もちろん中には文字が消えにくいモデルもありますが、その時にはDFGHJK辺りのキーとファンクションキーの色合いを比べてみましょう。表面の光沢などに差があれば、やはり充分使い込まれているのです。とにかく、キーの表面にある光沢の差が激しいほど利用頻度が高いと思ってよいでしょう。それ以外にも、たとえばパームレストをよく見ると、やはり色が変わっている機種があります。要するにキーボードを使い込むと、手に触れる部分が劣化して来るのです。

液晶を厳重に確認
 キーボードをチェックしただけでは充分とは言えません。中にはキーボードを余り使わずに、マウスばかり操作しているユーザーもいるからです。ただ、こうなると非常にチェックしづらくなりますが、まずは液晶をしっかり確認してみましょう。

 液晶のバックライトは、一般に使い込むほど暗くなります。そこで、輝度を最大に上げて明るさを確認してみましょう。ただし、そうは言っても、残念ながら全く同じモデルがないと、それがどの程度劣化しているかは比較しづらいものです。ただ、実際には劣化していなくても、自分の目で見て暗いと感じたら、毎日使ってストレスが溜まるので敬遠するのことが無難です。
 また、それと同時に色むらなども確認しましょう。液晶の面を指で強く押したり物をぶつけたりすると、部分的に明るさのムラが生じます。

傷は気にしない
 傷などといったものはちょっとしたアクシデントで付くもので、たとえ0.1秒のミスであっても引っ掻き傷が付いてしまうのです。全体に痛んでいないのに、そんな外見だけの傷のためにパソコンが安く売られているなら、お買い得品だと思って喜んで買うべきです。
 それよりも、モバイルノートの場合は、傷よりも角に生じる塗装の剥げの方を確認するようにしましょう。持ち歩きの頻度が高いと、角が擦れて下地が出て来るものですが、これも使い込んだ証です。

 なお、このように外観でチェックするべきは美しさではありませんが、ただし、天板やパームレストにシールを貼り付けた後のある中古品はマイナスした方がよいかも知れません。パソコンをきれいに使おうと考えている人は、間違ってもステッカーなどを貼らないもので、それをベタベタとノートパソコンの天板等をシールだらけにしている人は、大体がパソコンをラフに扱っている可能性が高いと考えてよいでしょう。そのような跡がパソコンに残っているなら、光に焼けているわけですから、シール等が長期間貼られていた証拠になります。

バッテリーやACアダプターを確認
 バッテリーは消耗品なので、どの店舗でも保証外となっていますが、たとえ普段はA4ノートをAC繋ぎっ放しで使うとしても、買う段階で保証の確認が出来るならば確認した方がよいでしょう。とにかく、パソコンを持ち出した時にバッテリーが少なくとも1時間程度は保って欲しいものです。モバイルノートの場合はバッテリーが駄目になっているのならば、別売のバッテリーを購入する予算を考えたいところですが、バッテリーは新品で買うとかなり高いのが難点です。なお、バッテリーの劣化は充電ユーティリティーで確認出来る機種が多くあります。充電回数などを確認すると多少の目安にはなるでしょう。

 また、それ以外につい忘れがちなのがACアダプターです。ACアダプターのケーブルに傷があると、利用中にトラブルが生じることがあります。ACアダプターが汚れているショップは、商品クリーニングがきちんと出来てない可能性が高いです。安いだけの店で買うと後悔することもあるので注意が必要です。

