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今月のワンポイントアドバイス

2002年1月
心温まる
明かりについて

以外と気が付いていないかもしれません、明かりの持つ温かさを。
夜遅く帰ってきたときの、家の明かりの温かさ、田舎から街里へ入ってきたときの明かりの温かさ、照明にぬくもり、温かさを考えて選びましょう。
■☆■ 明かりについて ■☆■
明かりの基礎知識と光源 
図面記号で照明がわかる
照明器具の種類
照明選択基準
照明器具のお手入れ
照明器具による節電方法

明かりの基礎知識と光源
明かりの温かさのルーツ

人間にとって人間たる進化の第一歩は、火を利用したことです。
火は「体を温め」「食料を加熱し」そして何よりも、暗がりを「明るくしてくれる」そして、人間を「猛獣から守り、安全に過ごすことを約束」もしてくれました。
 そうです、そんなDNAが私たちに存在するから、私たちは明かりに心の安らぎを感じるのです。


基本用語について、明かりを表す単位です。



その他に重要なものとして色温度と演色性があります。
 : 電球(光源)の種類の違いのある程度数値化して比較できる目安となるものが、色温度と演色性です。 色温度が高ければ、青みがかった光色(涼しげ、活動的、晴天の日中のイメージ),低ければ赤みがかった光色(あたたかい、くつろぎ、日の出、日没のイメージ)になります。 そこで、色温度の違う電球に変えて、活動的なオフイスやくつろぎの寝室などといった、ムードをがらりと変えた演出ができます。演色性とは、ランプで照明されたものの色の見え方のことで、数値が高いと自然で生き生きとした状態をつくります。一般に白熱電球は演色性が高く、高圧ナトリウムランプは演色性が ます。もっとも、中にはネオシウムランプのように、数値は低くても生き生きとした感じを与える電球もあります。
● 明かりのもと
電球の種類


  明かりの色は使用する光源によって変わります。
一般の住宅では、蛍光灯か白熱灯を用いるものがほとんどです。
最近はハロゲン電球などの新しい物も登場してきております。(事項記述)

特徴
  蛍光灯 白熱灯
光の色 様々な種類があり 温かみがある
寿命 長い(5000~12000h) 短い(1000~2000h)
効率 高い 低い
電気代 安い(白熱灯の1/3位) 高い
発熱 少ない 多い
ランプ価格 高い 安い
物の見え方 全体が明るくなる。まぶしさは少ない。 立体感が強調。
つやがつく。


● 電球の種類と特徴

種類 特 徴
白熱電球 一般球 白熱電球の一般球はにランプシェードやダウンライト、トイレや洗面所で使用されます。透明タイプの電球は、フイラメントの輝きが楽しめるので、透明なガラスシェードなどに入れる場合おすすめします。
レフランプピームランプ 投光照明、スポット照明用の電球です。パルブ内面に反射鏡加工がされているので、照明器具の反射板がなくても所定の集光制が得られます。
シルバーランプ 専用の照明器具との組み合わせにより、手軽な間接照明やある程度の集光性が得られる電球です。
ミニランプ 小型のスタンドから大きなシャンデリアまで広く使用される。装飾用電球の中心的存在です。
蛍光灯 一般の蛍光灯 今一番利用されている光源です。白色、昼光色、電球色など色の種類も豊富になってきておりで、殺菌や色評価などの特殊用途に向くものも有ります。
コンパクト蛍光灯 直管蛍光灯にくらべ、小さい灯具で同じ明るさが得られるのが特徴です。デスクスタンド、ダンウライトなどに広く使われています。
電球型蛍光灯 現在使用している白熱電球のソケットで、そのまま使える便利な蛍光灯です。白熱電球にくらべると、電気代と発熱量が約3分の1、寿命が約6倍と経済的です。
ハロゲンランプ 点光源に近く、配光しやすいランプです。輝度が高く、メリハリのある照明ができるので、居間などのスポット照明などに使っています。寿命末期まで初期性能を持続するのも特徴のひとつです。ただし、非常に高温になるので、専用器具が必要で、店舗などで使用する場合は、輻射熱を減らしたダイクロミラー付きをおすすめします。
高輝度放電灯 発光素材の違いで、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、水銀ランプの3種類に分かれます。長寿命、高効率の特徴をいかして、高光源の外部照明などに利用されます。

 現在では、電球色など多くの発光蛍光ランプが開発され、蛍光灯でも暖かみのある光を得られる様になってきました。部屋の目的に応じて蛍光ランプの種類を上手に選んぶ事が出来ます
蛍光ランプの色 光色の印象 雰囲気
昼光色 涼しい
(青みがかった白)
クールな雰囲気
昼白色
白色
パルック
中間
(白)
さわやかな雰囲気
電球色
(電球、ハロゲン電球)
暖かい
(赤みがかった白)
落ち着いた雰囲気
 蛍光ランプを白色から電球色に変えるだけで、部屋の雰囲気はがらりと変わります。リビング、寝室等でおためし下さい。

