熱を逃がすな |
部屋の中をいくら暖房器具などで暖かくしても窓、壁や床などから熱は逃げてしまっています。カーテンやじゅうたんなど身近なもので熱を逃さないようにしましょう。
また、暖房器具を使いながら省エネで暖かく過ごせる方法もたくさんあります
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● 日本住宅は寒さに弱い?
これまでの住宅は、その多くが断熱性能上、不利な構造となっています。それは、日本の気候の特徴である高温多湿な状態から、木材を腐らせることを防ぐために、壁中や、床下、天井裏をできるだけ風通しをよくし、木材を乾燥させる構造になっているからです。これまでの住宅では、特別な対応をしていない限り、どの家も、上の絵のように床と壁と合わせ目や、柱と壁の合わせ目に隙間があって、空気が漏れる構造になっています。この隙間から、せっかく温めた空気も外に漏れてしまい、外の不快な空気が室内に入ってきてしまいます。これが、これまでの住宅の断熱性能を低くしている原因です。
● そのほかにも、家の中の冷たい面はこんなところ
- 外気に接している壁(特に断熱材の入っていない家)
- 外気に接している窓
- 外気と接しているドア
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● 増改築のときに
断熱材を使う |
家の改築・新築の場合は断熱材を使用しましょう。熱が逃げず、暖房費も大幅に節約できます。 |
二重サッシにする |
間に空気が入っているので、熱を逃がしません。 |
高気密住宅へ |
構造上、隙間が出来そうなところに、隙間防止用のテープなどで外気の進入を防ぐ |
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● 簡単にできる隙間風防止用アイデア集
上下温度差を生むすきま風チェックポイント
(線香の煙を近づけてチェック!その際は家を締め切って換気扇を回すと見つけやすいです)
- 床と壁の継ぎ目断面が扇型の細い角材をあて、木目模様のテープで覆う
- ドア周り、市販のドア用ゴムパッキンなどでしっかり密閉できるように調整
- 畳の継ぎ目、畳を上げ、外気に通じる部分に新聞紙などを詰める。
- サッシの周り、市販の隙間防止テープが便利
- 外気に面した壁にあるコンセント穴感電防止用のプラグをはめ込むだけでも軽減
- サッシとガラスの接合部分、四隅、ゴムの充填材などで埋める
- マンションのドアポスト、ドアポストの中に梱包用のカバーなどを入れて覆うといい。
● 簡単にできる熱を逃がさないアイデア集
- 窓にアクリルボードを1枚加える。下にあるとより効果的。エアパッキンも可
- 窓の下にバスマットなど立てかけて冷たい面をシャットアウト。段ボールなどでも良い。
- 北側など冷たい壁には発砲系のプラスチックボードなどを張ると良い。
- 窓は厚手のカーテン、遮光カーテンなどで上から下まですっぽり覆う
- 従来のカーテンの裏側に、断熱用カーテンを付け加える。
- カーテンレールの上にカーテンボックスがない場合、その上を断熱ボードなどで覆う
- 雨戸に断熱材を貼りつける
● その他こんなことでも効果てき面
- エアコンのフィルターは2週間に一度は掃除する。これだけで約一割暖房効率がアップ。
- 電気こたつは掛け布団だけでなく、敷き布団を併用
- こたつの下敷きやホットカーペットの下にレジャーシートなどを敷く。
- 足もとを暖めてくれる電気カーペットは、エアコンなどの暖房とと併用すれば、設定温度を低めにしても快適
- 暖かい空気は上へ流れるので、扇風機を使って暖かい空気を循環させましょう!
- 暖房器具は、冷気の入ってくるところを背に向けて置くと、冷気が暖まり効果的
- 昼間の太陽の光を部屋へ上手に取り入れましょう
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