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今月のワンポイントアドバイス

今年は台風の当たり年、強い台風16号が大きな被害をもたらしたが、
台風の上陸はこれで今年早くも6個目。
8月までに発生した台風の数も平年を上回っています。
新聞やテレビ・ラジオで報じられる台風情報などを有効に利用し,
災害を防止・軽減するためには台風に関する正しい知識が不可欠です。
で、今回は「台風に気おつけよう」です。

台風に気よつけよう
台風とは
今年の台風が多いのは
台風影響を再確認
台風への備え


台風とは

 熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼び,このうち北西太平洋で発達して中心付近の最大風速がおよそ17m/s(風力8)以上になったものを「台風」と呼びます。

発生のメカニズム


 台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達します。平均的な台風の持つエネルギーは広島,長崎に落とされた原子爆弾の10万個分に相当する巨大なものといわれています。

さらに詳しく専門的に

台風は対流圏全体に及ぶ巨大な渦巻きである。
中心付近は暖かい空気,すなわち軽い空気で覆われ,従って地表は低気圧となっている。これを中心として反時計回りに回る強い風が吹いている。中心を回る風に比べると,半径方向の風はごく弱いが,地表付近では中心方向へ,上層では外向きに流れている。中心付近は台風の眼と言って風や雨の弱いところである。それを取り巻いて眼の壁雲と呼ばれる積乱雲群がある。
この構造から台風発達のメカニズムを次のように考えることができる。積乱雲群は水蒸気の凝結熱を放出するために必須のものである。ここでより多くの凝結熱が放出されれば,より暖かくなり,従って中心はより低圧になる。しかしそのためには新たな水蒸気が継続的に供給されなければならない。それをもたらすものが渦である。渦があると下層では中心に向かう流れが作られ,それによって台風周辺の広い領域から水蒸気が中心付近に集められる。渦が強くなると,中心に向かう流れも強くなる。これが中心付近で上昇し,積乱雲群を維持・発達させる。ただし下層での中心向きの流れのためにはもうひとつ重要な要因がある。それは摩擦である。摩擦がないと,渦は中心の回りを単に回り続けるだけだからである。摩擦があって始めて流れは中心に向かう。摩擦は一般的には運動を阻害する要因であるが,台風の発達にとっては不可欠なものである。

台風の一生

台風の一生は,はどのようなものでしょう。段階に分けてみましょう。

発生期
 海面水温が高い熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく,この気流によって次々と発生した積乱雲(日本では夏に多く見られ,入道雲とも言います)が多数まとまって渦を形成するようになり,渦の中心付近の気圧が下がり始め,台風になるまでの期間です。このころは進行方向や速度は非常に不安定です。低緯度地方で弱い大気の循環(空気のうず)として発生してから台風に発達するまでの期間でこのことは進行方向や速度が非常に不安定です。

発達期
 台風となってから,中心気圧が下がり勢力が最も強くなるまでの期間です。暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギー源として発達し,中心気圧はぐんぐん下がり,中心付近の風速も急激に強くなります。台風に発達してから中心気圧が最低まで深まり,勢力が最も強くなるまでの期間で,中心気圧は急激に深まり,同時に中心付近の最大風速も急速に強まります。

最盛期
中心付近の最大風速は徐々に弱まる傾向に入りますが,暴風の範囲はむしろ広がる期間です。

衰弱期
 衰弱して消滅するまでの期間です。台風は海面水温が熱帯よりも低い日本付近に来ると海からの水蒸気の供給が絶たれ,さらに北からの寒気の影響が加わり,台風本来の性質を失って寒気と暖気の境である前線を伴う「温帯低気圧」に変わります。しかし,中心付近の最大風速のピークは過ぎていますが,強い風の範囲は広がるため低気圧の中心から離れた場所で大きな災害が起こったり,あるいは寒気の影響を受けて再発達して風が強くなり災害を起こすこともあります。

 また,台風がそのまま衰えて「熱帯低気圧」に変わる場合もありますが,この場合は最大風速が17m/s未満になっただけであり,強い雨が降ることがありますので,「温帯低気圧」,「熱帯低気圧」いずれの場合も災害に対する備えは必要です。