何ははなくともリカバリーディスクは必須
〜OSの再インストール(リカバリ)用CDが付属していないものは買わないこと〜
 余程のビギナーでない限り、マニュアルが揃っていなくてもさほど困ることはないでしょう。逆にマニュアルがないと不安なビギナーなら、中古パソコンを買うべきではないと言えます。とにかくインターネットが発達した現在、たとえマニュアルがないモデルを購入したとしても、メーカーのWebサイトから情報をダウンロードすればほぼ問題はないはずだからからです。そしてその際、リカバリーの方法がメーカーのWebサイトに出ているかどうかは出来る限り確認しておきたいものです。出ていない場合には、パソコンのヘルプにあるリカバリーの方法を、パソコンが調子が悪くなる前に確認して是非とも印刷しておきましょう。パソコンが起動しなくなってから調べようと思っても後の祭りだからです。
 また、リカバリー・ディスクが必ず付いていることを確認しておくことも大事です。最近のモデルの中にはディスクが付属せず(これはリカバリー・ディスクがHDDそのものに入っているタイプです)、リカバリー・ディスクを自分で作るタイプもあります。その場合はリカバリー・ディスクがなくてもよいのですが、いざハードディスクが壊れてリカバリーが出来なくなった場合にリカバリーディスクが必要になるため、パソコン購入時にリカバリーディスクを自分で作っておくことにしましょう。

 ソフトウエアであるOSは、外から見てもその善し悪しの状態を判断出来ません。パソコンを使用している間に、ゴミと言われる無駄なファイルが知らず知らずたくさん溜まってしまったり、或は大切な機能が誤って削除されていたり……といった具合で、パソコンの使用期間が長ければ長いほどOSは余りクリーンな状態になっていないことが多いのが常識です。それならば当然、工場出荷時の状態(デフォルト)にいったん戻してしまうのが手っ取り早い、ということになります。ちなみに、中古品と言えど、通常はOSの再インストールを行なってハードディスクを初期化してから再販売するのが普通なので、それがOSの再インストールをしていないで販売されている場合は、OSの再インストールが出来ない何らかの理由があるのではないかと疑ってみることも大切です。

OSの再インストール(リカバリ)済みであること、または再インストールを行なうこと
 ソフトウエアであるOSは、外から見てもその善し悪しの状態を判断出来ません。パソコンを使用している間に、ゴミと言われる無駄なファイルが知らず知らずたくさん溜まってしまったり、或は大切な機能が誤って削除されていたり……といった具合で、パソコンの使用期間が長ければ長いほどOSは余りクリーンな状態になっていないことが多いのが常識です。それならば当然、工場出荷時の状態(デフォルト)にいったん戻してしまうのが手っ取り早い、ということになります。またその際はド、ライバ・ソフト類の再インストール等が予め為されているかどうかの確認も忘れないように注意しましょう。
 なお、中古品と言えど、通常はOSの再インストール等を行なってハードディスクを初期化してから再販売するのが普通なので、それがOSの再インストールをしていないで販売されている場合は、OSの再インストールが出来ない何らかの理由があるのではないかと疑ってみることも大切です。

【重要】中古パソコンは出来ればXPマシンを選ぼう!
     〜最低でもWindows XPが使える動作環境がベター〜
 それでは、パソコンを快適に使うには、中古品の場合どの程度のスペックがあれば充分でしょうか? 

 それには、少なくともWindows XPが充分に動く動作環境のものを購入対象にするのがよいと考えます。事実、Windows XPの人気は中古品でも依然として高く、OSを不正コピーする人も多いと聞きます。そのため、今年の4月のニュースになりますが、Microsoft社でも、中古パソコンを販売する小売業者などを対象に「Windows XP Professional Edition/Home Edition」の正規ライセンスを提供する旨の発表を行なったくらいです。ちなみに、これが動作が重いとの専らの評判のWindows Vistaになると、パソコンに相当なスペックが要求されることもあり、折角中古で買ったマシンの動きが軽快でなく、ストレスの元になってしまう恐れが拭い切れません。それもあって、永年親しんできたXP搭載マシンを求めるニーズが市場においていまだに高いのでしょう。
 ただし、そうは言っても、XPが動く最低スペックや実用スペックでは今やパソコンが快適に動作しない恐れも無きにし非ずなので、参考までにWindows Vistaの最低限スペックと実用スペックの両方のデータを以下に示しておきます。なお、Vista搭載マシンを購入される場合は、下記スペックを参考に、メインメモリを4GB程度積むなどさらにスペックアップしたマシンを購入されることをオススメします。


