今年は花粉症の当たり年 |
春に飛散するスギ花粉の量は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。雨が少なく日照時間が長く気温が高ければ多くなります。2004夏の猛暑の影響で、スギ、ヒノキの雄花は全国的に多くなっています。不作であった昨年の数十倍、過去10年の平均の数倍の飛散が予測されます。花粉症の患者さんは無防備に花粉を吸い込むと症状が重症化します。まだ発病してない人も大量の花粉を吸えば発病が早まります。
北海道地方の飛散開始は4月。道南では1,000個/平方センチを超える見込みです。
東北地方南部では2月下旬から飛散開始します。
中・南部では非常に多くなる見込みです。
関東甲信越地方の飛散開始は2月10日頃です。
近畿・北陸地方の飛散開始は2月10日頃です。
東海地方の飛散開始は1月下旬から2月中旬で、10,000個/平方センチを超える地方もあり、5月連休頃まで続く見込みです。
中国地方の飛散開始は2月10日から中旬以降です。四国地方は2月上旬に太平洋側から飛散開始します。
九州地方は2月上旬に西部から西部から飛散開始、昨年比較的花粉の多かった南部でも昨年の5倍前後の飛散が予測されます。
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グラフで飛散量を比較してみると、(北海道・東北・関東・中部エリア) |
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グラフで飛散量を比較してみると、(関西・中国・四国・九州エリア)
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花粉症の症状と原因 |
今年は花粉が大量に飛ぶ為今まで花粉症でなかった人たちも発症する可能性が高いと思われます。花粉症の症状について大まかにまとめました。
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まずは「鼻」の症状 |
「さらさら」のほんとに水のように透明な鼻水が、するすると出てきてしまいます。24時間出ているわけじゃなく出るる時と出ない時ががあります。
出るとなったら、「さらさら」のほんとに水のように透明な鼻水が、絶え間なく出てきてしまいます。
カゼの時の様に、ねばねばした鼻水ではありません。
その他くしゃみ、コショーのように全力のくしゃみが連続して出ます。次に鼻づまり、鼻の通りがわるくなったという程度の人から、鼻で息ができないというかなりひどいの人まで、いろいろです。
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目の症状 |
目のがかゆくむずむずしてきます。目玉そのものがかゆくて、でも目をかくわけにも行かずどうしようもなず、やはり苦しい症状です。
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頭がボヤっとしてしまう |
頭痛まではいきませんが、鼻や目の継続的な症状で集中できず、頭もボヤっとした状態になります。イライラしたりついには倦怠感をも感じるようになってきます。
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花粉症の原因 |
花粉症の原因となる植物は、現在、日本では40種類以上が報告されています。これらの花粉はほとんど風媒花で、風で花粉が運ばれるため、開花期には大量の花粉が飛散し花粉症の原因になります。一方、庭に植えたりお部屋に飾ったりするような観賞用の花は、ほとんどが虫媒花で、虫が花粉を運ぶため、花粉の量は少なく、また、空中に飛びにくいので、お部屋に花を飾る程度で花粉症になることはありません。
スギやヒノキは大量に植林され、風に舞った花粉は上昇気流に乗り季節風に運ばれて、数十km離れたところまで飛んでいきます。イネ科牧草(カモガヤなど)やキク科雑草(ブタクサやヨモギなど)も、代表的な花粉症の原因植物ですが、雑草花粉が飛散する範囲は半径数km程度なので、雑草花粉による花粉症は、住まいや職場の周囲の空き地や河原などに原因植物が繁茂していることがしばしばあります。
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アレルギー体質が発祥の原因 |
これらの花粉は鼻から吸い込まれ、鼻の粘膜に付着すると、花粉の表面や外壁にあるアレルギー原因物質(抗原)が粘膜中に溶けだし、抗原が粘膜に侵入すると、体内にIgE抗体が作られます。このIgE抗体は抗原と反応して体に侵入した異物を排除する働きをします、つまりくしゃみによって異物をはじき出したり、鼻水で洗い流したり、鼻づまりを起こして異物が侵入してこないように体を防御するのです。ところがアレルギー体質の人は、IgE抗体の産生を抑制する遺伝子を持っていないため、花粉を吸い続けると体内のIgE抗体はどんどん増加し、これがある水準を超えると、激しいくしゃみ発作や、鼻水、鼻づまりなど花粉症の症状が出るようになります。
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