台風の大きさと強さ、番号と名前

 気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として,下表のように台風の「大きさ」と「強さ」 を表現します。 「大きさ」は「強風域(平均風速15m/s以上の強い風が吹いている範囲)」の半径で,台風の「強さ」は「最大風速」で区分しています。

 さらに,強風域の内側で平均風速25m/s以上の風が吹いている範囲を暴風域と呼びます。

強さの階級分け
階級 最大風速
強い 33m/s(64ノット)以上〜44m/s(85ノット)未満
非常に強い 44m/s(85ノット)以上〜54m/s(105ノット)未満
猛烈な 54m/s(105ノット)以上

大きさの階級分け
階級 風速15m/s以上の半径
大型(大きい) 500km以上〜800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

 台風に関する情報の中では台風の大きさと強さを組み合わせて,「大型で強い台風」のように呼びます。例えば「強い台風」と発表している場合、その台風は、強風域の半径が500km未満で,中心付近の最大風速は33〜43m/sあって暴風域を伴っていることを表します。

台風番号と台風名

茄子(なす)に含まれている成分は、約94%が水分だが、ビタミンB群・Cなどのビタミン、カルシウム・鉄分・カリウムなどのミネラル成分、食物繊維などをバランス良く含んでいる。
茄子は、これらの栄養成分により生体調節機能が優れていると言われ、特に豊富に含まれる食物繊維は、便秘を改善し大腸がんを予防したり、血糖値の上昇を抑え、糖尿病や肥満を防ぐ効果がある。
また茄子には、皮に紫黒色の色素「アントシアニン」、一般になすのアクと呼ばれるクロロゲン酸などの抗酸化成分「ポリフェノール」が含まれている。 これらの成分は、体の老化を防ぐ、動脈硬化の予防、がんの発生・進行を抑制するなどの作用がある。
台風の番号

 気象庁では毎年1月1日以後,最も早く発生した台風を第1号とし,以後台風の発生順に番号を付けています。なお,一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。
台風の発生数、接近数、上陸数、経路


 台風は30年間(1971〜2000)の平均で年約27個発生し,昭和26年以降の台風の発生数の最多は39個(昭和42(1967)年),最少は16個(平成10(1998)年)です。そのうち平均3個が日本に上陸しています。

 また,上陸しなくても平均約11個の台風が日本から300km以内に「接近」しています。上陸する台風だけが被害をもたらすのではありません。例えば,関東地方の南(房総半島沖)を通過する台風は上陸しなくても関東地方に暴風や大雨をもたらします。

 台風は,春先は低緯度で発生し,西に進んでフィリピン方面に向かいますが,夏になると発生する緯度が高くなり,太平洋高気圧のまわりを廻って日本に向かって北上する台風が多くなります。8月は発生数では年間で一番多い月ですが,台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとり易く,9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。このとき秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。過去に日本に大きな災害をもたらした室戸台風,伊勢湾台風など多くの台風は9月にこの経路をとっています。

台風の平均寿命は5.3日ですが,中には19.25日という長寿記録もあります。長寿台風は夏に多く,不規則な経路をとる傾向があります。



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今年の台風の多いのは

 8月末までに6個という上陸数は1951(昭和26)年の観測開始以来、最も多い数です。これまでは62年の5個が最多、しかも年間上陸数の過去最多記録は90、93年の6個だったから、今年は8月末段階ですでに並んだことになります。
 台風シーズンはこれから本番と考えると、今年は史上最多の上陸数になることも十分に考えられるるので、さらなる台風への注意が必要となります。
上陸率はさらに驚異的

平年の上陸数は2・6個で発生数の平年値26・7個に対し1割に満たないが、今年の発生数は31日現在18個だから、単純計算すれば3個に1個の割合で上陸したことになる。8月末段階に限って言えば最も高い率だ。一方、8月末時点での平年の発生数は14個だが、8月1カ月でも平年の5・5個に対して8個となり、65年の10個、94年の9個に次ぐ発生数となっている。
なぜ多い台風発生