 なお、上でも簡単に紹介した次期OSであるWindows 7は、Vistaの失敗を踏まえ、パフォーマンスの向上に力を入れたことが売りのひとになっています。その証拠に、Vistaにと比較した場合、Windows 7の動作は相当に速くなっていると言いますが、それでもパフォーマンスはXPにはまだまだ及ばないのです。
 そんな訳で、Microsoft社によるWindows XPのサポートが終了する2014年月までの使用限定で中古パソコンを購入するのがオススメなのですが、今年の10月に発売されるWindows 7の発売を待って、その型落ち品などのアウトレット品や中古品が市場に出回るまで中古パソコンの購入を控えるのもひとつの選択としてあると考えられます。


■参考:Windows Vistaのシステム要件
最低限スペック 実用スペック
プロセッサ 1GHz pen4 3以上が望まれる。
出来ればデュアルCPU
システムメモリ 1GB RAM 最低1GB RAM以上
グラフィック
プロセッサ
DirectX 9対応、ピクセルシェーダ2.0、WDDM対応、グラフィックメモリ128MB以上、32ビット以上の色深度 Aeroの有効利用には256MB以上のメモリーが必要
HDD総容量 40GB 160GB
ビデオ編集などはより多くの容量が必要
HDD空き容量 15GB 25GB
上級エディションはより多くの容量が必要
その他 DVD-ROMドライブ(外付けも可)、オーディオ出力、インターネット接続 DVD-ROMドライブ(外付けも可)、オーディオ出力、インターネット接続

参考2:お買い得な中古パソコン購入術


中古パソコンは不人気モデルほどお買い得
 新品のパソコンは基本的にほぼ横並びの価格で値付けされるもので、商戦末期になれば不人気モデルが売れ残って安くなるということはあるものの、通常は、同じランクの機種ならば機種やメーカーによる価格差は余りないのが普通です。中古パソコンはさらにその傾向が顕著です。実際、新品の時の価格など最早関係ないと言ってよいくらいで、同じスペックでも、人気のないモデルは安いのです。仕事で使うなどコスト重視で選ぶなら、たとえば人気の高いVAIOやLet's noteの中古は絶対買わない方がよいでしょう。そういった意味で、中古パソコンは不人気モデルほどお買い得なのです。

超お買い得はMicrosoft Office付きモデル
 パソコンは中古になっても、中身のソフトは新品と何ら変わらないということに意外と気がついていない人が多いようです。当たり前な話しですが、ソフトは使い込んでも痛むことがないからです。けれど、パソコン全体が中古になって値下がりすると、ソフト代金も相対的に下がることになるのです。そういった訳で、ソフトも割安で手に入ることになるわけです。
 そこで当然ながら、どのようなアプリケーションが同梱された中古パソコンがお買い得かということになりますが、ここで注目しておきたいのは、Microsoft Office製品がバンドルされたモデルです。たとえばMicrosoft Office Personal 2007は実売で4万6000円ほどしますが、上手に探せば、5万円台の中古パソコンでOffice 2007が付いている品物もあるのです。Office 2007は互換性の問題などもあるので、使い慣れたOffice 2003でも構いませんが、とにかく後からOffice製品を買い足すことを考えた場合、パソコン本体の価格は驚くほど安いことが誰の目にも明らかだと言ってよいでしょう。

 とはいえ注意が必要なのは、バンドルされているMicrosoft Officeとパッケージ品には大きな違いがあるということです。パッケージで購入したOfficeはパソコンを買い換えても利用出来ますが、バンドル品はそのソコン本体でしか使えないのです。
 なお、仕事でOfficeを使いたいならば選択肢は2つあります。(1)ひとつは、出費を伴うけれど、パッケージのOfficeを買ってしまうという方法です。そうすれば、Office無しの中古パソコンを買ってもOfficeをインストールして利用することが可能となります。パソコンを買い換えてもずっと使えるし、アップグレードも可能です。(2)もうひとつはOffice付きの中古パソコンを買う方法で、こちらは、本体を買い換えるとOfficeが使えなくなりますが、それまではアップグレードも可能です。それでは一体どちらがお得なのかと言うと、長期的に見るならば、Microsoft Officeはパッケージで買った方が得になるケースが多いのです。ちなみに、店頭では既に購入出来なくなったOffice 2003も、中古パソコンのバンドル品なら手に入れることが出来ます。ただし、こちらもパソコンを買い換えたら使えないので注意が必要です。