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 図面記号で照明がわかる
図面記号を読む

マンション購入時に図面集を見たり、新築の時の設備図面を見たりすると、下記のような図面記号が使ってあります。この記号が読めれば、照明の使われ方や位置がわかるので、後で後悔することが無くなります。

図面記号(JIS抜粋) 照明表示例

 
照明器具の種類

現在は多くの照明器具が販売されています。場所、目的に合わせて選択することによりより豊かな明かりを演出できます。

 シャンデリア
多灯で構成されるシャンデリアは、装飾的なデザインと光の効果で空間を華やかに演出します。
空間や用途ごとに様々なタイプの器具があります。

● 吹抜けシャンデリア
高い天井からチェーンやコードで吊り下げるタイプです。居室用と階段用がある空間のポイントとして利用ください。

● シーリングライト
天井面に直付けして全般を明るくします。全般照明の主流となってきております。

● ペンダント
天井から吊り下げて使います。全般照明用や食卓用などのタイプがります。

●  ブラケット
壁面につけて局所を明るくするアクセント照明としても有効に利用できます。

●  フロアスタンド
部屋のコーナーなどにおき、アクセント照明として有効です。リビングや寝室に最適です。

●  テーブルスタンド
卓上にて視対象を照らします。

●  足元灯
床面近くの壁面に取付け夜間歩行の安全を確保する照明です。配光パターンも豊富にありますから、その特性を知って、いろいろと利用してみましょう

●  ダウンライト
天井面に埋込むタイプです。主照明と組み合せたり、アクセント照明としても使います。

●  スポットライト
特定の対象物だけを照らしだします。

●  ポーチ灯・門柱灯
玄関や門柱などに取り付けてます。

●  ガーデンライト
庭やアプローチに点在させ、景観照明となります。防犯や安全にも効果的です。


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照明選択基準
部屋による選択基準

部屋それぞれの使用目的に合わせた照明を利用することによりより豊かな生活をエンジョイできます。

● リビング
落ち着いた雰囲気を出すため電球色の蛍光灯はいかがでしょうか。部屋の使用目的に合わせて光量を調節できるように、調光機能付きの蛍光灯具がお勧めです。スタンド等の補助照明を併用するのも良い案です。

● ダイニング
食卓の上を華やかにするために、演色性に優れたランプがお勧めです。十分な光量を得るためにも蛍光灯+ハロゲンランプのものがお勧めです。ハロゲンランプは演色性に優れ食材の色を際立たせます。また、蛍光灯の併用によりダイニングテーブル上の作業にも暗さを感じさせません。(読書、裁縫等)

● 子供部屋
白色系の蛍光灯で、明るく快活な雰囲気になります。もちろん、勉強机上にはスタンド等の補助照明を併用します。

● 廊 下
広さ、点灯時間、照度等を考慮して照明器具を選択します。深夜の使用も考えるとあまり明るすぎるものは避けます。深夜の強い光刺激は覚醒作用を生じさせます。

● トイレ
短時間のON-OFFを繰り返すため、白熱灯が適しています。深夜の使用も考えるとあまり明るすぎるものは避けます。小さなお子さまのいる家庭では、センサーにより自動点灯するものも良いかもしれません。

● 玄 関
美観の演出も考えて照明器具を選択します。小さなお子さまのいる家庭では、帰宅時にとかく両手が塞がりがちです。このようなご家庭ではセンサーにより自動点灯するものが非常に便利です。

● 寝 室
やわらかさ、優しさ、上品さ等を考慮して照明器具を選択します。リモコン付きの照明器具が便利です。


明かりの処理方法による効果

明かりの処理による効果の違いも利用しましょう。

● 全般拡散照明
乳白ガラスなどにすっぽり包まれた光源から、柔らかな光が全方向に広がり、空間全体を明るく均一に照らします。

●  直接照明

透過性のないセードに覆われ、すべての光が下方向のみを照らし、局所的な明るさを作ります。強い陰影をつくり、アクセント照明としてもよく使われます。

●  半直接照明
下方向に広がる直接的な光と、セードを透過した柔らかな光が上方(天井面)を照らし、中心感のある空間が生まれます。また、天井や壁面に直接的な光を、反射させます。また、セードを透過した光は周囲に広がり、柔らかで上品な空間をつくります。

● 間接照明
光源が直接見えず、天井や壁面への反射光のみで空間を照らします。


住宅の照度基準
必要とされる照明は、その作業内容、その方の年令等によって異なってきます。照度が不足すると作業効率が悪化する原因となりますので、取り付けされるお部屋の使用目的に応じて照明器具を選択する必要があります。