なぜ今年はこうも台風の発生が多いのか。実は、今年は6月にも6月としては観測史上最多の5個が発生し、うち2個が上陸している。
 大きな原因は、赤道付近の海水温の上昇です。太平洋の中部から西部にかけた一帯で、6月ごろから水深50〜200メートル付近の温度が平年より1〜2度ほど高くなっている。海水温は約27度を超えると蒸発が盛んになり、そこで発生するエネルギーによって上昇気流が起こります。上空に運ばれた水蒸気は積乱雲にり、この時に「凝結熱」というエネルギーが現れ、熱で軽くなった空気はさらに上昇しようとします。こうして回転する空気の渦巻きがいわゆる熱帯低気圧になります。さらに発達して風速が秒速17・2メートルを超えたものが台風になります。
 
 渦巻きは海をかき混ぜるから、普通なら下の冷たい海水が上がってきて発達を抑えるのですが、今年の場合は海水温が高い分そのメカニズムが働かず、台風が次々発生するというメカニズムが働き台風が大量発生していると考えられます。
台風の上陸が多いのは

 では、上陸数が多いのはどうしてでしょうか。それは、高気圧の勢力の変化が原因と考えられています。今年は太平洋高気圧が強く、その上をより強いチベット高気圧が覆っていたんいます。これが今年の猛暑の要因なのですが、この太平洋高気圧が北側に大きく張り出していることによって、台風が進路を抑えられる形になって動けなくなっている。このために上陸数が増えているんです。
 台風などの低気圧が上昇気流なのに対し、高気圧は下降気流だ。このため1ヘクトパスカル程度ならまだしも、気圧が大きく異なると台風は高気圧の壁に阻まれて入り込めなくなるのです。仕方なく、その壁沿いに緩い風に押されて遠慮がちに回り込むんです。太平洋高気圧が南にある平年なら台風の多くは東南アジア方面に進むのですが、今年はその壁の位置が北にずれているため日本方面に進んで来るために日本への上陸数が大幅に増えているのです。
これって温暖化が原因?

 今年の気候は、季節が早く進んでいる傾向があります。東京の桜は平年より10日も早い3月18日に咲き、中国地方の日本海側・松江市では同21日と、13日も早かった。関東甲信地方の梅雨も平年より5日短い38日間、平年より7日早い7月13日に明けている。降水量も102ミリにとどまった。早い盛夏の到来で、東京では今月14日まで連日40日間、「真夏日」が続き、記録を更新していました。
 今年は一つ一つの異常がたまたま重なりましたが、地球温暖化の影響だけとは言えないと考えて良いでしょう。
 なぜ赤道付近の水温が高いのか、詳しい理由は分かっていません。しかし太平洋東部にかけては逆に1〜2度ほど平年より低いんです。
 これは気温にも言えます。インドシナ半島は今夏、平年より気温が2度以上低い異常低温に見舞われています。この点を取れば、地球はバランスの取れた活動をしていると思われ、地球規模では温暖化まではいっていると弾丸出来る状況まではいていません。

 統計的には台風の発生数には10年程度の周期があり、80年代後半から90年代初めにかけて台風の数が増えており、ここ何年かは台風の数が増えることが予想されるという。警戒が必要な秋には違いありません。今年の秋も台風は、上陸してくると考え準備に怠りなく・・・・ !!