買ってはいけない中古パソコン
 上で推奨したタワー型は別にして、“なるべく安く買う”という観点から見た場合は、中古のデスクトップは原則買わない方がよいでしょう。今のタイミングはデスクトップの値下がりが激しく、新品でも7〜8万円の超格安直販モデルを買えるからで、ちょっと探せば19型モニターが付属して7万円程度の新品が簡単に見つかるのです。それに対して、中古のデスクトップは数が少なく、選択肢も限られて来ます。品数が少ないため、当然値段的にも割安な品物が少なすぎるということになるわけです。たとえばソニーやNECのパネルタイプのデスクトップは中々魅力ですが、中古市場には極端に品薄状態です。なので、新製品を買うか、ノートパソコンで我慢するのが賢い選択だろうと思います。
 また、ノート・デスクトップ共にCeleronでWindows Vistaを搭載するモデルも当然ながら見送った方がよいでしょう。どう考えてもパフォーマンス不足で、メモリを追加したりHDDを交換しても快適に使うのは難しいからです。これは、どれほど安くても買ってはいけないパソコンです。予算が限られるなら、Windows XPモデルを選んだ方が快適に使えることは間違いありません。
 なお、店頭で新品が市販されている新しいモデルにはくれぐれも注意した方がよいでしょう。これは一般に「新古品」と言うのですが、新古品とは中古ではあっても使われていない商品のことです。これは当然現在新品のモデルであるため中古品と言えどそれなりの値段がつくわけですが、場合によっては大幅な値下げ競争によって新品の方が安くなることもありうるからです。

どんな店で買うべきか?
 中古パソコンを買う際には、出来るだけ保証のしっかりした店を選ぶのがオススメです。当たり前の話しですが、中古品は新品のパソコンよりも利用期間が長く、利用頻度が多い分故障する可能性は高く、たとえば何かのスイッチやコネクター類が故障していても、保証がなければ対応してくれない可能性があるからです。たとえばソフマップのユーフロントでは有料(※5万円以上10万円までのパソコンなら5000円)で3年間保証が付けられますが、中古パソコン購入時には、こういった保証への加入を検討することを是非オススメします。HDDやメモリーの故障ならば部品を交換すればよいのですが、液晶やCPUが故障すると、修理する気にすらならないほどコストがかかることもあるもので、たとえば10万円で購入したノートパソコンの液晶交換費用が13万円したなどということも意外とよくある話なのです。
 また、ネットオークションでの購入は、余程目利きに自信がある方以外は敬遠した方が安心でしょう。たとえば出品者の手を離れた輸送中にどこかが故障しても、返品でトラブルになる可能性もあるからです。

参考:ワケありパソコン
 中古パソコン販売店によっては、未使用にも拘わらず中古パソコンとして販売しているショップもあります。このような中古パソコンの多くは、注文のキャンセル等により一度開封されたパソコンです。通常より安い価格なので、未開封に拘らなければ、まだ未使用であるのですから、新品同様のパソコンが安く手に入りことになります。ただし、このような中古パソコンは残念ながら余り大幅な値下げはされていないことが多いのが実情です。

【重要】中古パソコンを買って来たら先ずすべきこと

 中古パソコンを買って来たら、使い始める前にやっておきたいことがあります。とにかく購入直後に動作や付属品などを確認して、問題があれば交換や修理をしてもらっておきましょう。仮に保証がない店だとしても、買った当日や翌日に「付属品が違う」とか「スイッチが動かない」などといったクレームを申し立てれば、普通は対応してくれるはずです。この確認作業を忘れて数か月後に申し出ても、対応してくれなくても致し方ないと思いましょう。中古パソコンを買うなら、手間を惜しまずに確認することが大事です。