JIS Z9110-1979 抜粋


年齢と必要照度

年齢が増すにつれて、ものを見るのに高い照度が必要となります。利用者の年齢により家や部屋の照度に対する配慮が必要となります。
年齢毎の必要照度
(20才を1とした相対値:視力1.0)



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照明器具のお手入れ

照明器具を汚れたままにしておくと明るさが著しく低下します。1年間お手入れをしないと20%以上低下し、台所など汚れやすい場所では40%も低下する場合もあります。適切にお手入れしていただくことで明るさを保つことができます。

注意 : お手入れの際には、必ず電源を切り、 取り扱い説明書に従った作業をしてください。

● お手入れの目安
場所 注意する汚れ 手入れの目安
台所・食堂 調理の油・煙 からぶき:1週間ごと
念入り:1ヶ月ごと
居間 たばこ からぶき:2週間ごと
念入り :2ヶ月ごと
洗面・便所 湿気でこびりついたほこり からぶき:1週間ごと
水ぶき :4ヶ月ごと

● 器具の素材別お手入れ方法
素材 手入れ方法 注意・禁止事項
ガラス 中性洗剤をつけ、スポンジ等で水洗い。凸凹のあるものはスプレー式ガラスクリーナーを使用すると良い。 透明ガラスは化学ぞうきんで拭くと油膜ができ、汚くなる。
プラスチック
アクリル
30℃〜40℃の石鹸水を使用し、水洗いの後乾かす。 乾いた布で拭くと静電気が生じほこりがつきやすい。ガソリン、シンナーはくもりやひびを生じさせるので禁止
布、木、和紙 こまめにはたきをかける。木製のセードは化学ぞうきんも効果的(白木を除く)。布、和紙は耳たぶぐらいの硬さに練った小麦粉でこすりとってもよい。 木材によっては水ぶきでしみができるものもあるので要注意
金属 表面塗装してあるものは化学ぞうきん。めっきは柔らかい布で汚れを取る ガソリン、シンナーは塗装をはがすので禁止

● ランプのお手入れ方法
白熱電球
器具から取り外し、水や洗剤を軽く含ませた布で、ほこり汚れをとる(ランプの口金部分をぬらさないように注意する)
蛍光ランプ 器具から取り外し、水や洗剤を軽く含ませた布で、ほこり汚れをとる(ランプの口金部分をぬらさないように注意する)



ランプ荷は寿命があります。交換ランプを日ごろから1〜2個お持ちになると、交換のときにあわてて買いに行かなくて済みます。また、照明器具自体も永久に使えるわけではありません。

● ランプの交換時期と注意点
白熱電球
点かなくなったら交換します
切れたばかりのランプは高温ですのでしばらく待ってから交換しましょう。
蛍光ランプ 白熱電球のようにプツッと切れませんので
・両端が黒ずんだら交換する。
・赤ら留差が減退したと思ったら。
・ランプがパチッパチッと点滅するようになったらグロースタータも一緒に交換する。

● 照明器具の取り替え


照明器具は 「ランプを交換さえすれば、いつまでも使える」 というわけではありません。
部品、カバーなどの劣化がありますので、8〜10年が取り替え時期の目安です。

 照明器具による節電方法
● 電球を電球型蛍光灯に変えよう。

なんといっても、電球型蛍光灯の利用がおすすめ。長時間での使用では大きな違いがでてきます。では実際にどのくらいお得かを計算してみましょう。
但し、ランプ点滅を頻繁に繰り返す場所では、ランプ寿命が短くなるので不向きです。
60Wタイプで6000時間でこんなにお節電可能です。
6000時間は電球型蛍光灯の寿命です。

・白熱電球
ランプ代 960円(160円×6灯) 電気代 7,452円 合計8,412円
・電球型蛍光灯
ランプ代 1,800円 電気代 1,656円 合計3,456円

総額で 4,956円もお得になります。
● インバーターで上手な節電の方法

従来の蛍光灯は、すぐ点灯しない、ちらつく、音がする、青白く感じる等の短所がありました。しかし、インバーターではそれらの欠点が解消されています。
インバータには以下の特徴があります。(グロー点灯式の蛍光灯と比較)

電気代がそのままで約25%の明るさアップ。
器具のワット数を落とせるため、結果的に電気代が安くなります。
ちらつきカットで目にやさしい。(高周波で点灯)
とても静か。
段調光が可能です。(目的に合わせて調光できるため経済的です。)
即時点灯します。(スイッチONですぐ点灯。)
軽量です。(器具の取り付け、取り外しが楽でお手入れ簡単。)

以上の理由により、蛍光灯器具はインバータ式がお勧めです。

明かりをうまく利用して、ぬくもりのある温かい家庭に。


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