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台風の影響を再確認

台風の上陸により数々の災害が発生します。その災害について分析してみました。
台風に伴う風

 台風は巨大な空気の渦巻きになっており,地上付近では上から見て反時計回りに強い風が吹き込んでいます。そのため,進行方向に向かって右の半円では,台風自身の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため風が強くなります。逆に左の半円では台風自身の風が逆になるので,右の半円に比べると風速がいくぶん小さくなります。
 中心(気圧の最も低い所)のごく近傍は「眼」と呼ばれ,比較的風の弱い領域になっています。しかし、その周辺は最も風の強い領域となっています。
 また,台風が接近して来る場合,進路によって風向きの変化が異なります。中心がある地点の西側または北側を通過する場合は「東→南→西」と時計回りに風向きが変化し,東側や南側を通過する場合は「東→北→西」と反時計回りに変化します。周りに建物などがあれば必ずしも風向きがこのようにはっきりと変化するとは限りませんが,風向きの変化は台風に備えて家の周りを補強する際の参考になります。
 もし,ある地点の真上を台風の中心が通過する場合は,台風が接近しても風向きはほとんど変わらないまま風が強くなります。そして台風の眼に入ると風は急に弱くなり,時には青空が見えることもあります。しかし,眼が通過した後は風向きが反対の強い風が吹き返します。台風の眼に入った場合の平穏は「つかの間の平穏」であって,決して台風が去ったことではありません。
 台風の風は陸上の地形の影響を大きく受け,入り江や海峡,岬,谷筋,山の尾根などでは風が強く吹きます。また,建物があるとビル風と呼ばれる強風や乱流が発生します。道路上では橋の上やトンネルの出口で強風にあおられるなど,局地的に風が強くなることもあります。

その他台風の風景況

 台風が接近すると,沖縄,九州,関東から四国の太平洋沿岸では竜巻が発生することがあります竜巻は家や、車まで空中に巻き上げより強烈な被害が発生します、被害エリアが細長くなるのが特徴です。
 また,台風が日本海に進んだ場合には,台風に向かって南よりの風が山を越えて日本海側に吹き下る際に,気温が高く乾燥した風が山の斜面を吹き下るフェーン現象が発生し,空気が乾いて乾燥しているため,火災が発生した場合には延焼しやすくなったりします。
台風に伴う雨


 台風は,暴風とともに大雨を伴います。台風は積乱雲が集まったもので,雨を広い範囲に長時間にわたって降らせます。
 台風は,垂直に発達した積乱雲が眼の周りを壁のように取り巻いており,そこでは猛烈な暴風雨となっています。この眼の壁のすぐ外は濃密な積乱雲が占めており,激しい雨が連続的に降っています。さらに外側の200〜600kmのところには帯状の降雨帯があり,連続的に激しいにわか雨が降ったり,ときには竜巻が発生することもあります。これらの降雨帯は下の図のように台風の周りに渦を巻くように存在しています。
 また,暖かい湿った空気が台風に向かって南の海上から流れ込むため,日本付近に前線が停滞していると,その湿った空気が前線の活動を活発化させ,大雨となることがあります。
 雨による大きな被害をもたらした台風の多くは,この前線の影響が加わっています。台風がもたらす雨は,台風自身の雨のほかに,このように前線の活動を活発化して降る雨もあることを忘れてはいけません。

 台風がもたらす雨は大量の雨が短期間(数時間から数日)のうちに広い範囲に降るため,河川が増水したり堤防が決壊したりして水害(浸水や洪水)が起こることがあります。近年は治水事業が進み,大河川の氾濫は少なくはなっています。しかし、都市部では周辺地域の開発が進んで保水(遊水)機能が低下していることもあり,局地的水害に占める都市部の被害の割合が増えています。特に地下室(個人宅も含む)では、急に水没してしまいますので、注意が必要です。
 また,雨により山やがけが崩れたり,土石流の発生などの土砂災害も起こります。雨による土砂災害の犠牲者が自然災害による死者数(地震・津波を除く)の中で大きな割合を占めるようになってきました。近年の宅地開発は都市郊外の丘陵地や急傾斜地を利用することが多く,宅地造成により新たながけが形成されることが土砂災害による被害を大きくしています。
 さらに,近年,アウトドアレジャーが盛んになり,キャンプをする人々が増えていますが,上流域に降った雨による増水により川の中州などに取り残されて救助を求めることも増えています。雨だけでなく,川の増水に対しても油断はできません。