パソコンショップ まず同梱品のチェックです。ごく稀ですが、違う機種のACアダプターが付いていたり、或はマニュアルが違ったりすることがあります。たくさんの商品を扱うショップだと、他の商品のものと取り違えてしまっていることもあるのです。
 次に、全てのボタンやコネクターがちゃんと使えることを確認しましょう。出来る範囲で構わないので、たとえばUSBポート全てにマウスを繋いでみたり、或はディスプレイコネクターにもモニターなどを繋いでみましょう。また、マイク端子が不調で雑音が入ったり、USB端子の接触が悪くないかも確認しましょう。そして、電源や無線LANのボタン、また、ワンタッチボタンなども正しく動作することを確認します。ドライブ搭載モデルなら、ちゃんとDVD-Rなどにデータが書けることも確認しておきましょう。さらに、キーボードのキーが全部生きていることもチェックするべきポイントになります。
 大手の中古ショップではこの種の作業は全部済ませているはずですが、人のすることにミスはつきものですし、展示後の故障も皆無ではありません。とにかく取り返しが付くうちに確認しておくのが大切です。


ハードディスクのエラーチェック
 ハードディスクにエラーがあっても、OS自体はそこそこ動いていることが多いので、外から見ただけでは故障があるかどうか分かりません。事前にチェックしておかなければ、中古パソコンを購入してそこそこ動いていても、何れ時間の問題で障害が訪れます。こうなると、「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」で、結局新品を買った方が安くなるといったことになりかねませんので、このようないわゆる初期不良的なエラーに関しては購入前のチェックが特に重要になります。くれぐれも注意しましょう。
参考:エラーチェックの仕方
 パソコンでマイコンピュータを開き、ハードディスクドライブにマウスを置いて、マウスの右クリックでプロパティを選択(ないしはクリック)、ツールタブをクリックしてエラーチェックの「チェックする」ボタンをクリックします。

OSの再インストール後の問題点
〜インターネットに繋ぐ前にWindows Updateだけは必ず実行しましょう!〜
 パソコンが古すぎる、当然ながら付属しているOS(付属CD-ROMの中身)も古いので、そのOSに対するMicrosoft社のサポートが終了してしまっている場合があります。こうなると、Windows Updateが出来ず、そのためパソコンのセキュリティーが悪くなります。インターネットに繋がないというのであればまだしもですが、今はインターネット無しにはパソコンの操作も覚束ないような時代です。パソコンのセキュリティーを最新に保たないで、そのままうかうかとインターネットをしていたら、あっという間にパソコンウィルスやスパイウェアに冒されて大切な個人情報が盗まれたり、パソコンがクラッシュしたり、或は友人や知人に大迷惑をかけるような始末になってしまいます。
 そんな訳で、これは中古パソコン等の購入後のことに限られないことですが、とにかくOSの再インストール後にはWindows Updateを必ず実行するようにしましょう。また、その際はアンチウィスルソフトの更新ファイルのDLとインストールもいっしょに実行しておくようにしましょう。

 なお、Windows Updatを自分で出来ないような初心者ならば中古パソコンの購入は見合わせるべきです。WindowsUpdate自体は、今ではパソコンが自動でやってくれる仕様になっています。なので、OSの再インストールやWindows Updatを自分でやる自信のまだないパソコン初心者は、まずは新製品か、せいぜいアウトレット品でパソコンを購入して、自分でそれらの作業が出来るようになってから中古パソコンの購入を検討するようにしましょう。なお、中古パソコンの購入に先立って、納品前に上記で触れたOSの再インストール一式といっしょにWindows Updateを販売店の方でしてもらえるようならば、購入後の面倒くさい作業がなくなるので是非やってもらうことをオススメします。

参考3:アウトレット・パソコンの選び方

 中古パソコンはまだ買う勇気がない、けれども、なるべく安くパソコンを買いたいという方には、アウトレット・パソコンという選択もあります。そこで最後に、本節ではそのアウトレット・パソコンの選び方を参考までに簡単にアドバイスしておきましょう。
アウトレット・パソコンとは?