高潮と潮汐

 海面は月や太陽の引力によりほぼ1日に1〜2回の割合で周期的に満潮と干潮を繰り返しています。そのため海面の高さ(潮位)を前もって計算(推算潮位)しておくことができます。
 しかし,台風に伴う風が沖から海岸に向かって吹くと,海水は海岸に吹き寄せられて「吹き寄せ効果」と呼ばれる海岸付近の海面の上昇が起こります。特にV字形の湾の場合は奥ほど狭まる地形が海面上昇を助長させるように働き,湾の奥ではさらに海面が高くなります。
 また,台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がります。これを「吸い上げ効果」といい,外洋では気圧が1hPa低いと海面は約1cm上昇するといわれています。例えばそれまで1,000hPaだったところへ中心気圧が950hPaの台風が来れば,台風の中心付近では海面は約50cm高くなり,そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。
 このようにして起こる海面の上昇を高潮と呼びまうす。大潮の満潮時に台風の接近による高潮が重なれば,それに伴って被害が起こる可能性も高くなりますので,特に注意が必要です。また,9月頃は1年を通じて最も平均潮位が高くなる時期であることも台風に伴う高潮災害を考える上で見逃してはいけません。

 実際に潮位は、数メートルもあがるような高潮も何度も記録されていますので、海岸線の方で過去に高潮の被害が発生している地域では、台風情報に注視市はやめの避難が必要です。
台風に伴う波

 風が吹くと水面には波が立ち,まわりへ広がります。波は風が吹いたことによってその場所に発生する「風浪(ふうろう)」と,他の場所で発生した風浪が伝播したり,あるいは風が静まった後に残された「うねり」の2つに分類されます。そして,風浪とうねりを合わせて「波浪(はろう)」と呼びます。一般にうねりとなって伝播する波は遠くへいくにしたがって波高は低くなり,周期が長くなりながら次第に減衰しますが,高いうねりは数千キロメートルも離れた場所で観測されることもあります。
 波には,風が強いほど,長く吹き続けるほど,吹く距離が長いほど高くなるという3つの発達条件があります。台風はこの3つの条件を満たしており,例えば台風の中心付近では,10mを超える高波になることがあります。しかも,風浪とうねりが交錯して複雑な様相の波になります。
 また,周辺の海域では台風の移動に伴って次々と発生する波がうねりとなって伝播してくるため,いろいろな方向からうねりがやってきて重なり合います。そこで風が吹いていれば風浪が加わり,さらに複雑な波になります。
 台風による海難の多数は船によるものですが、現在は台風情報に対する備えがかなり進んでいるので発生はかなり減ってきています、それよりも、海岸や防波堤などで釣りなどで時折くる高波にさらわれる例が多数発生しています。台風接近時は予想もしないに今までの数倍の波が押し寄せますので、このようなときにはむやみに海岸へ近づかないでください。当然高波見物などもってのほかですよ。

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台風への備え

 さあ台風がきます、備えあれば憂いなし、と言いますが、物理的準備と心の準備、避難場所やそこに行く時の経路を知っていおく、いざというときに備えておけば、安全率は遙かに高くなります。
 台風の備えについてまとめてみました。
台風がくる前に

家の外の備えは風と雨対策が重要です。
その他、その地域性や、住まいの周りの環境(山・川の近く・風が強い) 住まい(木造・マンションなど)により異なってきます。普段からリストなどを作っておきましょう。
●窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要ならば外から板を打ち付けて補強する。
●庭木に支柱をたてたり、塀を補強したりする。
●側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
●テレビアンテナはステー線や支柱を確認し、補強しておく。
●風でとばされそうな物、たとえばゴミ箱や小石などは飛ばされないように固定しておく。

家の中の備え
●雨戸をおろしたり、割れたときのガラスの飛散を防ぐためにガラス窓にテープを貼ったりする。外からの飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
●非常用品をまとめて、すぐ持ち出せる袋などに入れておく。
 懐中電灯・ローソク・マッチ・携帯ラジオ・予備の乾電池・救急薬品・衣料・貴重品・非常用食料・携帯ボンベ式コンロなど
●断水に備えて飲料水を確保する。浴槽に水を張るなどしてトイレなどの生活用水を確保する。塩害による長期停電のため、冷蔵庫のものが腐るおそれもある。水や非常食の備えは十分に。