 アウトレットパソコンとは、メーカーが製造したパソコンが売れずに残ったもので、一般に型落ち品とも言われるものですす。意外なことにパソコンは季節商品で、そのためパソコンは最低でも年に4回、春夏秋冬に新しいモデルが発売されます。そして、その度にアウトレット・パソコンがパソコンショップなどで販売されることが多いのです。また、何らかの理由でパソコンの包装箱などに傷が付いてしまったなどのワケあり品をアウトレット・モデルとして販売しているパソコンショップもあります。(※もちろんこれらは、パソコン本体に関しては新品同様ですが、しかし、パソコンショップによってアウトレット・パソコンの定義は違うので、中には一度使われたパソコン(俗に言う中古パソコン)をアウトレット・パソコンとして販売するパソコンショップもあるようなので、その点はくれぐれも注意が必要です。) 
アウトレット・パソコンの欠点


保証期間が短い
 新品の保証期間は1年が標準ですが、アウトレット品は3カ月〜半年程度と保証期間が短くなる場合が多いです。

傷などがある場合も
 使用に影響するようなものではありませんが、梱包や外装などに小さな傷などがある場合もあります。

カスタム化が出来ない
 直販であっても、性能アップなどのカスタム化には対応していないのが普通です。メーカー直販サイトなどに直接確かめてみましょう。カスタム化に体操していないのであれば、自分で出来る程度の増設は自分でやるのもよいと判断するのも一法です。

アウトレット・パソコンはお得か?

 アウトレット・パソコンは、当然ながら新製品として販売されていた価格より値引きされています。メーカー側も売れ残った商品を何とか消費者に売りたいので、場合によっては破格の値段を付ける時もあります。
 当然ここで気になるのはその性能ですが、確かにいま最も新しい最新モデルのパソコンに比べたら多少性能が劣ることは否めません。しかし、現在パソコンの性能は充分過ぎるほどで、新しいパソコンでなくても充分快適に使えますので、それほど最新のパソコンに拘らないという人であればアウトレット・パソコンはお買い得と言えるでしょう。中古品と違って新品同様ですし、保障等も新品と同等のものが付くので安心で、従ってアウトレットパソコンの選択は賢い買い物と言えるわけです。なので、パソコンにある程度詳しくはなったけど、中古パソコンを買うのはまだ抵抗があるという人にはアウトレット・パソコンはうってつけだと思います。
アウトレットパソコンの選び方

 アウトレット・パソコンを選ぶ時は、アウトレット・パソコンの中から比較して選ぶ他に、新しいモデルのパソコンの性能と価格も比較しておきたいものです。その時はパソコンの同じシリーズで比較すると分かりやすいでしょう。
 この際、比べる時に見るのはスペック表と価格です。たとえば余り価格の差がないのに性能の差が大きければ、アウトレット・パソコンを選ぶのは考えものでしょう。その点は自分でスペック表と価格から総合的に判断するしかありません。また、パソコンのPCパーツ等の規格等が大きく変わる時はよく考えたいものです。
アウトレット・パソコンはどこで買える?

 普通の家電量販店でアウトレット・パソコンの販売をしているところもありますが、基本的にこれらのお店では売れ残らないように計算してパソコンを仕入れているので、余りアウトレット・パソコンの在庫を期待することは出来ません。そのため、やはり一番アウトレット・パソコンの種類が多いところは、メーカー直販のオンラインショップです。出荷せず余ったパソコンがあるところなので、時期によってはアウトレット・パソコンの在庫が大量にあります。メーカー側も売れ残り商品を何とか売りたいので、アウトレット・パソコンの専門コーナーを設けているメーカーもあるほどです。
 それでは、その在庫がたくさんあってお買い得の時期はいつかということになりますが、特に狙い目は新しいパソコンが出る時期です。たとえば春モデルのパソコンが発売されたら、アウトレット・パソコンとして冬モデルが値引きされて販売されます。特にボーナスシーズンに合わせてパソコンの新製品が出される時はアウトレット・モデルの在庫に期待することが出来るでしょう。

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