その他
●学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認する。
●地域の防災情報の入手巣段を確保しておく。
●自分が高齢の場合、近所に助けをお願いしておく、逆に近所のお年寄りや子供の助けを必要が認識しておく
台風が接近、台風の中にいるとき

● 台風情報に注意する
台風が近づくと、気象台発表の台風情報がテレビ・ラジオで伝えられる。情報を受けたら、再び家の周りの安全を確かめましょう。
● 注意報・警報にも気をつける
被害の出る恐れがあるときは、注意報、警報や記録的短時間大雨情報などが発表されるので、テレビやラジオに気をつけましょう。
● 台風接近時に、遅れた対策や様子見が危険
台風接近時に、台風の備えや、何かが壊れたりした処置は大変危険です。また、外にでる時は、強風による飛来物(たとえばかわらや看板)を頭に受けて死亡する事故が多いです。安易に外にはでないことが必要です。やむをえず戸外にでるときはヘルメットや安全帽をかぶりましょう。
● 危険な場所に近づかない
雨で増水した小川や側溝は境界が見えにくい。また、冠水した道路上では浮き上がったマンホールも見えにくい。大雨のときは、小川やマンホールに転落する事故が多い。また、山崩れ・がけ崩れも起こりやすくなる。このような危険な場所には近づかないこと。
● 崖崩れなどは。
崖崩れなどは、事前にいろいろな減少が起こります。それらの減少が見られた時は即時避難をしましょう。
● 台風の強い風は二段構えでやってくる
今まで吹いていた強い風が急に弱まっても、およそ1〜2時間後には再び吹き返しの強風がやってくることがある。風が弱まったからといって、屋根の上にあがったり、家の周りを歩いたりすることは危険です。
●フェーン現象による火災が多発しやす

避難

●防災機関などから避難の勧告や指示があったら、すぐ従えるように準備し、すばやく避難する。「むだ足覚悟で早めの避難」を心掛けたましょう。
●避難の前に、必ず火の始末をましょう。
●避難の際は持ち物は最小限にして背中に背負うなどして、両手は自由に使えるようにしておきましょう。
●頭はヘルメットや安全帽で保護する。素足は禁物で、靴は丈夫で底の厚いものがよい。長靴は水が入ると歩きにくくNG。

避難先では
●勝手な判断や行動をせず、指導者の指示に従う。
●引き続き、台風情報や注意報・警報に注意する。
台風情報の見方

これは気象庁台風情報の見本です。
台風情報のサンプル
暴風域、予報円の解説図
ここで示している暴風域とは,平均風速でおおむね25m/s以上の暴風が吹いていると考えられる範囲です。この円内は,いつ暴風が吹いてもおかしくない範囲です。実線の円で表示します。予報円は,台風の中心が到達すると予想される範囲を破線の円で示しています。この円内に台風の中心が入る確率は70%です。予報円の中心は12,24時間予報では0.1度単位で,48,72時間予報では0.5度単位で発表しています。
暴風警戒域は台風の中心が予報円内に進んだ場合に暴風域に入るおそれのある範囲です。そのため,予報円に予想される暴風域の半径を加えた半径の円になります。実線の円で表示します。台風の位置や強度は72時間先まで予報しています。このとき、各予報時刻の位置は予報円の中心位置と半径により、また、強度は中心気圧と最大風速により表現します。なお,台風の動きが遅い場合は,12時間先の予報を省略することがあります。また,暴風域や暴風警戒域のない台風の場合には予報円のみの表示になります。日本列島に大きな影響を及ぼす台風が接近している時には、1時間毎に現在の中心位置などをお知らせしますが、同時に1時間先の位置なども推定してお知らせします。
1時間推定値の解説図
また、全国を356に分けた地域毎に「暴風域に入る確率」を発表しています。図に48時間先までの3時間ごとの値の時系列を示しています。値の増加が最も大きな時間帯に暴風域に入る可能性が高く、確率値の減少が最も大きな時間帯に暴風域から抜ける可能性が高くなります。確率の数値の大小よりも、むしろ変化傾向やピークの時間帯に注目してご利用ください。


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